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「 後継者育成 」の検索結果
  • 社長業は経験がものを言う|100冊の書物より1回の経験から学ぶ
    社長業は経験がものを言う|100冊の書物より1回の経験から学ぶわたしは身体のメンテナンスのため、毎月、オステオパシーに通っている。聞きなれない方も多いと思うが、オステオパシーは欧米ではとても権威のある医療で、現地では医師免許が必要だ。最高位のドクター職になるには、医科大で11年間もの履修期間が必要で、私の専属医曰く、卒業までの教育、研究、臨床の日々は、相当にいばらの道とのことだ。学びを修めるまでに11年もの歳月がかかることにとても驚いたが、ふと、ある疑問が浮かんだ。皆、1年目に勉強したことを11年後も覚えていられるのか?わたしだったら、きっと忘れる。覚えていられる自信はほぼない。。。一年目にいったい何を学ぶのか、とても興味が湧いたが、答えを聞いて、ストンと腑に落ちた。一年目はひたすら解剖実習のみ。生身の人間(ご献体)を毎日毎日、解剖し、人体の構造と仕組みを徹底的に学ぶのだそうだ。解剖書を何百回読んでも、一回の解剖から得られる学びには敵わないらしく、一年目の解剖経験が、残り10年間の学びを深めるだけでなく、探求心とモチベーションの源泉にもなるとのことだ。百聞は一見に如かずとは、まさにこのことだが、これは社長業も同じだ。経験に勝る学びはない会社経営は生き物と同じだ。実際に見て、実際にやってみないと分からないことだらけである。たとえ名門校で経済学を修めた人間であっても、社長業の経験のない人間に会社経営はできない。不測の事態が起こると、過去の事例や教科書との違いに戸惑い、あたふたするのがオチだ。日々、社長業を積み重ねている人は、経済学など知らなくても、立派に会社経営をする。あらゆる方面の知見や人脈からヒントを学ぶセンスもあり、応用力や突破力などのスキルも極めて高い。社長業は、座学(書物・講義等)から何を学ぶかではなく、実際の経験から、何を学ぶのかが、とても重要だ。そして、経験を積み重ねるほど、経営の本質・真髄・原理原則に近づく。実際、私の講演等を聞いた経営者から、「今日のお話しを聞いて、自分の会社経営が間違っていないことが分かった」という感想を頂くことがあるが、経験から本質を学んでいる良い例である。経験に勝る学びはない。社長業を極めるには、とにかく経験を積むことだ。経験に良し悪しはない。たくさんの失敗があれば、たくさんの成功の芽が出る。だから無駄な経験はひとつもない。経験して、無知を知り、知見を深め、どんどん経験に活かす。この繰り返しだ。経験して積み上げたことは、社長の力量に繋がるし、ピンチの時の助けになる。また、経験値が上がるほど、決断に迷いがなくなる。難しい岐路に立たされても、迷うことや自信を失うことが起きても、自分の経験を信じて前に進むことができる。社長業のなかで極めて重要な経験は、決断すること、現実を見て、弱みを正し、強みを伸ばすこと、新しい未来を創造すること、この3つだ。よき経験を積み重ね、経営者としての力量を高めれば、事業活動の成果は自然と大きくなる。(この記事は2024年3月に執筆掲載しました)筆者プロフィールビジネスコンサルティング・ジャパン(株)代表取締役社長 伊藤敏克。業界最大手の一部上場企業に約10年間在籍後、中小企業の経営に参画。会社経営の傍ら、法律会計学校にて民法・会計・税法の専門知識を学び、2008年4月に会社を設立。一貫して中小・中堅企業の経営サポートに特化し、どんな経営環境であっても、より元気に、より逞しく、自立的に成長できる経営基盤の構築に全身全霊で取り組んでいる。経営者等への指導人数は延べ1万人以上。主な著書「小さな会社の安定経営の教科書」、「小さな会社のV字回復の教科書」
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  • 人材育成の目的は事業永続性の確立|社員を育てる意味・必要性・重要性
    人材育成の目的は事業永続性の確立|社員を育てる意味・必要性・重要性人材育成の目的は、事業永続性の確立にある。事業は人なり、という言葉の通り、人なくして事業は成り立たず、人なくして事業の永続性は確立できないからだ。この記事では、人材育成の目的、並びに、社員を育てる意味・必要性・重要性等について、詳しく解説する。社員を育てる意味人財育成の目的(社員を育てる意味)は、事業永続性の確立にある。なぜ、人が育つと、事業の永続性が確立されるかと言うと、事業活動を支える種々の経営資源(ヒト・モノ・カネ等)を高める起点になるのが人(社長、幹部、社員等)だからだ。しかも、人以外の経営資源(モノ・カネ等)は、伸ばそうと思っても限界があるが、人は伸ばそうと思ったら、どこまででも伸びる。さらに、人が伸びた分だけ、人以外の経営資源の価値が高まる。事業は人ではじまり、人で終わるが、人材育成の目的に則って、真摯に社員を育て続ける会社は、必ず繁栄し、未来に残る。逆に、人材育成の目的を見失い、社員育成を疎かにする会社は、必ず衰退する。社員を育てる必要性社員、幹部、社長は育てようと思ったら、どこまでも伸びる。しかも、伸びた分だけ会社は繁栄する。人を育てる環境はますます進化し、人事部がない小さな会社であっても、より安価に、より簡便に人を育てる状況にある。当然、人を育てない会社は、周囲との差が開く一方になり、衰退リスクがどんどん高まる。人材育成をするか否かで、企業の盛衰が決まると言って過言ではないのだ。人材育成に割く資金がなければ、まずは教育の時間を用意し、社内勉強会を充実させればよい。資金に余裕が出来たら、外部研修や語学や経営学のオンライン学習を活用し、学びの機会をさらに充実させればよい。人を育てる環境は工夫次第でいかようにも整えることができる。人材育成環境が向上し、社員が育つと、組織のパフォーマンスは格段に上がる。組織力と業績は比例関係にあるので、社員が育つほど、業績が拡大する。社員を育てる重要性社員を育てると、組織力が強化されるが、その強みは、外から見ても分からない。つまり、社員を育てるほど、誰からも真似されない強みが蓄積され、企業の繁栄を支える経営資源が盤石になるのだ。例えば、トヨタの生産方式、ユニクロの製造小売モデル、セブンイレブンの仮説検証、キーエンスのスピード開発等のノウハウは書籍やセミナーで広く明らかにされているが、同じ会社は現れない。理由は簡単で、会社の組織(社長・幹部・社員等)は、完璧に模倣できないからだ。だからこそ、人材育成の重要性は大きい。人材育成が充実すると、働き甲斐が生き甲斐になったり、生き甲斐が働き甲斐になったりする。当然、組織の活力が増すので、離職率が下がり、新規採用率が上がる効果も期待できる。
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  • 社員の責任感と主体性を育む方法|モチベーションとマンパワーを最大化する
    社員の責任感と主体性を育む方法|モチベーションとマンパワーを最大化する組織のマンパワーを最大限に活かすには、社員全員に責任とミッションを与えるとよい。組織の人数が増えるにつれて、他の社員に結果を委ねやすくなり、次第に、他の誰かがやってくれるだろうという心理が自然と働くからだ。一人ひとりに「手を抜いている」という自覚がなくても、無責任、かつミッションが曖昧な仕事は、他の誰かへの依存心を招き、能力やスキルを手加減する現象が起こる。余計な発言をすると、責任が生じる可能性があるからという理由で、自分の意見をうやむやにするケースも同様だ。マンパワーを最大限に活かすには、少数精鋭で臨むのがベストだが、大人数で取り掛かる場合は、必ず、一人ひとりの責任範囲とミッションを明確にすることだ。例えば、任せる以上、口出しはしない。但し、誰も手助けしない。このように個々に責任を割り振れば、誰が結果を出したかが明快になるので、一人ひとりが本来の力を発揮し易くなる。勿論、社員の責任感と主体性も育つ。タイミングをみて助言する。社員への助言はタイミングが大切だ。助言はタイミングを誤ると、相手の主体性、思考力、決断力を低下させる。例えば、すぐに正解を教えると、社員は思考が停止するだけでなく、自分で選択したような錯覚に陥る。一瞬、分かった気にはなるが、理解が浅いので、想定外のことが起こった時に、自分で何も決められなくなる。自分で考え、自分で動ける社員を育てるには、助言する前に、社員の考えを聞くことが大切だ。もし助言を求められたら、「逆に、どうしたらいいと思う?」など、尋ね返してみるのだ。その考えが、自分と同じであればそのまま肯定すれば良いだろうし、違ったのであれば、他の考えもあることを伝えて、どうすべきかを社員に選ばせればよい。答えを見つけるプロセスを社員自身に辿らせることで、似たようなシチュエーションや想定外の事態に直面した時の対処力や応用力が鍛えられる。先に教えるのではなく、まずは社員に答えを出させることによって、ことあるごとに世話を焼かなくても済むような人財が育つのだ。偉大な指導者ほど、助言のタイミングが絶妙だ。
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  • 仕事の本質を追求すれば、組織のパフォーマンスが上がる
    仕事の本質を追求すれば、組織のパフォーマンスが上がる働くことは大昔から連綿と続く人間の生業だ。はるか昔の人は、「働かないと生きていけない」という恐怖心から働いていた。すこし昔の人は、「働けば働くほど生活が豊かになる」という高揚感から働いていた。でも今はどうだろうか?昇進には興味がない。言われた仕事はやるが、それ以上は無理。責任は取りたくない。残業はやりたくない。休みはちゃんと取りたい。仕事よりプライベートが大事。恐怖心も高揚感もなく、将来の希望や使命も持たず、何となく働いている人々が増えた気がする。もし、あなたの会社にこのような社員が現れたどうするだろうか?ガムシャラに働こうとしない者を、無理やり働かすことに意味はあるのだろうか?残念ながら、働き手の多様性はこれからも拡大する。労働意欲の高低差もどんどん拡大するだろう。社会の変化はコントロールできないし、たとえコントロールしようとしても、自分が苦しむだけだ。何事もそうだが、変化に抵抗するより、変化を受け入れた方が障害は少なくなる。労働意欲に乏しい人財を排除するのではなく、そうした人財も受け入れ、どうやったら組織のパフォーマンスが上がるかを考えた方が繁栄のチャンスに恵まれるということだ。そもそも、日本人の勤勉な印象は明治以降のものだ。江戸時代は、自らの才覚で勝負をかける人がいる一方で、身の丈にあった幸せで満足して生きる人がたくさんいた。例えば、当時、職人の労働日数は年間80日程度で、週勤2日でした。役人ですら月番制度で一ヵ月働いたら、一ヵ月休むシフトがあった。ここまで休むのは極端かも知れないが、バブル崩壊後は、ほどほどの仕事量で、のんびり気楽に生きる人々が確実に増えている。大きな財産を形成したであろう団塊世代が平均寿命に達する2030年以降は、莫大な遺産相続の波が訪れるので、のんびりタイプがさらに増えるかも知れない。色々な価値観を持った、様々な働き手の力を最大化するには、仕事の本質を共有することが大切だ。仕事の本質を追求する仕事の本質は、言うまでもない。お客様のお役に立ち、対価を受け取ることだ。この仕事の本質を全うする難しさは、起業すると、身をもって知ることになる。自分の才覚で事業を立ち上げ、自分の商品に絶対の自信があってもなかなか売れない体験を嫌というほど味わい、お客様のお役に立ち、対価を受け取ることが、いかに難しいかを思い知らされる。当然、挫折する人もいるわけだが、起業経験のある人は、仕事の本質を抑えている。だから、失敗しても這い上がる術を持っている。でも、普通の会社員は違う。会社の中で自分が何をしているかも理解していないうちから決まった給料が毎月支払われると、次第に、何をしようとしまいと給料が支払われるのが当然という感覚になりがちだ。すると、社内の空気を乱さない、余計なリスクは取らないという処世術を身につけた、本当の意味での仕事をしない社員が現れる。本来的な仕事は会社に行くことでもなく、社長や上司のご機嫌を取ることでもない。お客様のお役に立ち、対価を受け取ることだ。自分のやっていることは仕事として成り立っているのか。お客様が喜んで対価を支払ってくれるようなお役立ちが出来ているか。将来にわたってお客様のお役に立つことができるか。今が不十分であれば、どうすれば仕事と言えるものができるようになるのか。全社一丸となって、仕事の本質を共有し、追求するほど、お客様の役に立つことが組織のモチベーションの源泉になり、自然とお客様から愛される会社になる。江戸時代の働き手は、休んでばかりの人々も多かったが、仕事の本質はよく心得ていた。仕事は手を抜かない。自分が納得できない仕事は御代を貰わない。技を磨き、心を磨き、自分の仕事に誇りを持つ。恐怖心でも、高揚感でもなく、あえて言えば「至誠心(まごころ)」のようなものが働く原動力になっていたのかも知れない。また、そうした働き方が日本の豊かさの源流にあったと思う。残業などしなくてもよい。責任は上司や社長が取ればよい。休みたければどんどん休めばよい。しかし、仕事の本質だけは全社一丸となって徹底的に追求する。一人ひとりの社員がそんな思いを持って働くようになると、みんなが豊かになる。本質を追求することは、とても大変だ。困難も沢山ある。それでも、その場しのぎに逃げることなく、本質を追求し続ければ、企業の永続性は着実に高まり、豊かさも拡大する。当然、会社が豊かになれば、社員やお客様の人生もずっと豊かになる。(この記事は2024年3月に執筆掲載しました)
