会社の強みを磨いて成長を加速する方法|企業の永続性は強みで決まる

会社の強みを磨いて成長を加速する方法

 

会社の売上は、会社の強みによって作られる。

 

つまり、会社の強みが大きいほど売上が拡大し、会社の成長スピードが一段と加速するのだ。

 

これといった会社の強みがない場合は、弱みを克服するところから会社の強みを形成しなければならないが、強みと弱みが共にあるのであれば、会社の強みを徹底的に磨くことを最優先すべきである。

 

なぜなら、大概の会社は、会社の強みを徹底的に磨くことで、会社の弱みが克服されるからだ。また、会社の強みを磨く努力と会社の弱みを克服する努力の費用対効果を比べた場合、会社の強みを磨く努力の費用対効果の方がはるかに大きい。

 

会社存続の条件は、会社の強みにあるといっても過言ではないが、会社の強みを的確に捉えている中小企業は決して多くない。

 

例えば、せっかくの会社の強みを見逃している会社、会社の強みがあるにも関わらず磨くことを放棄している会社、会社の強みを見誤っている会社、など等、状況はまちまちだが、会社の強みが曖昧になっていることが原因で、業績が伸び悩んでいる中小企業は実に多い。

 

会社経営において、会社の強みを的確に捉えることほど重要なことはない。

 

会社の強みが明快なほど、経営判断に迷ったとき、或いは、経営の逆風や難題に直面した時に、誤った方向に流されないからだ。

 

逆に、会社の強みが不明瞭だと、行き当たりバッタリの経営に陥り、衰退リスクが高まるばかりとなる。

 

 

会社の強みを見つける方法

 

会社の強みを見つける効果的な方法はスワット分析がお薦めだ。

 

スワット分析とは、自社の強みと弱み、外部の機会と脅威を明らかにして、会社を更なる成長の原動力になり得る会社の強みを明確にする情報分析手法のことで、下図は、スワット分析のフレームワークになる。

 

 

スワット分析のフレームワークは「強み・弱み・機会・脅威」の4つの要素で構成されている。強みは会社の長所、弱みは短所や課題、機会は追い風、脅威は逆風というように、それぞれ読み替えることできる。

 

会社の現状と経営環境を見渡して、強み、弱み、機会、脅威の4つの要素を徹底的に洗い出す作業が、スワット分析の第一ステップになる。

 

重要なポイントは、強みと弱み、或いは、機会と脅威を読み間違えないことだ。万が一、読み間違うと、会社の強みを見誤り、経営が誤った方向に誘導されることもあり得る。

 

従って、スワット分析の出発点であるこの作業は、固定概念に捉われない客観性を持った眼で慎重かつ冷静に進める必要がある。

 

捉え方ひとつで弱みが強みに変わる、或いは、脅威が機会に変わることは良くあることで、兎に角、独りよがりな分析をしないことが会社の強みを的確に捉える秘訣になる。

 

また、スワット分析で客観的に会社の強みを分析すると、思いもよらぬ強みが見えてくることがある。

 

なお、スワット分析は会社の強みを見つけるだけに止まらず、経営戦略の点検、経営結果の点検、経営者の思考点検など、あらゆる経営シーンで活用できるので、是非とも日頃の経営に活用してほしい。

 

伊藤のワンポイント
 

モノや情報で溢れた市場環境の中で売上を作るには会社の強みが必須です。会社の強みは周囲の環境変化や時の経過と共に変わります。ですから、スワット分析を定着させて定期的に強みを点検しなければ、強みを見誤り、会社が衰退します。会社の強みが明快になるほど、経営が安定します。