数字力の高い経営者は成功する|社長の成功条件(5)

優れた数字力を持つ経営者は成功する

 

会社経営の成功に欠かせない経営能力は多岐にわたる。

 

経営者としての経験と体験、思考力と判断力、実行力や行動力、創造力や客観力、計画力と検証力、胆力と寛容力、分析力と数字力など等、挙げたらキリがない。

 

先天的な才能に左右される能力もあれば、後天的に身につけることができる能力もあるが、とりわけ、数字力は、会社の業績を左右する大きな要素を持っている。

 

なぜなら、すべての事業活動の結果は、会社の数字に表れるからだ。

 

良い経営なのか、悪い経営なのかは数字を見れば一目瞭然で、数字を見ずして、経営の良し悪しなど判断できるものではない。

 

また、経営者の経営姿勢を正すうえで、経営成績が如実に表れている会社の数字、つまり、客観性と論理性の高い数字の根拠ほど、役立つものはない。

 

数字を無視した経営は、必ず、どこかで失敗するし、前例のない難題や経営課題を乗り越える力に劣る。

 

数字力なくして、会社経営の成功はあり得ないといっても過言ではないのだ。

 

 

数字力は誰でも高めることができる

 

数字力は誰でも高めることができる能力であり、先天的な才能など、殆ど関係ない。

 

経営の専門家のレクチャーを3ヵ月ほど受ければ、一定の数字力が身につく。

 

但し、先生選びは重要だ。

 

なぜなら、通りいっぺんの公式や分析手法、或いは会計技術が分かったとしても、実際の会社経営(例えば利益拡大)に役立つ数字力を身につけなければ、意味がないからだ。

 

中小企業の経営環境は十人十色で、共通の成功ノウハウなど殆ど存在しない。

 

会社の数字を活用するノウハウも会社の数ほど存在し、通りいっぺんの公式や分析手法で経営改善できるほど、会社経営は単純なものではない。

 

従って、会計学校やビジネススクールはNGだ。税理士の先生もおすすめしない。

 

実務に役立つ数字力を短期間で習得したいのであれば、私のところに来るか、ご縁のある中小企業専門の経営コンサルタント(或いは中小企業診断士)にアドバイスを求めるのが効果的だ。

 

なぜかというと、自分の会社を良くする過程(経営改善)で理解を深めた数字力ほど、真に迫ったものはないからだ。

 

業績を伸ばしている経営者は優れた数字力を持っている。

 

数字が苦手な経営者であっても数字の重要性を理解している方は、数字に強い参謀役を抱えて業績を伸ばしている。

 

次世代に会社を残したい経営者は、どんぶり勘定に逃げることなく、会社の数字と真剣に向き合う覚悟が必要だ。

 

伊藤のワンポイント
 

数字力は企業の盛衰を左右します。ですから、数字力を高めると衰退リスクが小さくなります。数字力の向上に役立つのは管理会計の運用です。自分の会社の数字を使った分析スキルが上達しますので、短期間で数字力が向上します。管理会計は業績改善を加速する成功企業の必須ツールなので、一石二鳥です。