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  • 新任社長や後継者が持つべき心得とは|新任社長や後継者が成功するためにすべき事
    新任社長や後継者が持つべき心得とは|新任社長や後継者が成功するためにすべき事新任社長や後継者の心得は、会社の盛衰を決定付ける。なぜなら、新任社長や後継者の心得(言動)に落ち度があれば、社員や取引先からの信用が失墜し、業績が悪化するからだ。この記事では、新任社長や後継者が持つべき心得について、詳しく解説する。新任社長や後継者が社長就任後に持つべき心得新任社長や後継者が社長就任後に持つべき心得は「変化を求めない」ということだ。ヤル気のある新任社長や後継者ほど社長就任直後から大きな変化を求めたがるが、闇雲な変化は衰退リスクを飛躍的に高める。例えば、闇雲な変化が原因で、業績が悪化する、或いは、取引先や販売先を失う、といった事態を招くと、新任社長や後継者に対する信頼は一瞬で失墜する。社長の座に就いた最初の1年間は「変化を求めない」という堅実な心得を大切にして、先代社長の経営を研究し、現状の経営環境や経営課題をじっくり考える時間に充てるのが得策だ。そして、何よりも優先すべきは、業績を変えない、取引先を変えない、販売先を変えない、など等、変化を求めない堅実な心得を意識し、周囲に対して「あぁ、この社長なら大丈夫だ」という安心感を与えることが先決である。変化を求めない堅実な心得で一年目を乗り切ることができれば、周囲の信頼を得ることができ、尚且つ、就任二年目以降の飛躍のチャンスが一段と大きくなる。ちなみに、元日本テレビアナウンサーでフリーアナウンサーの草分け的存在の徳光和夫氏(1941-)も、独立間もない後輩フリーアナウンサーに対して「独立直後は変わらないことが大切だ」とアドバイスしているという。服装を派手にしたり、ヒゲを生やしたり、キャラクターを変えたりといった変化は、周囲の戸惑いを買い、独立に失敗するのだという。会社経営も同じである。新任社長や後継者に対する周囲の目はただでさえ厳しいものがある。また、社長業ほど経験がものをいうポストはなく、傍からみる景色と、実際に社長の座に就いてみる景色には雲泥の差が生じる。新任社長や後継者の想像で物事がうまく進むほど、社長業は甘くない。先ずは会社の業績を安定させて周囲の信頼を勝ち取ることを最優先することが、新任社長や後継者が持つべき心得なのだ。※業績が著しく悪化している会社の場合はこの限りではない。新任社長や後継者が先代を追い出してでも経営改革(大きな変化)を推進しなければならないケースもある新任社長や後継者が社長就任前に持つべき心得新任社長や後継者が社長就任前に待つべき心得は「変化を求める」ということである。とくに中小企業の場合は、積極的に自分自身を変えて新しい能力をどんどん開拓しないと、社長の座に就いた時に困ることになる。例えば、自分の考えを変えて創業者や現社長の価値観に合わせる、自分の階層や業務分野を変えてヒューマンスキル(人間力)を高める、自分の責任範囲を変えてトップの責任感覚を身につける、といった変化を進んで求める心得は、優れた社長になるうえで大変に役に立つ。また、会社の数字の理解を深めることも、社長業に就く後継者に必要な心得だ。なぜなら、事業活動のすべての結果は、会社の数字に表れるからだ。会社の数字の理解を深めることは、心得ひとつで社長就任前にいくらでもできる。当然ながら、数字を知っている新任社長と数字を知らない新任社長の差は、社長の座に就いた時に雲泥の差が生じる。当たり前だが、会社経営(事業承継)に成功するのは、前者の数字を知っている新任社長である。新任社長や後継者が持つべき心得のまとめ新任社長や後継者が持つべき心得は、社長就任前は「変化を求めること」、社長就任後は「変化を求めないこと」だ。この他にも、会社の強みと弱みを把握する、リーダーシップを発揮する、顧客満足度、社員満足度、取引先満足度を追求する、といった心得も大切になる。社長の代替わりや事業承継がきっかけで業績が悪化する会社は、新任社長や後継者に然るべき心得がないことが一因として考えられる。会社の更なる成長や関係者全員の幸せは、社長の心得ひとつで決まるといっても過言ではないのだ。伊藤のワンポイント社長業を成功させるには、一貫して謙虚さと客観性を保ち続けることです。この意識ひとつで、本編で解説した社長の心得を体得することができますし、社長業の成果も飛躍的に伸ばすことができます。また、社長の風格や威厳も決まります。成功社長ほど、この意識を実践して、安定経営を確立しています。
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  • ビジネスで成功する12の考え方|成功者の思考・言動・捉え方
    ビジネスで成功する12の考え方|成功者の思考・言動・捉え方ビジネスは弱肉強食の世界だが、稀に、強いものが負け、弱いものが勝つことがある。他者と比べて経歴で劣っていようが、経営資源にハンデがあろうが、苦境からのスタートを強いられようが、ビジネスで成功を収める人間は数多にいる。この記事では、ビジネスで成功する12の考え方として成功者の思考・言動・捉え方について、詳しく解説する。成功のチャンスを掴むビジネスの成功にはチャンスが欠かせないが、その源泉は出会いにある。ビジネスで成功する社長は、どこかで飛躍のきっかけに出会っている。誰とも出会うことなく自分で自分に火をつけるタイプは稀で、その殆どが、良き上司や師匠との出会いなど、他人の影響で自分も燃えるタイプだ。かくいう私も他人の影響を受けて燃えるタイプだが、大企業の社長も例外ではない。ユニクロの柳井さんはピーター・F・ドラッカー氏との出会い、ニトリの似鳥さんは経営コンサルタントの渥美俊一氏との出会いがきっかけで経営者人生が一変したと語っている。他者よりもたくさんの良き師匠や良き知見と出会うことが、成功のチャンスを引き寄せる秘訣だ。出会いは平等に行き渡っているものだ。重要なのは、一期一会の心掛けで、日々の出会いから学びや成功のチャンスをつかみ取ることだ。良き先生から教わる誰から教わるかで、ビジネスの成果は大きく変わる。教わる内容の良し悪しが、そのまま成果を決定付けるからだ。誰を先生とするか、どの先生を尊敬するかで、ビジネスの成功が決まり、ひいては、社長人生の成功が決まるのだ。世界で初めて経営コンサルタントになったピーター・F・ドラッカーは「成功したければ付き合う人間を変えろ」と言った。1年前と比べて全く成功に近づいていなければ、付き合う人間を変えない限り、成功にはたどり着かないことを示唆した言葉だが、まさに金言である。ビジネスの現場において、先生はとても重要だ。先生を活用するほど成功の可能性は大きくなる。しかし、先生を選ぶときはくれぐれも慎重に進めることをお薦めする。決して、こちらのニーズを見失うことなく、先生の肩書や経歴に惑わされることなく、心眼を開いて選んでほしい。そして、社員にとっての先生は社長である。社員は、社長の一挙手一投足を見て育つ。だからこそ、社長は自己研鑽するための勉強が不可欠になるし、そのための先生選びが重要になる。誰を先生に選ぶか、どの先生から学ぶかで、会社の成功、ひいては、社長の成功や社員の成功が決まるのだ。無知の知を実践するビジネスで成功するためには、無知の知の実践が欠かせない。無知の知の実践とは、自分が知らないことを知っている、ということを自覚し、素直に教えを乞う姿勢を持つことだ。論語にも「知るを知るとなし、知らざるを知らずとなす、これ知るなり」という似た言葉がある。無知の知と同様、無知であることを自覚することで、新たな学びを促進し、その結果無知を克服し成長する、という意味を持っている。社長であっても驕ることなく素直な気持ちで無知の知を実践すると、物事を本質的に捉えることができるようになり、ブレない哲学や信念が身につく。また、ヒトの苦労やモノの価値も正確に理解できるようになるので、器量や度量も高まる。さらに、手足を動かして無知の知を実践すると、審美眼や芸術性(職人技)も高まり、人間力が盤石になる。人間力が大きくなるほど、人間の器も大きくなるので、自然と、有能な人財が社長の周りにたくさん集まるようになる。まさに、無知の知の実践は、ビジネス成功の源泉だ。何事も本気になる本気になると、目の前の世界は大きく変わる。絶体絶命のピンチであっても、本気で生きるだけで、活路が開けてピンチがチャンスに変わる。だから、今の結果や現実を変えて成功したければ、本気で生きれば良いだけだ。じつに簡単な理だが、本気の度合いや必死さは人によって違う。当然、必死さが足りないと、現実世界は大きく変わらない。それでは、必死で世界を変えるには、どの程度の必死さが必要なのか、ということだが、答えは簡単だ。死ぬ気で頑張れば良いだけだ。必死=“必ず死ぬ”だ。死んだつもりで、過去も未来も考えずに目の前の今この瞬間に全力を尽くせば、必ず目の前の世界が好転する。天台宗の尼僧だった瀬戸内寂聴さんの40代の頃の座右の銘は「激しく生きて、美しく死ぬ」だったそうだ。出家したのは50代なので、女性が社会で活躍することが難しかった時代に、一日一生の姿勢で、目の前の日々を死ぬ気で生きていたことが伝わってくる。そして、どんな苦難に見舞われたとしても、凛とした姿勢で、目の前のことに全身全霊で取り組む美しさも感じる。ビジネスで成功したければ、本気で生きることだ。たったそれだけのことで人生は大きく変わる。成功する為に腹を決める夢を宿し、腹を決めると、ビジネスの成功が近づく。夢は自分で創り出すものだが、常に新しい夢を描き、絶えず夢を心に宿すことはすごく大切なことだ。ビジネスが成功するイメージ、やりたい仕事やなりたい自分など、とにかく夢を心に宿し、夢に向かって一歩ふみだす姿勢は現実世界を大きく変える。夢を失うと不運の種が宿る。どんなに小さくても良いので夢を心に宿して行動することが開運の大原則だ。そして、その夢を実現するために「腹を決める」ことが、その後の結果を大きく左右する。会社経営を長くやっていると腹を決めるシーンが度々訪れる。腹を決めれば、現実から逃げることなく、誠実に試練と向き合うことが出来るので、大概の困難は乗り越えることができる。真剣度合いが増すほど、試練もより大きくなるが、腹を決めることで、その試練を楽しく乗り越えることもできる。大きな夢であっても簡単に実現できる。油断、慢心、自惚れ、中途半端など、夢の実現を阻むマインドも無くなるので、一貫性のある芯の強い生き方が定着する。ビジネスの成功は腹決めで決まると言っても過言ではない。成長の天敵を排除する成長を阻害する最大の天敵は愚痴である。愚痴は成長を阻害する。愚痴っぽくなった瞬間に、被害者意識が芽生え、あの人が悪い、この社会が悪い、周囲の環境が悪いと、他者を加害者に仕立てて、他者に責任を押し付けがちになるからだ。何をやっても責任逃れができるので、とても居心地が良いが、自分の非を認めないために、自分磨きがピタリと停滞する。また、当事者意識がなくなり、自らが状況を打開することを放棄する。さらには、大きな変化や危機が迫っても我がこととして動けなくなる。愚痴っぽくなると少しも成長することはなく、むしろ、周囲から後れを取る一方になる。大きな課題や苦境など、大きなピンチが目の前に迫ると、ついつい弱気になって、愚痴っぽくなるのが人間の性かと思うが、会社のトップに君臨する経営者だけは、愚痴とは無縁でいた方が良い。経営者自身と会社の両方の成長が止まるからだ。当然、ビジネスの成功も遠のく。何事も中庸を意識する儒教の開祖孔子やギリシャの哲学者アリストテレスは、中庸を幸福な生き方の中核として考えていた。事実、中庸が分かれば、相対的な生き方から絶対的な生き方に変わるので、どんな事象、どんな人も受け入れる、愛と優しさに満ち溢れた世界が広がる。