中小企業の経費削減方法

会社の経費削減を成功させる4つの方法

会社の経費削減を成功させる4つの方法

 

中小企業にとって経費削減は欠かせない取り組みである。

 

なぜなら、中小企業が厳しい経済環境で生き抜くには、大企業や競合他社よりも低コストで、より高い品質の商品やサービスを提供していかなければならないからだ。

 

また、会社を大きく成長させる大原則は、「売上を最大化すると共に経費を最小化する」ことである。

 

経費削減は、中小企業が生き残るため、更に、会社をより大きく成長させるために不可欠な取り組みなのである。

 

会社の経費削減を進めるうえで重要なのは、経費削減の過程を誤らないことだ。

 

経費削減で失敗しないために中小企業経営者が抑えるべき過程は次の通りである。

 

▶経費を分解集計する

 

▶経費水準の適正判定

 

▶経費削減対象の選定とマイナスリスクの検証

 

▶経費削減実行と経費削減効果の検証

 

早速、それぞれの経費削減過程の概要と重要ポイントを解説していこう。

 

 

経費を分解集計する

 

経費削減を進める前にすべきことは、会社の経費がどのように使われているのかを把握することである。

 

そもそも、経費とは何かというと、売上を作るために必要なコストのことである。

 

すべてのコストが無駄なく売上に貢献していれば経費削減の余地はないが、そのような会社は世の中には存在しない。どんな会社にも無駄なコストがある。

 

そして、売上を作るための経費の使い方は会社によって十人十色だ。

 

自分の会社に適した経費削減を進めるには、第一に、どのような経費が、どの程度使われているのかを科目ごとに分解し、集計することが欠かせないのである。

 

なお、経費の集計は必ず年計で行う。なぜなら、経費には年に1回程度しか発生しない一過性のものが必ず混入しているからだ。

 

年間の売上に対して、年間の経費が集計されると、その会社の売上と経費の関係性が明確になる。

 

 

経費水準の適正判定

 

経費の分解と集計が終わったら、次に把握すべき点は、現状の経費水準の適正判定である。

 

経費水準が適正であるにも関わらず、闇雲に経費削減を進めた結果、生産性が悪化、或いは、業績が悪化してしまっては元も子もない。

 

経費の適正水準は売上総利益金額に占める経費の割合で判定する。計算式は下記の通りである。

 

売上総利益高経費率=(総経費÷売上総利益)×100

 

優良80%以下  標準90%  要改善90%以上

 

売上総利益高経費率が90%以下であれば標準から優良の範囲なので、比較的緩やかな経費削減方針で大丈夫だが、売上総利益高経費率が90%以上の場合は、なるべく速やかに経費削減を進めた方がよい。

 

売上総利益高経費率が100%を超えている場合は、赤字経営に陥っているという事なので、待ったなしで経費削減を進める必要がある。

 

 

経費削減対象の選定とマイナスリスクの検証

 

経費水準が標準以下であれば経費削減の余地があるということだ。

 

この状態を放置しておくと少しの売上減少で赤字経営に転落したり、コスト競争力が低下してきたりと、マイナスの要因が表面化してくる。

 

中小企業の経費削減は、なるべく年計金額の大きい部分を対象にして進めるのが効果的だ。

 

また、諸会費や保険料、接待交際費等の費用対効果の低い経費も削減対象としておススメだ。自動消灯、自動ドア、IT活用などの自動化対策も大きな経費削減効果を生み出す。節約や文具の共有化も効果がある。

 

経費削減の対象と方法論が具体的になったらマイナスリスクの検証を行う。

 

マイナスリスクの検証とは、その経費削減策を実行した場合、会社経営に与えるマイナスダメージを検証することだ。

 

マイナスダメージの例 : 売上減少、生産性低下、経費増加、効率悪化、品質低下、サービス低下、安全性低下、労災や事故の増加、など等

 

このマイナスリスクの検証は経費削減を実行するうえで最も重要な作業になる。

 

なぜなら、この作業を疎かにすると、経費削減が仇となって会社経営が悪化することがあるからだ。

 

当然ながら、マイナスリスクが高いと判定された経費削減策は見送るか、方法論を再検討することになる。

 

なお、商品やサービスの品質を下げる経費削減や社員の安全を損なう経費削減は絶対にやってはいけない。

 

 

経費削減実行と経費削減効果の検証

 

一つひとつの経費削減策のマイナスリスクを徹底的に検証した結果、マイナスリスクが低いと判定された経費削減策に関しては、経費削減を実行に移す。

 

そして、経費削減後にマイナスリスクが表面化してこない場合は「経費削減成功」、マイナスリスクが想定よりも表面化してきた場合は「元に戻す」という効果検証を繰り返すことが、経費削減に失敗しないコツになる。

 

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