社員の責任感を高めて生産性を改善する方法|責任ある行動が生産性を高める

社員の責任感を高めて生産性を上げる方法

 

社員の責任感が高まると、自ずと会社の生産性も上がる。

 

なぜなら、社員の責任感が高まると、生産性の足を引っ張る社員が少なくなり、生産性を上げるために自ら考えて働く社員が増えるからだ。

 

第35代アメリカ合衆国大統領に就任したジョン・F・ケネディの演説の中に「国家があなたに何をしてくれるかではなく、あなたが国家に何ができるか考えよう」という有名なセリフがある。

 

新しい国家を築くうえで、このセリフに対する国民の賛同ほど心強いものはないが、会社経営も同じだ。

 

会社に対する社員の責任感が高まれば、自ずと、自らの責任で考えて、行動する組織に変貌し、「会社が社員に何をしてくれるかではなく、社員が会社に何ができるか考えよう」という土壌が生まれる。

 

社員の責任感を高めて生産性を改善する方法は、さほど難しくない。

 

社員の経営参加を推進すると、自ずと責任感が高まり、社員の働きが生産性の高いものになる。

 

例えば、週一ミーティングで「経営理念の具現化度」、「会社の数字の理解度」、「顧客の声の活用度」、「現場の声の活用度」といった4つのテーマを週替わりで協議(共有)させるだけで、社員の経営参加の意識が格段に上がる。

 

わずか4つのテーマではあるが、協議(共有)が深まるほど、会社の現状や置かれている立場、やるべき事、目指すべき事が明確になるので、社員が自らの責任で考えて働くようになり、時間の経過とともに、生産性の高い組織に生まれ変わる。

 

この方法は、会社の生産性を上げるだけでなく、社員教育や人材育成の効果もあるので、是非、実践してほしい。

 

 

社員の責任感を高めて生産性を上げる仕組み

 

社員の責任感を高めて生産性を上げる仕組みは、徹底した経営参加の推進にあるが、他にも優れた仕組みがある。

 

例えば、「目標の設定・失敗の共有・情報の共有」などは、社員の責任感を高めて会社の生産性を上げる優れた仕組みになる。

 

目標の設定は社員の責任感を高め生産性を改善するための必須条件である。なぜなら、目標のない行き当たりバッタリの行動は、生産性を著しく低下させるからだ。

 

目標設定は数値と期日が絶対条件で、高い目標、なお且つ、利益に直結した目標を掲げると生産性向上に大きく貢献する。

 

失敗の共有も、社員の責任感を高めるので、生産性改善に役立つ。

 

例えば、失敗した社員ひとりに責任を押し付けるのではなく、失敗を組織全体で受け止め、なお且つ、失敗を組織全体で共有し、失敗防止に組織全体で取り組む姿勢は、間違いなく生産性を上げる。

 

情報の共有も社員の責任感を高め生産性を上げるための必須条件だ。なぜなら、然るべき情報が手元に無ければ、正しい判断など出来ないからだ。

 

共有する情報は、売上や利益といった会社の数字、ミスやクレーム、目標など、社員の行動原理を明快にする情報を沢山与えるほど、生産性が上がる。

 

伊藤のワンポイント
 

責任ある仕事と責任の欠片もない仕事、どちらが生産性の高い仕事かは言うまでもありません。責任感のある仕事は生産性を高めるだけでなく組織全体にもプラスの影響を及ぼします。社員の経営参加と目標や情報の共有を推進することが責任ある仕事を醸成する秘訣であり、人材育成の秘訣です。