経営の基本を踏み外すと会社が倒産する|経営の基本とは何か?

経営の基本を踏み外すと会社が倒産する

 

会社経営において基本ほど大切なものはない。

 

なぜなら、経営の基本を踏み外すと、会社の倒産リスクが高まる一方になるからだ。

 

この記事では、経営の基本を踏み外すことで招く会社の倒産リスクについて、詳しく解説する。

 

 

経営の基本とは何か?

 

経営の基本は、挙げたらキリがないが、基本中の基本は、様々な経営領域のギャップを解消し続けることに尽きる。

 

例えば、「業績目標と実績のギャップ」、「商品価値と顧客評価のギャップ」、「経営者と社員の価値観のギャップ」、この3つのギャップは、決して見逃してはならないギャップの代表例になる。

 

何れのギャップも見逃した瞬間から、会社の倒産リスクが生まれ、ギャップが大きくなると、少しのきっかけで会社が倒産することもあり得る。

 

例えば、業績目標と実績のギャップが大きくなると業績悪化のリスクが高まり、ギャップが大きくなるほど業績回復の道筋が険しくなる。

 

商品価値と顧客評価のギャップが大きくなると顧客離脱のリスクが高まり、ギャップが大きくなるほど顧客奪回の道筋が険しくなる。

 

経営者と社員の価値観のギャップが大きくなると離職のリスクが高まり、ギャップが大きくなるほど組織力回復の道筋が険しくなる。

 

この他にもギャップが生じる経営領域は沢山あるが、とにかく、様々な経営領域に生じるギャップを解消し続けることが、経営の基本になる。

 

 

経営の基本である三大ギャップの解消法

 

基本があって応用があると云われるように、会社経営において基本ほど大切なものはない。

 

先に述べた通り、様々な経営領域に生じるギャップを解消し続けることが経営の基本になるが、とりわけ重要な「業績目標と実績のギャップ」、「商品価値と顧客評価のギャップ」、「経営者と社員の価値観のギャップ」の3つのギャップを解消する基本的な方法を更に詳しく解説する。

 

会社倒産を防ぐ代表的なギャップの基本的な解消方法を参考に、現状の経営状況を点検することをお薦めする。

 

業績目標と実績のギャップ解消法

 

業績目標と実績のギャップ解消は、経営の基本中の基本である。

 

なぜなら、業績目標と実績のギャップが大きくなると、業績悪化のリスクが高まり、ギャップが大きくなるほど業績回復の道筋が険しくなるからだ。

 

中小企業の場合、そもそも基本の業績目標がない、或いは、業績目標があったとしても適当ではない、といった状況に陥っている会社が少なくない。

 

当然ながら、業績目標がなければ、実績とのギャップを正しく捉えることはできず、経営の基本を逸脱した行き当たりバッタリの経営に陥りやすくなってしまう。

 

なお、基本の業績目標は経営状態や業種業態によって変わってくるが、基本の業績目標に使える経営指標を当サイト内の「中小企業に適した経営指標」で紹介している。

 

商品価値と顧客評価のギャップ解消法

 

商品価値と顧客評価のギャップ解消は、経営の基本中の基本である。

 

なぜなら、商品やサービスの価値と顧客評価のギャップが大きくなると、顧客離脱のリスクが高まり、ギャップが大きくなるほど顧客奪回の道筋が険しくなるからだ。

 

商品価値と顧客評価のギャップを解消するには、常に謙虚な気持ちで顧客の声と向き合う姿勢が欠かせない。

 

例えば、顧客の要望やクレームを自身の至らなさという視点で帰結できる謙虚さは、新たな商品アイデアや改善アイデアを生み出す秘訣になる。

 

市場が悪い、顧客が悪いといった視点で物事を考えている限りは、ギャップが小さくなることはなく、顧客の離脱が一段と加速してしまう。市場や顧客の声に真摯に耳を傾ける謙虚な経営姿勢が、ギャップを解消する基本姿勢になる。

 

経営者と社員の価値観のギャップ解消法

 

経営者と社員の意識や価値観のギャップ解消は、経営の基本中の基本である。

 

なぜなら、経営者と社員の意識や価値観のギャップが大きくなると、離職のリスクが高まり、ギャップが大きくなるほど組織力回復の道筋が険しくなるからだ。

 

経営者と社員の意識や価値観のギャップを解消するには、経営者が積極的に社員とコミュニケーションを取ることが欠かせない。

 

例えば、普段の声掛けや労い、社員の声を真摯に聞くといった経営者の姿勢は、経営者と社員の意識や価値観のギャップを小さくする。

 

また、会社の情報を全員で共有する(社員の自主性向上)、社員の不満解消(社員のやる気向上)、数字の共有(社員の責任感向上)、など等、経営者と社員のコミュニケーションが密になるほど、ギャップが小さくなる。

 

ちなみに、中小企業において、離職の最大原因は経営者と社員のコミュニケーション不足だ。経営者が社員と密にコミュニケーションを交わすことは経営の基本と思って、決して疎かにしないでほしい。

 

伊藤のワンポイント
 

目標と実績、或いは、理想と現実の間にあるギャップを経営課題と云いますが、このギャップを見落とした瞬間から会社は衰退します。会社経営の領域は実に幅広く、全てのギャップを経営者ひとりでフォローするのは大変です。それでも、決しておざなりにせず、専門家を頼ってでもギャップの解消に努めることが成功の秘訣です。