戦国武将の織田信長、豊臣秀吉、徳川家康はホトトギスの歌を、鳴かぬなら殺してしまえ、鳴かせてみせよう、鳴くまで待とうとそれぞれ謡ったが、何れも「ホトトギスは鳴くものだ」という固定概念(中庸ではなく相対的な価値観)が結論を導いている。この歌を全く別次元の境地で謡ったのが、経営の神さまと云われた松下幸之助氏だ。松下氏は「鳴かぬならそれもまたよしホトトギス」と謡った。鳴かないホトトギスもホトトギスとして認めようという中庸さがにじみ出ている。経営者に必要なマインドは、この中庸の価値観だ。ご承知の通り、松下幸之助さんは、世界的企業パナソニックを創りあげ、94歳で天寿を全うするまで事業家・随筆家・文化人として第一線で活躍した。不健康も結構と言うほど沢山の病気を経験しながら長寿を全うし、数多くの失敗にめげることなく事業家として大成功を収めた。何事も一からやり尽くし、振り子の原理で大きく飛躍し、両極を知ることで中庸的な生き方を実践し、大成功を収めた典型といえる。ビジネスの成功を支える健やかで強靭なマインドを保つには中庸が肝要だ。常にフラットな立ち位置で自分を律する。ニュートラルな思考で物事を観察する。悪平等に偏らず、公平な基準で物事を判断する。攻めと守りの行動量をバランスよく増やす。マイナスの事象からプラスを見出す、など。マインドが中庸を保っていれば、決断の精度が高まり、事業活動の成果が大きくなる。また、経営姿勢や経営指針の迫力も増すので、新しい社員や新しいお客様を引き寄せる企業の魅力が一段と輝く。常にセンタリングするビジネスで成功するためには、センタリングの機会を意識的に作る必要がある。人生は自己対峙の連続で形成される。誰も見ていないし、誰から何かを強要されるわけでもない。手を抜こうが、全力を尽くそうが、どこを合格基準に置くかは全て自分次第だ。自分の力量を上げるには、自己採点の合格基準を高め、なお且つ、合格基準に少しでも近づく努力が必要だ。しかし、人間は楽な方に流される習性を持っているので、一定の合格基準をキープするのは意外と難しい。しかも、社長業が長くなると、本気で怒ってくれる人が周りから居なくなるので、自分で自分を律することでしか、自分の誤りを正す手段が無くなる。現実的には、失敗して初めて誤りに気がつくパターンが殆どなので、そうならないためにも、センタリングの機会やツールを持つことが大切だ。伴侶やパートナーの助言、お師匠や専門家の知恵、道徳やモラルなども有効だし、自分のあるべき姿を明確にイメージすることも効果的だ。トップランカーに近づくほど、自分の力量を一段と磨き上げるために、センタリングの機会を意識的に作っている。また、センタリングが充実するほど、ハッと我に返る、あるいは、ハッと気付きを得る機会に恵まれますので、成功のチャンスが格段に増える。我以外皆我師という言葉があるように、センタリングの機会は日常に沢山ある。意識的にセンタリングしてみてほしい。きっと、ご自身の力量と魅力がどんどん開花するはずだ。たまには静かに坐る心にゆとりを持って、静かに坐ると、ビジネス成功の糸口が見つかることがよくある。人間はせわしなく動いているが、心にゆとりを持って坐ると、それまで耳に入らなかったものが耳に入り、目に入ってこなかったものが目に入り、本当に大切なことに気がつかされるものだ。日々、慌ただしく動いていると、つい目の前の景色や情報を見落としがちになる。例えば、自分の振る舞いの悪さや自社のサービスの落ち度など、他者(社員・お客様・取引先等)との信頼関係を築くうえで大切なものを見失うことは良くあることだ。当然、こうした大切なものを見失うと、知らぬ間に他者との間にある信頼関係にヒビが入る。本当は自分がヒビを入れているにも関わらず、相手のせいにして、一向に改善しないと、何れ信頼関係は破綻する。成功のヒントやチャンスは足元にある。自分にとって大切なものは目の前にある。自分の家族や友人、会社の社員やお客様は宝物そのもの。心にゆとりを持って坐ると、社員・お客様・取引先等の本音や真意が分かるものだ。自分の生き方を改めるきっかけも見つかる。社長自らが現場に足を運び、社員の声に耳を傾け、目の前の景色を正確にキャッチアップすれば、今恵まれていることに気がつき、社員・お客様・取引先の要望に応えるためのプロセスが最適化される。意思決定のトップに立つ人間になるほど、たまには心にゆとりを持って静かに坐る機会を意識的に作ることをお薦めする。ユーモアを忘れないビジネスで成功する過程には苦悩や葛藤がつきものだ。しかし、笑いとユーモアがあれば、どんな苦難も乗り越えられるものだ。幼少期から壮年期にかけて、親の離婚、母との死別、自身の離婚など、たくさんの苦悩を経験した宇多田ヒカルさんは「ユーモアさえあれば、いつでも絶望の対極に居られる。」と言った。平和と笑いを愛し、反戦を唱え続けた結果、米国から国外追放されたチャップリンは「人生をクローズアップで見ると、悲劇もあるかも知れない。でも、どんな悲劇もロングショットで見れば、必ず喜劇に変わる。」と言った。宇多田ヒカルさんとチャップリンは、生きた時代も年齢も大きく違うが、他人よりもたくさんの苦悩や葛藤を経験した点においては、共通点が多い。それでも、二人とも共通して、「今の苦悩は将来笑える。」という認識にたどり着いている。受け入れがたい体験は自分を本物にする要素でしかない。辛いこと、嫌なこと、厳しいことを乗り越えるから人間性が磨かれる。地獄も極楽も表裏一体。今の苦悩は将来笑えるじゃないか、いや笑い飛ばそう!!!そんな声が聞こえてくる...。一代で一兆円企業を作った日本電産の永守重信さんは、ピンチに追い込まれるたびにニコッと笑い、大声で「大丈夫」と三回唱えて、大きな苦難を何度も乗り越えたそうだ。会社経営を長くやっていると悲劇や絶望に直面することもあるだろう。そんな時こそ、笑いやユーモアを意識することを切にお薦めする。成功の土台をしっかり作るビジネスで大きな成功を収めるには、土台作りが大切だ。成果を出す土台作りで重要なポイントは「会社の収益性」と「組織の行動原理」だ。私の場合は、平常時は粗利の10%、好調時は粗利の20%以上の営業利益を出すことを収益目標に掲げる。利益は現金を生み、現金は成長投資を加速させる。まずは、この収益を実現するために、今何をすべきか、今何が出来ていないのかを真剣に考え、果敢に行動する。収益の土台が整ったら、組織の行動原理を定着させる。成果を出す上で大切な行動原理は「義理を通し、モラルを守る」ことだ。具体的には、目先の利益を考えず、社員・顧客・取引先等に義理を通し、モラルを持った事業活動を意識することだ。目先の利益を優先し、義理を欠いた行動をすると協力者が居なくなる。法律さえ守っていれば何をしても良いというモラルを欠いた行動をすると、周囲からバッシングを受け、事業拡大の推進力が失われる。収益をさらに拡大するには、義理とモラルが不可欠だ。義理とモラルに重きを置いた会社経営を実践すると、新しい仕事や役割に恵まれ、繁栄をキープし易くなる。特に、社員や業界の鑑(かがみ)になり得る社長や経営幹部ほど意識することをお薦めする。一隅を照らす生き方を実践する一隅(いちぐう)を照らす、これすなわち国宝なり。この一文は、真言宗開祖の空海(くうかい)と並んで平安仏教の二大巨頭と云われた天台宗開祖の最澄(さいちょう)の言葉だ。一人が輝けば、隣人も輝き、やがて、社会全体が輝く。ひとり一人の人間が背伸びすることなく身の回りの範囲でベストを尽くすことが自分の幸せ、強いては社会の幸せ(平和)に繋がり、そういう人間は国の宝であるといった意味だ。一隅を照らす姿勢が自分や周囲の幸せに繋がる理は至極もっともであり、ストンと腑に落ちる言葉だが、言うは易く行うは難しで、この言葉の真意は厳しさに満ちている。他力本願ではなく、自力本願こそが自分を助ける唯一の道ということだからだ。他人に頼ることなく自分のベストを尽くすことは、じつに難しいです。失敗すれば現実から逃げたくもなるし、しんどい状況に陥れば他人のせいにもしたくなる。ハードルが高くなれば挑戦する勇気が萎えるし、コントロールできない状況下に陥れば思考や行動が停滞しがちになる。現実を受け入れる。他人のせいにしない。挑戦する勇気を持つ。コントロールできない状況下であっても、目の前の出来ることを一所懸命やる。一隅を照らす生き方は厳しさに満ち溢れているが、常に進化を遂げて、社会に大きく貢献しうる人物ほど一隅を照らす姿勢を貫いている。また、成功社長や偉大なリーダーほど、一隅を照らす生き方が得意だ。
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  • ダメな後継者とできる後継者の違い|後継社長の成功と失敗を分かつポイント
    ダメな後継者とできる後継者の違い|後継社長の成功と失敗を分かつポイント後継者は、先代が築いた事業を受け継ぐ重要な立場にいる。会社の業績は経営者の能力で決まるので、後継者の能力次第で、受け継いだ事業の盛衰が決まることもある。この記事では、ダメな後継者とできる後継者の違い、並びに、後継社長の成功と失敗を分かつポイントについて、詳しく解説する。経営に失敗するダメな後継者以下、経営に失敗するダメな後継者の言動とマインドについて、詳しく解説する。ダメな後継者の言動横柄・横暴・横着のスリービサイド(3つの横)が揃った後継者は、ダメな後継者の典型だ。横柄な言動、横暴な態度、横着な仕事が定着している後継者は、社員・取引先・お客様から信頼されないだけでなく、助けの手や飛躍のチャンスにも恵まれない。ひとたび業績が悪化すると、衰退の一途をたどり、たいがいは、最後まで協力者が現れず、後継者失格の烙印を押されるケースが多い。ダメな後継者のマインド卑屈・否定的・後ろ向きのマインドを持った後継者は、ダメな後継者の典型だ。卑屈な態度は協力の手を遠ざけ、否定的な言動は社員の才能や飛躍のチャンスを潰し、後ろ向きのマインドは組織のモチベーションや経営改善の推進力を恐ろしく低下させる。組織の健全性や誠実さが保たれていれば問題は小さいが、こうしたマインドがたった一人の社員にでも伝播すると、会社の衰退リスクは飛躍的に高まる。経営に成功するできる後継者以下、経営に成功するできる後継者の言動とマインドについて、詳しく解説する。できる後継者の言動できる後継者は、謙虚・真摯・丁寧な言動が身についている。どんなに仕事ができても、どんなに大きな成果を上げようが謙虚に受け止め、周囲に感謝し、自己鍛錬を怠らない。顧客に対しても、社員に対しても真摯に丁寧に接するので、信頼を一身に集め、仕事が新しい仕事を呼ぶ、好循環が回り始める。たとえ業績が悪化したとしても、協力の手がやまない。できる後継者のマインドできる後継者は、素直・肯定的・前向きなマインドが身についている。周囲の意見や忠告を聞く素直さと本質からブレない素直さを持っているので、とにかく失敗が少ない。何事も肯定的に受け入れるので、社員・顧客・現場の声が集まり、手元の情報が充実する。結果、決断の精度が上がる。前向きなので、組織のモチベーションと経営改善の推進力が極めて高い。変化を楽しみ、新しい常識を次々と生み出す創造力にも恵まれる。後継社長の成功と失敗を分かつポイント最後に、後継社長の成功と失敗を分かつポイントについて、詳しく解説する。後継社長として成功したいのであれば、前章で解説したできる後継者の言動とマインドを意識するのが一番だ。こうした経営哲学を早い段階で自分の中に取り込むことができれば、後継者自身の力量が飛躍的に伸びるだけでなく、周囲に対する影響力も大きく育つ。また、1億、10億、100億の壁を突破するには右腕の存在が不可欠になるが、後継社長の軸足がしっかりしていれば、右腕の存在に恵まれる起因にもなり、代替わりの度に繁栄の基盤が盤石になる。
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  • 事業承継が失敗する7つの理由|中小企業の事業継承が進まない原因
