中小企業の経営と意思決定

経営を誤らない意思決定の方法

経営を誤らない意思決定の方法

 

経営と意思決定は深いかかわりを持っています。

 

なぜなら、事業活動の結果は、経営者の意思決定の連続で形作られていくからです。

 

事業活動の結果は、創業分野や創業アイデアによっても大きく変わりますが、経営者の意思決定次第で、大きくもなれば、小さくもなります。

 

年商が1億円で止まる会社もあれば、あっという間に100億円を突破する会社もあります。

 

会社の規模以前に、誤った意思決定が原因で倒産してしまう会社もあります。

 

意思決定が会社の経営に及ぼす影響は計り知れません。

 

正しい意思決定を下すには二つのポイントを外さないことが重要です。

 

ひとつは経験、もう一つは論理性です。

 

 

経験をもとにした意思決定とは?

 

正しい意思決定を下すうえで「経験」は欠かせない要素です。

 

 

経験は過去の失敗や成功体験の蓄積であり、経営の勘ともいうべき重要な要素です。

 

熟練のプロ経営者は、何らかの意思決定に直面した場合、感覚的に良し悪しを判断する嗅覚を持っています。

 

良い予感、或いは、悪い予感、、、

 

それはやってよし、或いは、それはやらない方がいい、、、

 

経営を長くやっていると、論理を超えた意思決定が結果としてうまくいくことが稀にあります。

 

経験一辺倒の意思決定は勘に頼った経営に陥りますので危険な面もありますが、論理性を補完する役割として、経験は重要な要素を持っています。

 

 

論理性をもとにした意思決定とは?

 

正しい意思決定を支える論理性の代表格は「会社の数字」です。

 

なぜなら、すべての意思決定の結果は、会社の数字に反映されるからです。

 

会社の数字を無視した意思決定ほど危険なものはありません。例えると、目隠しで自動車を運転するようなものです。

 

従って、会社の数字は正しい意思決定を下すうえで欠かせない要素といえます。

 

そして、会社の数字と同様に重要な要素になりうるのが「相反比較」です。

 

相反比較とは、相反する二つの側面から物事を比較検討する方法です。

 

 

相反比較の代表例は、メリット・デメリットです。

 

複雑化した物事を解きほぐすには、徹底した相対比較が最も効果的です。

 

複雑化された物事を相対比較で分解すると、物事がシンプル化されて、意思決定の精度がグッと上がります。

 

分ければ分けるほど、分かりやすくなるのが相対比較の良いところです。

 

但し、気をつけなければならないポイントもあります。

 

それは、相対比較で挙がった二つの側面に優劣をつける際に、数の多寡や多数決で優劣を判断しないことです。

 

少数意見であっても意思決定に重要な影響を及ぼす要素を決して見逃さない、選別眼が必要です。

 

 

相対比較の重要性

 

相対比較がなぜ重要かというと、同じ物事を違う立場に立って眺めてみると違った景色が見えてくるからです。

 

下の図は、立場の違いで景色が変わる例えを表したものです。

 

 

下に立てば上り坂、上に立てば下り坂、同じ坂でも立場が変わると景色が変わる良い例です。

 

会社の経営は、様々な利害関係者、或いは、利害関係が複雑に絡み合って成立しています。

 

複雑な状況を鑑みずに、単一的な視点や近視眼的な視点で物事を判断してしまうと、往々にして誤った意思決定を下してしまうことがあります。

 

「意思決定する際の相対比較」は、正しい意思決定を支える鉄則といっても過言ではありません。

 

正しい意思決定を支える相反比較の例

メリット・デメリット、売り手・買い手、量・質、増加・減少、目標・結果、賛成・反対、プラス・マイナス、ミクロ・マクロ、長期・短期、変動・固定、絶対・相対、直接・間接、公・私、現実・理想、可能・不可能、需要・供給、入・出、ハード・ソフト、内部・外部、全体・部分、本音・建て前、主・従、営業・製造、一般職・管理職、など等

 

 

経営者の意思決定の誤りを挽回する方法

 

一般的な中小企業は、経営者に意思決定が集中してしまいます。

 

 

経営者も人間ですので、すべてにおいて万能なわけではありません。

 

当然ながら、経営者の経験と論理性が如何に優れていたとしても、意思決定を誤ることはあります。

 

たとえ意思決定を誤ったとしても、経営に大きなマイナス影響が出ない内に対処していれば問題ありません。

 

大切なのは、誤った意思決定を早期発見することです。

 

誤った意思決定を早期発見するには、次の3つのポイントが重要です。

 

・会社の数字

 

・社員の声

 

・お客様の声

 

経営者が誤った意思決定を下すと、大体は、「会社の数字」、「社員の声」、「お客様の声」の何れかに影響が表れます。

 

例えば、会社の数字であれば、売上が下がった、利益が下がった、など等、社員の声であれば不平不満、お客様の声であればクレームやご意見など等です。

 

常日頃から「会社の数字」、「社員の声」、「お客様の声」に注意深く目と耳を傾けている経営者は、意思決定を誤ったとしても、自身のミスを早期に発見し、挽回することが出来ます。

 

投げやりな意思決定は会社の寿命を縮めます。

 

経営者は、日頃から意思決定の結果に注意を払い続ける必要があるのです。

 

 

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