    事業承継が失敗する7つの理由|中小企業の事業継承が進まない原因事業継承とは、経営者が後継者へ社長業を引き継ぐ一連の手続きのことだ。事業承継は、事業存続に欠かせないイベントだが、会社を取り巻く経営環境によっては、様々な課題が生じ、事業承継が失敗するケースも少なくない。この記事では、事業承継が失敗する7つの理由、並びに、中小企業の事業継承が進まない原因について、詳しく解説する。事業承継失敗1「業績悪化」業績悪化に伴う事業承継の失敗について、詳しく解説する。著しい赤字経営、あるいは、事業運営に行き詰った状態で行う事業承継は高確率で失敗する。多くの後継者は、社長業の経験がない中で事業を承継するケースが多く、黒字化の能力も、事業をマイナスからプラスに改革するノウハウも持っていないからだ。事業承継は業績が良くても失敗リスクが山積するイベントなので、最低限、黒字経営の内に事業承継に取り掛かるのが良い。黒字経営であれば、後継者が経営に失敗しても挽回できるし、経営を継承した前任経営者のバックアップ体制も充実する。会社の業績が好調なうちに事業承継を行い、経営者が元気なうちにサポートに回ることが事業承継の失敗リスクを引き下げる正攻法になる。事業承継失敗2「後継者不足」後継者不足に伴う事業承継の失敗について、詳しく解説する。事業承継は、経営者が後継者に社長業をバトンタッチするイベントだが、そもそもバトンを受け取る能力が後継者になければ、事業承継は失敗する。特に、横柄・横暴・横着のスリービサイド(3つの横)が揃った後継者は、周囲の信頼を失いやすく、高確率で事業承継に失敗する。横柄な言動、横暴な態度、横着な仕事が定着している後継者には、社員・取引先・お客様からの信頼が集まらないだけでなく、助けの手や飛躍のチャンスにも恵まれない。業績が良いときは大きな問題はないが、ひとたび業績が悪化すると、衰退の一途をたどり、たいがいは、最後まで協力者が現れず、事業破綻、あるいは、社長降格の結末を辿るケースが多い。【関連記事】ダメな後継者とできる後継者の違い事業承継失敗3「権限移譲の課題」権限移譲の課題に伴う事業承継の失敗について、詳しく解説する。事業承継が済むと、すべての権限が後継者に引き継がれるが、すべての権限を移譲しないことで事業承継が失敗に終わるケースもある。例えば、社長の権限の中で最も重要な仕事は、決断することと、その決断の結果責任を負うことだが、この何れか、あるいは、両方の権限を後継者に移譲しないと事業承継はうまくいかない。決断しなければ社長の力量は身につかないし、結果責任を負わなければ決断の精度も検証の精度も上がらない。決断と結果責任を後継者が担うことで、初めて社長の力量が上がり、事業承継の失敗リスクが引き下がるのだ。事業承継が済んだ後も、後継者の決断に口をはさむ。決断をさせずに結果責任だけを負わせる。或いは、本来、後継者が背負うべき結果責任を親心で肩代わりする等の言動は、事業承継の失敗リスクを押し上げることを忘れないことだ。事業承継失敗4「双頭体制のひずみ」双頭体制のひずみに伴う事業承継の失敗について、詳しく解説する。双頭体制とは、事業承継の当事者同士である経営者と後継者の両方に意思決定権等がある状態の事だが、ゆがんだ双頭体制は事業承継の失敗リスクを押し上げる。例えば、双頭体制が長期化すると幹部や組織の分断を招き、経営者側に従う社員と後継者側に従う社員に分かれ、最悪、会社解体という事態に陥ることがある。または、経営者と後継者の指示命令が錯綜することで組織が混乱し、自分の意見を表に出さない指示待ち社員やイエスマン社員が増殖する事態に陥ることがある。事業承継が済んだら、双頭体制を解消するために、意思決定権、指示命令権、人事権など、社長業の重要タスクはすべて後継者に引き渡し、組織の一体感を醸成することが事業承継の失敗リスクを引き下げる秘訣だ。事業承継失敗5「ビジネスモデル破綻」ビジネスモデルの破綻に伴う事業承継の失敗について、詳しく解説する。事業承継は経営者の世代交代でもあるが、交代までの期間は一代で大よそ20-30年かかる。当然、その間にビジネスモデルの陳腐化が進むと、事業承継の失敗リスクは高まる。数十年も経過すると、ビジネスを取り巻く環境は一変する。社会インフラは進化し、事業コストは大幅に下がり、顧客や市場の動向も入れ替わる。変化の程度によっては、昔のビジネスモデルが全く通用しなくなり破綻することさえ起こり得る。事業承継に臨むうえで大切なのは、こうした大前提をしっかり理解し、今のビジネスモデル(事業モデル・仕事の仕方・社員の意識等)が、今のビジネス環境にフィットしているか否かを総点検することだ。改善余地や変化すべき点が発見できれば、改革・改善・修正が働くので、自ずとビジネスモデルの永続性と事業承継の成功率が高まる。事業承継失敗6「株式分散・相続トラブル」株式分散・相続トラブルに伴う事業承継の失敗について、詳しく解説する。中小企業の事業承継は、株主が交代するオーナーチェンジが一般的だが、株式分散や相続トラブルによってオーナチェンジが停滞し、事業承継が失敗するケースがある。例えば、株式分散が原因で、正当な後継者に2/3以上の株式が集約できず、後継者争いが勃発し、事業承継が失敗ケースはよくある。また、事業承継会社の株式自体が相続対象になることで、相続人同士が揉めることもよくある。さらに、揉め事を仲裁できる経営者(被相続人)が突然逝去した場合は、泥沼化することもあり得る。事業承継会社の株式価値が著しく高額で、後継者が多額の相続税を支払えないことで事業承継に失敗するケースも稀にある。(ちなみに、このパターンに陥り、事業承継を先送りするケースはじつに多い)事業承継失敗7「客観性・専門性の欠如」最後に、客観性と専門性の欠如に伴う事業承継の失敗について、詳しく解説する。業績悪化、後継者不足、権限移譲の課題、双頭体制のひずみ、ビジネスモデルの破綻、株式分散・相続トラブル等、事業承継の失敗パターンは多種多様だ。中小企業の事業継承が進まない根本原因は失敗リスクが多いところに集約されるが、こうした失敗パターンを避けるには、客観性と専門性を高めるのが一番効果的だ。独学や自力で事業承継に臨むのではなく、客観的な視点を増やすために、専門家(経営コンサル・弁護士・税理士等)を参画させ、ベストな事業承継スキームを作り上げる環境を整えるのだ。こうした環境作りのタイミングは、ぼちぼちの業績で、経営者の気力体力に余力がある時がベストだ。業績と経営者に余力があれば、専門家の協力を得られるし、後継者の失敗もカバーできる。また、事業承継後のサポート体制も充実するので、失敗のリスクがどんどん下がる。事業承継は数十年に一度のイベントだが、企業の永続性を高めるうえで絶対に欠かせないものだ。失敗リスクを引き下げるために、相応の準備期間をもって万全な体制で臨むことを切にお薦めする。
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  • 後継者になる覚悟が社長の座を引き寄せる|後継者の成功条件
    後継者になる覚悟が社長の座を引き寄せる|後継者の成功条件後継者になるうえで極めて重要な成功条件は「覚悟を決める」ことだ。後継者なる覚悟を決めた瞬間から、その後の言動が変わり、社長の座を大きく引き寄せるからだ。例えば、後継者になる覚悟を決めれば、後継者として指名を受けるために、社内の誰よりも真剣に仕事と向き合い、成功からも失敗からも謙虚に学ぶようになる。社長と血縁関係にあり、後継者になることが既定路線だったとしても、後継者として将来社長になる覚悟を決めれば、謙虚、かつ、真剣に自己研鑽に励むようになる。当然、後継者になる覚悟を決めた後の成長スピードは恐ろしく早く、周囲の社員や関係者のみならず、社長からの信頼も日を追うごとに厚くなる。後継者になる覚悟が、社長の座を確実に引き寄せるのだ。後継者になる覚悟がないと、すべての結果が逆になる。仕事の真剣みが足りない、成功からも失敗からも学びを得ない、謙虚さよりも横柄で傲慢な態度が目立つ、社員や社長への甘えが拭えない等は典型で、周囲からの信頼も失う一方になる。後継者になる覚悟のなさが、日々の仕事や能力研鑽の精度を下げ、結果、時の経過と共に社長の座は遠のき、後継者になれる可能性が潰えてしまうのだ。後継者として、そして、その後の社長業で成功したかったら、誰よりも早く覚悟を決めることだ。そうすれば、成功は向こうからやってくる。後継者の成功は社長になる前の勉強で決まる社長と後継者の違いは、決断を下す裁量があるか否かと、結果責任をすべて背負うか否か、の二つが大きい。この決断と結果責任から逃れられる期間、つまり、社長になる前の期間にどれだけ自分の能力を研鑽し、周囲との信頼関係を築けるかによって、その後の成功が大きく変わる。社長になった後は、落ち着いて勉強する時間を取ることが難しくなる。社長になる前にいかに勉強するかが後継者の力量、ひいては、その後の社長業の成功を分かつのだ。後継者の成功に欠かせない勉強のポイントは様々あるが、管理会計・問題意識・組織力強化の3つは外せない。管理会計とは、数字の分析ツールのことで、活用するほど、事業活動のPDCA精度が高まり、業績が伸びる。成功企業の絶対条件と言って過言ではない。問題意識とは、目の前の課題をおざなりにせず、積極的に問題解決に取り組む姿勢のことだ。今の問題と向き合うだけでなく、2-3年後はどうなるから、今これをすべきと言った問題意識も大切になる。組織力強化は、多様な社員を見る目・活かす術と、現場の声を聴く力・活かす力が肝になり、いかにして社員の力を最大化するか、また、そのための最新の技術やテクノロジーの活用度合いが大切になる。管理会計・問題意識・組織力強化、この3つのポイントを抑えた勉強を充実させて、勉強で習得したノウハウを実践で活かす絶対量が後継者の力量を高め、ひいては、その後の社長業の大成功を確実なものにする。
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  • 後継者になりたい人必見|後継者になるメリット・デメリット
    後継者になりたい人必見|後継者になるメリット・デメリット後継者不足に陥っている中小企業は年商規模によっては最大八割(帝国データバンク調べ)と云われている。つまり、多くの中小企業は後継者を探しているのだ。後継者になりたい人の受け皿は思った以上に大きく、やる気さえあれば、誰でも後継者になり得るし、後継者から経営者を目指すことも夢ではない。この記事では、後継者になりたい人が目指す道、並びに、後継者になることのメリット・デメリットについて、詳しく解説する。後継者になりたい人が目指す道後継者になりたい人が目指す道を大きく分けると「職人の道」と「経営者の道」の二つがある。職人の世界は、伝統工芸、和菓子、料理人、数寄屋大工、庭師、士業、一次産業(農業・漁業・林業等)、日本古来の手仕事や芸事など等、じつに幅広いが、後継者になりたいのであれば、一定の技量と才能が求められる。更に、職人の世界といえども、これからの時代は後継者に一定の経営感覚がなければ、生きていくのは厳しいだろう。経営者の世界は、1億円未満の零細企業は八割もの会社が後継者不足と云われ、中小企業全体でも半数以上の会社が後継者不足と云われているので、ビジネスパーソンが後継者になろうと思えば、その実現は難しくない。但し、経営感覚がない状態で後継者になろうと思っても、会社経営はそれほど甘くない。後継者になりたいと人にとっては無限の可能性と沢山の選択肢があるのは間違いないが、職人であれ、経営者であれ、後継者になるには一定のスキルを身につける必要がある。後継者になることのメリット後継者になることのメリットは様々ある。後継者として認められて晴れて職人なり経営者になれば、それ相応の社会的地位と報酬が手に入る。好きな世界(仕事)の後継者になることができれば、ストレスフリーで仕事に邁進することができる。自分の裁量で会社経営ができる喜びや楽しみが手に入る、或いは、自分の好きな作品作りに没頭できるといったメリットもある。会社であれば、一から起業するよりも少ない負担で事業展開できるメリットもある。また、「好きこそ物の上手なれ(誰でも好きなことに対しては一生懸命になり、向上心を持って勉強もするので自然に上達する様)」ということわざがあるが、得意分野の後継者になることが出来れば、先代を超える成果を出す事も期待できるし、ライバル会社に脅威を与える存在になることもあり得る。何より、自分の意志で、自分の仕事と人生を開拓できる喜びが、後継者になることの最大メリットではないかと思う。後継者になることのデメリット後継者になることのデメリットは、職人であれば修行期間があること、経営者であれば業績悪化のリスクを背負うこと等がある。また、職人も経営者も、後継者になることで収入が一時的に減少するリスクもある。後継者を探している優良会社を見つける手間も相当かかる。最近は、後継者を探している会社と後継者になりたい人を結び付けるマッチングサイトがあるが、都合の悪い情報が隠され、経営をバトンタッチした途端に深刻な問題や課題が発覚するケースもある。但し、こういったデメリットは、後継者になる前の準備で払拭することができる。貯蓄を増やせば収入減に耐えられるし、経営の勉強をすれば業績悪化のリスクを軽減でき、なお且つ、優良会社を見極めるスキルも養われる。人生は一度きり。時間は後戻りしない。後継者になりたいのであれば、リスクを小さくする努力と、新しい世界に挑戦する勇気を強く持つことが大切だ。伊藤のワンポイント後継者になりたい人の受け皿は大きく、人生のひとつの選択肢として誰でも選ぶことができます。後継者になるデメリットは多少ありますが、殆どは、準備段階で小さくできます。入念な準備と成功するまで諦めない根気強さも重要ですが、ご縁とタイミングも成功を左右しますので、チャンスしっかり見極めることが大切です。
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  • 後継者が会社経営で成功する事業承継の基本ステップ
    後継者が会社経営で成功する事業承継の基本ステップ後継者が会社経営で成功するには、それ相応の準備が不可欠で、ココの詰めが甘いと事業承継の失敗リスクが高まる。例えば、後継ぎ(実子)が自動的に後継者として指名され、準備不足、或いは、能力不足のまま事業承継を迎える中小企業は珍しくないが、後継者の経営能力が不十分だと高確率で会社経営に失敗する。この記事では、後継者が会社経営で成功する事業承継の基本ステップについて、詳しく解説する。後継者|経営準備【充電】後継者に指名された、或いは、後継者の自覚を持った段階で始めることは「経営の勉強」になる。一度、経営者になると余裕を持って経営の勉強に取り組む時間がなくなるので、後継者の期間に如何に勉強するかが、事業承継後の会社経営の盛衰を分かつ。経営者として成功したければ財務会計知識は必須で、この他にも、先代の経営理論、現場の苦労、業界特性、ビジネスモデルの強みと弱み、顧客や取引先分析、社員の能力や性格分析など等、後継者の立場で勉強できることは沢山ある。この段階で経営の勉強に取り組むほど、先代や社員の苦労が深く理解でき、自ずと周囲に対する感謝の気持ちや謙虚な姿勢が身につく。また、経営者としての覚悟もより強固になる。後継者|経営体得【助走】後継者としての準備(充電)期間が済んで、晴れて社長の座に就いた後は実際の会社経営を体得することが欠かせない。経営者としてのマインドセットは不可欠で、特に、全ての責任を自分に帰結する経営者マインドは成功の絶対条件になる。また、先代の経営手法をしっかり体得し、少なくとも1年間は先代と変わらぬ経営手法で数字(実績)を上げて、周囲(社員・顧客・取引先・銀行等)を安心させなければならない。後継者の立場と経営者の立場ではプレッシャーもストレスも雲泥の差がある。しかも、後継者に対する周囲の目線は非常に厳しい。従って、波風を立てずに先代の会社経営を引き継ぎ、先代の会社経営を自分自身に馴染ませながら、会社の課題や問題点を洗い出すことが大切だ。後継者|経営実践【加速】先代の会社経営が体得できたら、漸く自分らしい会社経営の実践が可能になる。助走期間で培った「自分だったらこうする」或いは「会社の成長を阻む経営課題の解消」を徐々に実践し、会社の成長を一段と加速させ、後継者から経営者に脱皮するステージになる。会社の成長を加速するには、経営健全化と業務効率化の二つが不可欠だ。経営健全化は黒字経営とキャッシュフロー(現金収支)のプラスが絶対条件になる。目標としては、売上成長率5%以上、粗利高営業利益率10%以上が健全化の目安になる。また、風通しの良い組織作りや顧客目線の仕事が当たり前にできる環境作りも欠かせない。業務効率化はITツールの活用やデジタル化を推進し、業務コストを下げる一方で、情報の共有度を上げて、顧客接点の多い外向きの仕事(営業・販売)を充実させることが正攻法になる。製造系の会社は、低コストかつ効率的な製造体制を確立し、品質と技術力を磨くことが正攻法になる。後継者|成長戦略展開【飛躍】後継者が経営者へと脱皮し、自分らしい経営スタイル(経営健全化・事業効率化等)が確立できたら、成長戦略を展開し、会社を更に飛躍させる最終ステージに進む。成長戦略の展開は、新商品・新市場への挑戦、マーケット開発・拡大、人財投資と設備投資の推進など等、様々あるが、大切なことは小さくスタートさせて失敗リスクを最小に止める努力を忘れないことだ。また、後継者特有の時代感覚を活かして、数年先の経営環境や異業種ビジネス等を客観視し、ユニークな事業構想を考えることも欠かせない。更に、成長戦略は、事業デザインとセンスがモノをいうので、色んな階層の社員の意見が集まる風通しの良い組織作りも大切になる。後継者が会社経営で成功する方法後継者が会社経営で成功するには、それ相応の準備が不可欠で、ココの詰めが甘いと事業承継の失敗リスクが高まる。充電期間はしっかり経営の勉強に取り組み、助走期間は先代の会社経営を体得する。そして、加速期間は経営健全化と業務効率化の推進と共に経営者への脱皮を成し遂げ、最後に成長戦略を展開し、更なる飛躍を遂げる。これが後継者の成功パターンであり、事業承継の基本ステップになる。特に、最初の充電期間(経営準備)と助走期間(経営体得)は最重要で、ここの取り組みが充実するほど、事業承継の成功確率が上がる。伊藤のワンポイント後継者として先代から事業承継した会社を発展させることは容易ではありません。先代社長の苦労には及ばないわけですし、初めての社長業な訳ですから当然といえば当然です。だからこそ、経営の準備と経営の体得が重要になります。ここがしっかりできれば事業承継の成功確率は自ずと上がります。
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  • 家業を継ぐ後継者が知るべき家業のメリット(強み)・デメリット(弱み)
    家業を継ぐ後継者が知るべき家業のメリット(強み)・デメリット(弱み)家業とは、家族間で承継される生業、或いは、特定の一族で支配されている中小零細企業のことである。中小零細企業の大半は家業的生業、或いは、家業的事業形態であり、個人事業主を含めると、日本国内の多くの事業体は家業的ビジネスといえる。この記事では、家業を継ぐ後継者が知るべき家業のメリット(強み)とデメリット(弱み)について、詳しく解説する。家業とは家業とは、家の生活を立てるための仕事(職業・事業)、或いは、その家が代々従事してきた仕事(職業・事業)のことである。家業の成り立ちは古く、律令制の全盛期であった8~9世紀頃に出現した、礼家(礼制)、薬家(医薬)、法家(法制)などと呼ばれる特殊分野の学問や技術を生業にする家柄が原型と云われている。また、芸術文化面における華道や茶道などの家元制度、或いは、世襲制で子孫が代々承継する歌舞伎役者や農業ビジネス(家畜・田畑仕事等)も家業の範疇に入る。現代においては、家族間で承継される個人商店等の生業、或いは、特定の一族で支配されている中小零細企業や地盤を引き継ぐ政治家や士業(弁護士・税理士等)など等が家業の範疇に入り、日本国内の多くの事業体は家業的ビジネスといえる。家業を営むメリット家業を営むメリットについて、詳しく解説する。家業を営む最大メリットは、組織力、資産力、ピンチに強いの3つが挙げられる。それぞれの解説は以下の通りである。組織力家族間で承継される個人商店等の家業は、家族経営がベースになっているので、家業以外の企業組織に比べて組織の結束が強い。組織力は業績に比例するので、家長(社長)に従う姿勢や全員経営で事に当たる等々の強固な組織力は大きなメリットといえる。資産力特定の一族で支配されている中小零細企業等の家業は、オーナー一族で事業収益を独占できるので、収益力が高いほど、個人資産の形成スピードが加速し、莫大な資産を手にすることができる。(普通の会社は、事業収益を自由に処分することはできない)ピンチに強い家族経営がベースになっている家業の場合は、事業がピンチに陥り、収益が落ちたとしても、自分たちの報酬を削ってでも事業継続を優先するのでピンチに強い。リーマンショック(2008年)やコロナショック(2020年)等の経済危機においても、日本経済が壊滅的にならなかったのは、こうした家業的マインドに救われた一面があったと推測する。(普通の会社は社員に対する給与の未払いがあれば離職が加速し事業活動が破綻する)家業を営むデメリット家業を営むデメリットについて、詳しく解説する。家業を営む最大デメリット(リスク・注意点)は、組織力の低下、客観性の欠如、事業承継の失敗の3つが挙げられる。それぞれの解説は以下の通りである。組織力の低下家業は、原則、組織力が強いが、創業者から代が下り、家族の繋がりが希薄になるにつれて、或いは、家族の利害がズレるにつれて、加速度的に組織力が低下しやすいデメリットがある。お家騒動で衰退する家業(事業)などはその典型といえる。また、一族経営の場合は、身内に対する能力評価が甘くなり、それが原因で経営陣と社員の軋轢や対立を生み、組織力が低下することがある。客観性の欠如家族経営の家業は、経営判断の基準が主観に陥り易く、家業の長(社長・店主等)の視野が狭まるほど、客観性を失い、経営判断を誤る。客観性の低下から、既存のビジネスモデルに固執し過ぎて、時代の変化と共に衰退する家業(事業)などはその典型といえる。事業承継の失敗家業は、家族間で事業承継されることが一般的だが、家業の規模が大きくなるにつれ、事業承継の成功率が低下する。わたしは、数多の事業再建に関わってきたが、再建案件の9割以上は事業承継の失敗が大きな原因だった。また、親子間の事業承継の場合は、子供の経営能力を見誤って事業承継に失敗するケースも多い。家業を継ぐメリット家業を継ぐメリットについて、詳しく解説する。家業を継ぐ最大メリットは、帝王学、事業承継、歴史の承継の3つが挙げられる。それぞれの解説は以下の通りである。帝王学帝王学とは、幼少期から家業を継承するまでの特別教育のことだが、家業を継ぐ立場に生まれれば、幼少期から帝王学の恩恵が受けられる。社長業の在り方や経営センスが磨かれるので、自然と事業家としての成功確率が高まる。また、家業を介した人脈にも恵まれるので、家業とは別の分野での創業チャンスも広がり易い。事業承継家業を継ぐメリットは、一から事業を立ち上げる手間暇がかからないことだ。創業するエネルギは並大抵ではなく、更に創業した事業を軌道に乗せる事ほど難易度の高いものはない。家業を事業承継できれば、事業ノウハウや事業資産のみならず、事業存続に欠かせない顧客も容易に引き継ぐことができる。歴史の承継家業は古くなるほど信頼や安心という大きな無形資産を生み出す。例えば、創業1年目の会社の販売努力と、創業100年を超える会社の販売努力を比べた場合、創業1年目の会社よりも創業100年を超える会社の販売努力の方が圧倒的に小さく済む。会社が100年以上続いているという安心感は、無条件で顧客の購買心理(購買ハードル)を下げるからだ。家業を継ぐメリット・デメリットのまとめ家業とは、家族間で承継される生業、或いは、特定の一族で支配されている中小零細企業のことである。家業を営む最大メリットは、組織力、資産力、ピンチに強いの3つが挙げられる。安定経営が実現できれば強い組織力と資産力が得られ、業績悪化等のピンチの時は家業的マインドに助けられる利点がある。一方、家業を営む最大デメリット(リスク・注意点)は、組織力の低下、客観性の欠如、事業承継の失敗の3つが挙げられる。家業の長である社長のリーダーとしての在り方・生き方があらぬ方向に行くと、家業を営むデメリットが噴出し、家業の衰退が加速する。家業を継ぐ最大メリットは、帝王学、事業承継、歴史の承継の3つが挙げられる。何れも、一から創業せざる得ない起業家と比べると、圧倒的メリットといえる。家業を継ぐ後継者の自覚と覚悟が事業承継の成功を左右するので、早い時期に家業を継ぐことを意識することが大切になる。
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  • 中小企業が後継者不足に陥る本当の理由|経営健全化と後継者育成がカギ
    中小企業が後継者不足に陥る本当の理由|経営健全化と後継者育成がカギ中小企業の約半数以上は後継者不足に陥っていると云われていて、年商1億未満の中小零細企業に至っては約八割もの会社が後継者不足に陥ってる。(帝国データバンク調べ)中小企業が後継者不足に陥る理由は、事業の将来性がない、後継ぎがいない、事業承継の準備が間に合わない、など等、その理由は多岐にわたるが、後継者不足が理由で廃業する中小企業は決して少なくない。この記事では、中小企業が後継者不足に陥る本当の理由について、詳しく解説する。中小企業が後継者不足に陥る本当の理由会社は、後継者がいなければ存続できない。経営者不在の状態で存続の体は保つことが出来るかも知れないが、経営力が低下すると会社は簡単に衰退するので、後継者不在の状態で存続するのは現実的には無理がある。中小企業が後継者不足に陥る理由は、事業の将来性がない、後継ぎがいない、事業承継の準備が間に合わない、など等、様々挙げられるが、突き詰めて考えると、「業績の低迷」と「後継者育成の失敗」の二点に行きつく。健全な経営が確立されていれば後継ぎがいなくてもM&A等の事業承継で後継者候補(事業売却先)が簡単に見つかるし、事業承継したいと考える血縁者(子供等)も増えるだろう。たとえ業績が低迷していたとしても、早い段階で後継者を指名し、後継者育成を成功させていれば、時代感覚にフィットした後継者に会社経営をバトンタッチし、V字回復の望みを残せるかも知れない。つまり、中小企業が後継者不足に陥る本当の理由は「業績の低迷」と「後継者育成の失敗」、この二点に尽きるのだ。後継者不足は経営健全化がカギ中小企業の後継者不足を解消する手立てとして経営健全化は絶対条件になる。健全な経営が確立されていれば後継ぎがいなくてもM&A等の事業承継で後継者候補(事業売却先)が簡単に見つかるし、後継ぎがいる場合は、過度なストレスを与えることなく事業承継に着手できる。後継者育成に悩む中小企業にありがちな業績低迷の理由は「ビジネスモデルの破綻」と「利益水準の低迷」が多い。例えば、経営者が三代も下ると、半世紀もの時間が経過することになるので、先代から事業承継したビジネスモデルが進化していないほど、事業承継するたびに業績が低迷する。また、商品等の付加価値の研鑽を怠ったことが理由で、事業承継するたびに利益水準が低下する中小企業も多い。時代の変化を機敏に察知し、ビジネスモデルと商品等の付加価値を絶えず研鑽する姿勢が、利益水準を高め、強いては、経営健全化の基本戦略になる。後継者不足は後継者育成がカギ中小企業の後継者不足を解消する手立てとして後継者育成の成功は絶対条件になる。後継者育成に成功していれば、時代感覚にフィットした後継者に会社経営をバトンタッチすることができるし、後継者の能力が高いほど事業規模が一層拡大する。後継者育成の失敗は、後継者不足に悩む中小企業の最たる理由でもあるが、後継者育成は10年かかると思って、先手先手で取り組むことが大切になる。また、後継者側も、後継者として自覚したその日から徹底的に経営の勉強をすることが大切で、特に、先代の経営理論、社員、顧客、取引先、会社の数字の理解は欠かせない。そして、周囲に対する感謝と謙虚さも決して忘れてはならない。後継者の経営能力不足に伴う事業承継の失敗は、過去の歴史を振り返っても分かる通り、大企業であろうと、中小企業であろうと、結果は変わらない。後継者育成が不十分な状態で、後継者に事業承継すると、比較的短期間で業績が悪化するので、くれぐれも注意してほしい。伊藤のワンポイント中小企業が後継者不足に陥る本当の理由は「業績の低迷」と「後継者育成の失敗」です。ですから、経営健全化か後継者育成にさえ成功すれば、後継者不足に悩むことはありません。先手先手の姿勢で、目の前のビジネスに全力を尽くすことが後継者不足を解消する確かな方法です。
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  • 社長になるには|経営者になるためのスキルとマインド
    社長になるには|経営者になるためのスキルとマインド社長になるにはどうすべきかを考えている後継者、或いは、経営者になるために必要なスキルとマインドを習得したいと考えているビジネスパーソンは多いと思う。社長になってからの成功は、社長になる前の準備で大よそ決まる。一度、社長の座に就くと、経営の勉強をする暇が殆どなくなるからだ。この記事では、社長になるには何をすべきかと共に、経営者になるための必須スキルとマインドについて、詳しく解説する。社長になるには何をすべきか?社長になるには、第一に起業することが必要だ。起業の形態は、法人と個人事業主の二つあるが、何らかのアイデアを事業化し起業することが社長になるための出発点になる。起業するには、ヒト、モノ、カネ、情報、信用等の他にも、人脈、時流、運など、目に見えない要素も成功に不可欠で、何れの要素も、相当に高い精度で計画を仕上げる必要がある。なかでも、人脈、時流、運などの目に見えない成功要素は、日頃の行いがものをいうので、社長になりたい人は、日頃から自分の言動には気を付けておきたい。また、社長の人間性も起業の成功を左右するので、社長になりたい人は謙虚さと感謝の気持ちを忘れず、特に、後継者の立場から社長になる人は、先代、現場、社員、顧客など等に対する感謝を忘れず、謙虚な姿勢で向き合うことが大切だ。社長になるための勉強起業することが社長になる出発点になるが、社長になるためには、起業前の勉強が重要になる。社長になってからの成功は、社長になる前の勉強量や事業経験で大よそ決まるからだ。社長になるために勉強すべき主なポイントについて、順を追って詳しく解説する。事業計画作り社長になるためには、事業計画作りの知識が必要になる。事業計画は起業ビジネスの未来を照らすだけでなく、資金調達を助けるツールにもなる。事業計画は、ビジョンとビジネスモデル、ターゲット顧客とマーケティング戦略、損益計画と資金計画、事業化のタイムスケジュール等は必須になる。社長業の基本スキル等社長になるためには、社長業の基本になる財務会計知識は必須で、後継者の場合は、先代の経営理論、現場の苦労、業界特性、商品やビジネスモデルの強みと弱み、顧客や取引先分析、社員の能力や性格分析など等、社長になる前に勉強できることは徹底的に勉強した方が良い。この段階で勉強するほど、社長業の基本スキルとマインドが習得できる。起業時の資金調達の方法社長になるためには起業することが不可欠になるが、起業に必要な資金の調達方法の知識はあった方が良い。資金調達の方法は、自己資金、補助金・助成金、出資金(他人資本)、クラウドファンディング、金融機関等からの借入など等、多種多様にある。起業アイデアと相性の良い資金調達方法が見つかれば、資金の悩みは自ずと軽減される。社長になるための必須スキル社長になるための必須スキルは「決断力」だ。社長の仕事は決断する事と云われるように、社長の決断の連続が事業活動の成果を決定づけるからだ。決断力を高めるには、財務会計スキル、マネジメントスキル、コミュニケーションスキル等を高めて、決断の根幹を支える経営力を引き上げることが欠かせない。小さい会社ほど、ひとつの決断の誤りが原因で経営危機に陥り易くなる。社長になるためには、日頃から決断の重要性を意識し、決断力を磨く努力を継続することが大切だ。社長になるための必須マインド社長になるための必須マインドは「責任感」だ。社長は、自分の責任を他人に転嫁できない唯一無二の存在なので、すべての経営責任を背負わなければならない。当然ながら、社長が責任感のない言動に終始していると、社長自身の経営能力はもちろん、会社が大きくなることも、人財が伸びる事もない。すべての責任を自分に帰結するマインドが、社長の経営能力と共に、社長の風格と威厳を高めてくれるのだ。社長の責任感が弱いと、顧客の離脱や社員の離反を招きやすくなる。社長になるためには、日頃から責任感のある言動を意識することが大切だ。成功する社長になるために社長になるには、性別、経歴、学歴等は一切関係ない。会社経営者としての必須スキルとマインドさえ習得すれば誰だって成功社長になれる。但し、社長の必須スキルとマインドが不十分だと、そこが会社の弱点に繋がり、社長の失敗リスクが高まるので注意してほしい。最後に、経営の専門家の立場から、成功する社長になるための条件を紹介する。自身の能力とチェック項目を照らし合わせて、自己診断してみてほしい。成功社長の条件チェック項目仕事が好き,謙虚である,臆病である,意思が強い,お金を使うのが好き,向上心がある,モラルがある,行動力がある,人間力がある,忍耐力がある,勝負強い,運やご縁など目に見えない世界を大切にしている,情報の価値を知っている,礼節を弁えている,自分の能力を弁えている,人に任せられる度量がある,主観と客観のバランス感覚がある,起業前から経営の勉強に取り組んでいる,上場をゴールにせず、長期ビジョンを持っている自己診断の結果は如何であったろうか?ひとつでも欠落した項目があれば、そこが弱点となり、社長の失敗リスクを生み出しかねない。成功社長になるためには、謙虚に、真摯に、成功社長の条件を研鑽することが大切だ。
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  • 経営者感覚とは|社長としての意識・目線・考え方が企業成長をけん引する
    経営者感覚とは|社長としての意識・目線・考え方が企業成長をけん引する経営者感覚とは、社長としてあるべき意識・目線・考え方のことである。中小企業は、社長の在り方・生き方次第で事業規模や成長スピードが決まるので、社長の経営者感覚が重要な企業成長の因子になる。この記事では、経営者感覚とは何か、並びに、経営者感覚の好例と悪例について、詳しく解説する。経営者感覚とは何か?経営者感覚とは、社長としてあるべき意識・目線・考え方のことである。社長の経営者感覚に落ち度があると、会社の衰退リスクが高まり、大概は成長に陰りを及ぼす。なぜなら、中小企業は、社長の在り方・生き方次第で事業規模や成長スピードが決まるからだ。経営者感覚は、対義語になるサラリーマン感覚と比較すると分かりやすい。サラリーマン感覚とは、労働の対価として定期的に支払われる報酬(サラリー)を当然の権利として受け取る感覚のことである。経営者感覚は、サラリーマン感覚とは真逆になる。例えば、会社に十分な儲けが出なければ、自身の報酬を受け取る権利を主張しないのが、経営者のあるべき感覚になる。会社の成長をけん引し、更に、会社の業績責任を一身に背負う意識・目線・考え方が経営者感覚のベースであり、社長の経営者感覚が重要な企業成長の因子になる。経営者感覚の好例と悪例経営者感覚の好例と悪例について、詳しく解説する。経営者感覚ケーススタディ1会社の業績が芳しくない中で、業務を遂行するための経費を立て替えた場合、経営者感覚として正しいのはどちらだろうか?経営者感覚の好例:会社が儲かっていなければ、立替経費を貰わない。つまり、まずは自腹を切り、会社が儲かった後に精算する経営者感覚の悪例:会社が儲かっていようがいまいが、立替経費を貰う。つまり、会社の業績に関わらず、自腹は切らない業績責任は経営者にあり、社員や取引先に転嫁できるものではない。従って、会社が儲かっていなければ自腹を切る、或いは、自身の報酬を減らしてでも社員や取引先を守る姿勢が、真っ当な経営者感覚になる。この経営者感覚がないと、人望・人財・人脈を失い、事業成功が遠のいてしまう。経営者感覚ケーススタディ2社員を労うため、或いは、現場の声を聴くために社員達と飲食を共にした場合、経営者感覚として正しいのはどちらだろうか?経営者感覚の好例:社員の飲食代は社長の自腹で奢る、或いは、適正な範囲内で会社の経費で落とす経営者感覚の悪例:参加者全員で割り勘にする社員達を労うため、或いは、経営に役立つ現場の声を提供してくれる社員達から飲食代を貰うのは経営者感覚としては正しくない。社員の立場から見れば、給料の減額と思われかねない。社員達との飲食は気持ちよく奢る、或いは、公平な飲食会を定期化して会社の経費で落とすのが、真っ当な経営者感覚になる。この経営者感覚がないと、社員からの人望を失い、組織力が低下しやすくなる。経営者感覚ケーススタディ3社員が仕事のミスをした場合、経営者感覚として正しいのはどちらだろうか?経営者感覚の好例:ミスした社員から原因をよく聞いて、根本原因を特定した上で、ミスを防ぐ仕組み(教育やフォロー体制等)が不十分だった事実を経営者が認め、反省と共にミスの再発防止に努める経営者感覚の悪例:経営者が一切の非を認めず、ミスした社員を頭ごなしに叱責する経営者であれば、すべて自分のせいである。会社内のミスやクレームは勿論、社員や取引先のミスも自分の責任に帰結する経営者感覚が、真の反省をもたらし、進化の原動力になる。この経営者感覚がないと、失敗が成功に転換されず、進化(進歩)のない行き当たりバッタリの会社経営が定着しやすくなる。また、社長の威厳や風格が損なわれ、人望も失い易くなる。経営者感覚が企業成長をけん引する経営者感覚を分かりやすく表現すると、会社のことを我がこととして考えるか否かということである。会社のことを我がこととして、或いは、我が人生そのものと考え、会社の状況に応じて自分が犠牲になる意識・目線・考え方が、経営者感覚の根幹になるということだ。会社の業績をけん引するために業績責任を一身に背負うだけでなく、常に相手の利益を優先する、顧客や社員、或いは、取引先の幸せを優先する等の姿勢も、重要な経営者感覚になる。また、目の前のやるべき事に全力を尽くす一方で、客観的かつ中長期的な視点で将来の経営課題やリスクに対して先手を打つことも、企業成長に欠かせない経営者感覚になる。なお、経営者感覚は社員に強制すべきものではなく、社長ひとりが持っていれば問題ない。経営者感覚を持った社員がいるに越したことはないが、経営者感覚は、企業のトップである社長が持つべき絶対的感覚であり、この感覚が企業の盛衰を決定付けるといって過言ではない。
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  • 会社は誰のものか?|株主・社員・顧客の誰の所有物か?
    会社は誰のものか?|株主・社員・顧客の誰の所有物か?会社は誰のものか?会社は株主のもの、会社は社員のもの、会社は顧客のもの、など等、会社は誰の所有物なのかについては、様々な見解がある。この記事では、会社は誰のものなのかについて、株主、社員、顧客の立場から詳しく解説する。会社は株主のもの会社の法的な所有権は株主に帰属する。従って、「会社は株主のもの」は紛れもない事実であり、正当な権利である。株主には、資本金の出資と引き換えに会社の所有権(支配権)が与えられる。株主がひとりであれば所有権はひとりに帰属するが、株主が複数人いれば出資割合に応じて所有権の範囲が変わる。中小企業においては、株主が100%創業者一族という構図が一般的だが、株主が複数人になるほど、株主同士の対立や勢力争い等の衰退リスクが高まる。こうした状況下で株主が安定的に会社を所有し続けるには、所有権の強弱を決定づける株式比率を高めることが不可欠になる。また、株主は会社の利益を自由に処分できる権利を持っているが、一方で、経営破たんに伴う株式価値の棄損リスクを背負っている。株主によっては、リスク相当の利益配当や経営介入を強く求める者もいるが、株主による会社の私物化が過ぎると、社員の反発や顧客の離反を招き、巡り巡って株式価値が棄損することもあり得る。つまり、会社は株主のものではあるが、社員や顧客への感謝(配慮)なくして、会社を所有するメリットや株主価値は高まらないのだ。【関連記事】持株比率の計算方法と株主の権利会社は社員のもの社員にとって会社は第二の住処のようなもので、中には、定年を迎えるまでは、会社人生がそのまま自分の人生と考える社員もいる。会社は株主のものではあるが、会社に人生を捧げるほどの社員のことを考えると「会社は社員のもの」という理屈も通らなくはない。じつは、会社に対する社員の愛着が高まり、安心感と信頼感を持って人生の大半を会社に預ける社員が増えるほど、社員の働きが業績に跳ね返り、会社経営が安定する。とはいえ、社員が会社を私物化することは法的にもモラル的にも許されることではない。あくまで法的には会社は株主のものであり、ノーリスクで安定報酬を得ている社員には利益配当を要求する権限もない。事業は人なりの言葉通り、社員の働きなくして会社経営は成り立たないので、社員を大切にすることは絶対条件だが、会社は社員のものではない。社員は会社の所有欲を出すことなく、会社を作ってくれた株主と、自分達の報酬を保証している顧客に対して心から感謝することが何よりも大切だ。会社は顧客のもの会社の存在意義は、顧客の利益を叶えるところにある。従って、「会社は顧客のもの」という前提に立って事業活動を推進することが、安定経営の原理原則になる。当然ながら、顧客軽視の会社に明るい未来はない。顧客の幸せがあって、初めて会社経営が成り立つのだ。但し、顧客の選別は重要で、例えば、会社が相手にしている顧客像が不明瞭だと、企業価値を棄損する勘違い顧客やモンスター顧客を招くリスクが高まる。従って、会社が相手にしている顧客像を明快に発信することが大切で、ここが明快なほど、顧客は会社に沢山の利益を落とし、巡り巡って、その利益が株主や社員に還元される。株主は顧客のために会社を作り、社員は自分の幸せのために顧客に尽くす。やはり、会社は顧客のものという考えで事業活動を推進することが、利害関係者(ステークホルダー)の幸せを最大化する確かな道だと思う。伊藤のワンポイント会社は株主のものです。しかし、社員なくして会社経営は成立せず、顧客の要望を叶え続けなければ会社は衰退します。万が一、会社が倒産すれば、株主利益はゼロになります(借金があれば負債だけが残ります)。ですから、会社は顧客のものという前提に立って事業活動を推進することが、経営者の使命だと思って下さい。
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  • 雇われ社長の生き方・在り方|雇われ社長はオーナー社長の登竜門
    雇われ社長の生き方・在り方|雇われ社長はオーナー社長の登竜門雇われ社長とは、会社のオーナーから会社経営を任された組織上の社長(トップ)のことである。オーナー(株主)が会社経営の実権を強く握っている場合は、経営方針や重要決議に自分の意志を反映させることができないので、サラリーマン社長と揶揄されることもある。この記事では、雇われ社長とオーナー社長の差、並びに、雇われ社長の生き方・在り方・活用法について、詳しく解説する。雇われ社長とオーナー社長の差わたしは美味しいものを食べることを唯一の贅沢としているが、必ずオーナーシェフのお店に通っている。なぜなら、料理の世界では、オーナーシェフと雇われシェフの仕事ぶり(総合的なサービス)に天と地ほどの差がつくからだ。某フレンチレストランは、従前のシェフがレストランオーナーになった途端に、料理とホールスタッフの仕事ぶりが一段と洗練された。また、某天ぷら屋の店主は、オーナーシェフじゃなかったら多店舗展開させられて味が一段も二段も落ちるのがオチ。オーナーだから一流の天ぷらをお客様に提供することができると常々言っている。こうしたオーナーシェフの店は往々にして繁栄しているが、それは、損得勘定抜きで、目の前のお客様に最高のパフォーマンスをお届けしているからに他ならない。目の前のお客様に尽くせば、必ず、後からお金がついてくるものだ。雇われ社長の活用法・在り方雇われ社長の最たるデメリットは、やりたいことができないもどかしさを抱えることだ。しかし、オーナーの目から見て経営者としての才覚や素質があるのであれば、大きな権限を与えて、自由に経営を采配させるのがお薦めだ。任せた結果、顧客や社員からの評判がふるわなければ、元に戻せば良いだけのこと。せっかくの才能を一度も使わずに子飼い状態にするのは勿体ないことだ。何より、人財と道具は使いようで、うまく使えば会社の業績に大きく貢献する。一方の雇われ社長も、前向きな努力を忘れず、いつでもオーナー社長になる準備を怠らないことが大切になる。私の場合は、プロ社長になるために、とにかく自己投資した。投資総額は数百万円を超えたが、すべてはオーナー社長になるための準備と考えた。また、数年前に、常駐契約(雇われ社長)をしていた某中小企業のオーナーから、経営への過度な介入(オーナー家の報酬増額や損失の半額負担等)があった際は、総額二千万円以上での株式買取を申し出た。結局、この会社のオーナーは株式を譲る気が無かったので、こちらから常駐契約を解消し、私が会社を去ったが、瞬時にこうした意思表示ができたのは、日頃からオーナーになる覚悟を持っていたからだ。雇われ社長はオーナー社長の登竜門オーナー社長と雇われ社長の間には目には見えない大きな壁がある。お金の苦労、背負わざる得ない責任、周囲からのプレッシャー、考えなければならない領域、など等、雇われ社長に比べてオーナ社長の大変さは段違いだ。雇われ社長のポジションは、オーナー社長になるための登竜門(成功に至る難しい関門)みたいなものだ。ココでの頑張りや努力が、オーナー社長になった時に全て開花する。そうした明るい未来を見つめて、今を全力で生きることが雇われ社長から脱する確かな生き方である。
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  • 社長の権限移譲で失敗しない秘訣|権限移譲で社員のスキルと責任感を高めるには?
    社長の権限移譲で失敗しない秘訣|権限移譲で社員のスキルと責任感を高めるには?中小企業の場合、社長がひとりで仕事を抱えてしまい、権限移譲が全くできていない会社も珍しくない。社長の権限を社員に対して移譲しないと、いつまで経っても社長におんぶに抱っこ状態が続き、社員のスキルと責任感が一向に高まらない。この記事では、社長の権限移譲で失敗しない秘訣、並びに、権限移譲で社員のスキルと責任感を高める方法について、詳しく解説する。権限移譲で社員のレベルを高めるには?社員のレベルを引き上げ、会社の成長を成し遂げるには、社長の権限を社員に対して移譲することが欠かせないが、社長の権限移譲はじつに難しい。事実、社長の権限を社員に移譲した途端に、ミスやクレームが多発する、或いは、業績悪化を招く失敗が頻発する、といったマイナスリスクが表面化することは珍しくない。このようなマイナスリスクを回避するには、社長の権限移譲で失敗しない3つのポイントを抑える必要がある。ひとつは、日常業務やルーティン的業務に限定すること、ふたつ目は、やらない事を決めること、3つ目は、経営者がしっかりフォローすること、である。最低限、この3つのポイントを抑えたうえで社長の権限移譲を進めれば、大きな失敗リスクを減らすことができる。社長の権限移譲で失敗しないポイント社長の権限移譲で失敗しない3つのポイントについて、更に詳しく解説する。日常業務やルーティン的業務に限定すること社長の権限移譲は、日常業務や反復性があるルーティン的業務に限定することが失敗しない秘訣になる。逆に、非日常業務であるクレーム処理や銀行対応、或いは、重要業務であるお金の管理等は、社長が管理権限を持ち、決して社員に権限移譲してはならない。やらない事を決めること社長の権限移譲は、やって良いことを決めるより、やらない事を決めた方が、社員のストレスが少なく済み、なお且つ、ミスが起こりにくい。例えば、創業精神や経営理念から外れた行動を取らない、基準見積条件を外さない、ミスやクレームは独断で対処しない、ミスやクレームを隠さない、赤字取引を容認しない、〇万円以上の費用は決裁なしで使わない、など等、やらない事を決めておくと、社員の自主性を尊重しつつ、安心して社長の権限を委譲できる。経営者がしっかりフォローすること社長が権限を社員に委譲した後に、社員に任せっぱなしの丸投げ状態にすると、かなりの高確率で権限移譲が失敗する。権限移譲の失敗を回避するには、一定間隔で仕事の進ちょくを確認し、社員の能力と権限移譲の範囲にギャップが生じていないかをチェックするなど、社員の活動をフォローしなければならない。社長の権限移譲のメリットとは?社長が社員に対して権限移譲した場合のメリットは、大きくふたつある。ひとつは「社長の時間的・精神的余裕ができること」、もう一つは「社員の能力向上に繋がること」だ。社長の権限を社員に移譲し、社長の時間的・精神的余裕ができると、日常業務に忙殺されることがなくなり、会社の成長をデザインする時間や行動が増え、会社の成長スピードが一段と加速する。一方の社員側も、社長から権限を委譲されることによって、自分で考えて行動する力が磨かれ、組織全体が指示待ち集団から自らが考えて動く集団に変動する。また、仕事のやりがいと責任感も増すので、能力向上のスピードと会社への業績貢献度が一層高まる。伊藤のワンポイント権限移譲は右腕や幹部を育成するうえで不可欠です。ですから、出来る範囲でどんどん権限移譲を進めた方が会社の成長が加速します。但し、丸投げはNGです。委譲した権限が社員の重荷やストレスになっていないかを常にフォローして下さい。また、お金の管理、人事権、最終決断等の権限は委譲してはなりません。
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  • 社長業は自分で自分を守る術を持たないと成功しない
    社長業は自分で自分を守る術を持たないと成功しない大人になるにつれて、自分を守ってくれる人はだんだんと減ってくる。社会に出て、会社に入り、階級が上がると、自分を守ってくれる人はさらに減る。そして、社長にまで上り詰めると、自分を守ってくれる人は居なくなり、自分で自分を守ることでしか、自分を守る術がなくなる。自分ひとりで、自分を守るには限界があるが、日々の在り方次第で、自分を守る術は広がる。例えば、よき人脈とよき信頼関係は、ピンチの時ほど心強い味方になる。人生も会社経営も、チャンスばかりが続くことはない。必ず、ピンチが訪れる。そういう時こそ、コツコツ築き上げたよき人脈と信頼関係が役立つ。ピンチの時ほど人脈と信頼が役立つよき人脈と信頼関係は、ピンチの時ほど役立つ。政治家や高級官僚は別として、普通は、ピンチの時に権力は役立たない。助けになるは、自分が築いた人脈と信頼関係だ。社長には日頃からお世話になっている、社長はいつも自分達のために頑張っている、自分たちが困った時に、いつも社長が助けてくれた、など。社長がよき人脈とよき信頼関係を築いていれば、陰徳陽報のごとく、陰で積んだ徳が、何かの拍子に明るい報いとして返ってくるものだ。だからこそ、日々の姿勢、言動、マインドなどの在り方がとても大切になる。社員やお客様との信頼関係を深める、あるいは、士業や参謀等、自分が信頼できる陣営を築く等、友達の多寡ではなく、立場や肩書を超えて自分を守ってくれる仲間を増やすことが、自分を守る確かな術になる。社長になったら、どこかの誰かが助けてくれるという他人任せの考えは捨てた方がいい。自分を守るために、誰かのために、自分ができること、自分がやられることを、精一杯やった方がいい。その姿勢は、巡り巡って必ず自分を守ってくれる。
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  • 経営トップの仕事とは|トップの責務を果たせば繁栄が加速する
    経営トップの仕事とは|トップの責務を果たせば繁栄が加速するトップの仕事は、社長にしかできない仕事を、社長の責任で、着実に片づけることだ。とはいえ、トップにしかできない仕事を明確にイメージすることもさることながら、限られた時間の中で、必要な仕事を効率よく片づけることは意外と難しい。しかも、好調をキープする、あるいは、業績を拡大するフェーズになると、その難易度は格段に上がる。業績が安定するほど、日頃の問題意識が希薄になり、明るい未来を創る発想や行動が鈍くなるからだ。わたしは、創業から10年弱は企業再生の仕事に没頭していた。この期間に社長業の原理原則をみっちり学んだわけだが、企業再生はやるべき仕事が明快なので、覚悟さえ決まれば、案外、楽である。やるべき仕事を片付けるたびに業績が改善し、ひとたび赤字から黒字へ転換すれば、わずかな期間で業績が安定する。トップの仕事として難しいのは、ココからだ。明るい未来を阻害する課題やリスクを捉え、今やるべき仕事をどこまで提示できるか?やるべき仕事に優先順位をつけて、限られた時間の中でいかに効率よく仕事を片付けられるか?これらの仕事の実践度、並びに、現状認識と未来予測の精度が、企業の盛衰を分かつ。成長し続けるには、社長業の原理原則を忘れず、社長としての視野と見聞を広め、明確なビジョンを持って、明るい未来を創る仕事を丹念に片づける必要がある。もちろん、やるべき仕事は時代や状況と共に変化する。すぐには結果が出ない仕事も格段に増える。それでも、仕事に優先順位をつけて、常に上位2割の仕事に集中し続ければ、ある日突然、結果が花開く。トップの仕事が繁栄を引き寄せるやっただけ結果が出る企業再生の仕事も面白いが、可能性が無限に広がる業績拡大(好調維持)の仕事も、とても面白い。トップの仕事は、案外キツイものだが、面白さを見出し、生きがいにすれば、成功も喜びも倍増する。独りが大変だったら、社長の想いに共感する社員や私のようなコンサルを活用して社長業の負担を軽減する手もある。新しい未来を切り拓きたい方は、お気軽にご相談にいらしてほしい。トップの仕事は、社員の仕事とは違う。トップの仕事は、トップ自らが考えなければならない。トップの仕事を、トップの責任で実践するほど、企業は繁栄する。繁栄の一手を打ち続けることは、時には困難を伴う。それでも、繁栄を目指すことはトップの使命であり、決して放棄してはいけない大切な仕事だ。業績が安定した時や少し気が抜けた瞬間ほど、トップの仕事を思い出してほしいと思う。何をやるも人生、何もやらぬも人生だが、トップは、常に、やる、やる、やる、という選択が続けられるかどうかだ。社長業は「やる」選択を増やすとうまくいく。やらない、にストレスを結びつけ、「やる」に快感を結びつけるとうまくいく。求められていないことをあえて自分の決断で「やる」とうまくいく。心身を「やる」姿勢に向けるとうまくいく。しんどいときも、楽しいときも、殆どの場合において、“やる気がある”状態でいられるようになると、会社経営は本当にうまくいく。やる気を満たして、トップの仕事に邁進するほど、会社の繁栄が加速するのだ。(この記事は2024年4月に執筆掲載しました)筆者プロフィールビジネスコンサルティング・ジャパン(株)代表取締役社長 伊藤敏克。業界最大手の一部上場企業に約10年間在籍後、中小企業の経営に参画。会社経営の傍ら、法律会計学校にて民法・会計・税法の専門知識を学び、2008年4月に会社を設立。一貫して中小・中堅企業の経営サポートに特化し、どんな経営環境であっても、より元気に、より逞しく、自立的に成長できる経営基盤の構築に全身全霊で取り組んでいる。経営者等への指導人数は延べ1万人以上。主な著書「小さな会社の安定経営の教科書」、「小さな会社のV字回復の教科書」
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  • 経営の悩みの解消方法|社長の悩みが解決するシンプルな考え方
    経営の悩みの解消方法|社長の悩みが解決するシンプルな考え方小さな会社ほど重要な経営判断が社長に集中するので、経営者の悩みは尽きることがない。社長が悩みを抱えることは、ある意味、当然のことであり、悩みがあって当たり前ではあるが、大切なことは悩みを放置しないことだ。この記事では、経営の悩みの解消方法、並びに、社長の悩みが解決するシンプルな考え方について、詳しく解説する。経営の悩みの解消方法経営の悩みの解消方法として確実な方法は「相談できる専門家」を抱えることである。経営の悩みを解消する手段として、自分で勉強する方法もあるが、独学は、誤った時に修正が利かないデメリットがある。大概は、失敗して初めて気が付くパターンが殆どであり、それであれば、最初から、専門家を頼った方がよい。経営の専門家は多岐にわたる。会社経営全般であれば経営コンサルタント、法務は弁護士、税務は税理士など等、必ず、その道の専門家がいる。そもそも社長の時間は極めて限られている。社長のパフォーマンスを上げるには、悩む時間を減らすために専門家を活用し、自身がすべき重要な仕事に集中するための取捨選択を日常的にしなければならない。初めから専門家を頼れば、社長業の生産性が上がるだけでなく、判断基準の精度も上がるため、成功の確率がグッと上がる。従って、できるだけ若い内から、専門家に身銭をきる習慣をつけ、頼るべき専門家を選別する眼を養うことをお薦めする。悩みを放置すると悩みが大きくなる経営の悩みは放置せず、サッと解決するのが良い。なぜなら、経営の悩みを放置するほど、衰退リスクが高まり、更に悩みが大きくなるからだ。悩みは小さな内に解消することが安定経営の鉄則であり、悩みの放置は経営者の怠惰といっても過言ではない。専門家の悩み相談は、せいぜい1時間1万円程度である。その1万円で悩みが解決でき、更に、会社の損失リスクを抑えられるのであれば、安いものである。1万円の相談料が、100万円や1,000万円の価値を生み出す事も往々にしてある。成功社長ほど、自身の苦手分野を把握しており、その苦手を補う専門家、或いは、ブレーンを上手に活用して悩みを解決している。ちなみに、公的機関の無料のよろず相談等はピンポイントで活用する分には問題ないが、悩みの根本解決の手段としてはお薦めできない。タダほど高いものはないと云われるように、時間と労力の割に役立たないケースが多いからだ。社長の悩みが解決するシンプルな考え方最期に、社長の悩みが解決するシンプルな考え方について解説する。経営の悩みはサッと解決することに越したことはないが、中には、尾を引く悩みもあれば、すぐには解決しない悩みもある。例えば、悩みを解決するために人事を尽くしたとしても、なかなか悩みの種が解消されないケースが稀にある。こういう場合は、強引に悩みを解決しようとはせずに、ただ静観し、流れに身を任せる手もある。押してダメなら引いてみろ、ではないが、悩みを解決する手段が強引になるほど、話がこじれることは良くあることである。特に家族や組織などの人の問題は、強引さが仇となる。やる事をやっても悩みが解決されない場合は、一度、立ち止まって解決法を考え直すことも時には必要で、場合によっては静観することで悩みが勝手に解決することもある。
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  • 経営者の悩みを解決する実践ノウハウ20選|社長の悩みは放置するな
    経営者の悩みを解決する実践ノウハウ20選|社長の悩みは放置するな中小企業の経営者は悩みを沢山抱える。なぜなら、トップダウン構造にある中小企業ほど経営者に重要な決断が集中するからだ。この記事では、経営者の悩みを解決する実践ノウハウについて、詳しく解説する。社長の悩みは放置するな!!!社長業ほど難易度の高い仕事はない。従って、経営者に弱点があるほど経営の悩みが山積する。経営の悩みには程度の大小があるが、経営課題に直結する深刻な悩みを放置すると、少しのきっけで会社が衰退することもあり得る。また、社長が解決できない悩みを抱えるほど精神面のダメージが大きくなり、リーダーシップ力の低下と共に業績が悪化することもある。会社経営は生き物のようなものなので、経営者が悩みを抱えることはとても自然なことではあるが、経営の悩みは素早く解決するのが鉄則で、決して放置してはならない。経営者はどんな悩みを抱えているのか?経営の悩みは絶えないが、中小企業の社長が抱える悩みは概ね以下ランキングの通りになる。1位は売上の悩みで、売上をどう伸ばせばよいのか、売上の減少に歯止めがかからない等の悩みは典型になる。2位はコストの悩みで、過分なコストをどうやって削減すればよいのか、どうやってコスト削減のネタを作ればよいのか等の悩みは典型になる。3位は資金繰りの悩みで、運転資金に余裕がない、返済苦に陥り資金繰りが苦しい、成長投資の原資が捻出できない等の悩みは典型になる。4位は人事組織の悩みで、社員採用や社員教育に悩みがある、組織力が低下している、問題社員の存在に悩んでいる等の悩みは典型になる。5位は会社経営(マネジメント)の悩みで、会社経営に不安を抱えている、経営者としてのスキルやマインドが不足している等の悩みは典型になる。以上の通り、中小企業の経営者は様々な悩みを抱えているが、経営の悩みは放置することなく、速やかに解決することが大切だ。経営者の悩みを解決する実践ノウハウ20選経営者の悩みを解決する実践ノウハウ20選として、当サイト内からお悩み解決に役立つ厳選ノウハウを紹介する。売上・コスト・資金繰り・人事組織・会社経営の上位5位について、テーマ別に悩みを解決するお薦めのノウハウ記事を紹介しているので参考にすることをお薦めする。売上の悩みを解決する実践ノウハウ経営者の売上の悩みを解決する実践ノウハウを紹介する。売上のお悩み解消に役立ててほしい。売れる商品の作り方売れる商品は安定経営の必須アイテムになる。また、売れる商品が多い程、少ない努力でモノが売れ続ける仕組みが定着するので、会社の成長スピードが一段と加速する。この記事では、売れる商品の作り方について詳しく解説している➡この記事を読む営業力を強化する7つの効果的方法営業力は企業の存続を左右する。商品やサービスが売れなければ商売が成り立たないからだ。この記事では、営業力を強化する7つの効果的方法について詳しく解説している➡この記事を読む売れる営業マンが持っている売る技術・戦略・コツビジネスのなかで最も難易度の高い仕事が「モノを売る(売上を作る)」仕事なので、いかにして売れる営業マンを育成するかが、ライバル企業に差をつけるポイントになる。この記事では、売れる営業マンが持っている売る技術・戦略・コツについて詳しく解説している➡この記事を読む経営健全化から成長戦略までの事業拡大の正攻法事業拡大なくして企業の存続なし。つまり、事業拡大の取り組みは、企業の生命線になる。この記事では、事業拡大の方法、並びに、事業拡大のための経営健全化から成長戦略に至るまで詳しく解説している➡この記事を読むコストの悩みを解決する実践ノウハウ経営者のコストの悩みを解決する実践ノウハウを紹介する。コストのお悩み解消に役立ててほしい。コストダウンのネタは無限にあるコストダウンのネタが尽きると会社の衰退リスクが高まる。なぜなら、ライバルよりも低コストでより良い商品やサービスを提供できなければ、たちまち市場競争から脱落するからだ。この記事では、コストダウンのネタからコスト削減の限界に至るまで詳しく解説している➡この記事を読む効果的なコスト削減/経費削減の方法同じ商品を競合他社よりも低コストで提供できれば、市場競争を優位に展開することができる。この記事では中小企業に適したコスト削減の基本ステップについて詳しく解説している➡この記事を読む簡単かつ即効性のあるコストダウン手法低コスト体制で高付加価値商品を開発することができれば、大きな利益を獲得することが容易になるので、コストダウンは高い収益基盤を整える効果もある。この記事では、簡単かつ効果的なコストダウンの手法について詳しく解説している➡この記事を読むコスト削減の考え方・目的・効果・方法を徹底解説闇雲なコスト削減が原因で企業の付加価値が棄損し、会社が衰退することがある。つまり、コスト削減は、方法論ひとつで企業の盛衰を決し、企業の成長に大きく影響を及ぼす。この記事では、コスト削減の考え方、コスト削減の目的・効果・方法から成功事例に至るまで詳しく解説している➡この記事を読む資金繰りの悩みを解決する実践ノウハウ経営者の資金繰りの悩みを解決する実践ノウハウを紹介する。資金繰りのお悩み解消に役立ててほしい。5つの数字で資金繰りを改善する方法資金繰りは会社の生命線になる。なぜなら、資金繰りに失敗し、現金が枯渇すると、いかに儲かっていようが、会社が倒産するからだ。この記事では、5つの数字で資金繰りを改善する具体的方法について詳しく解説している➡この記事を読むキャッシュフロー経営で利益を劇的改善キャッシュフロー重視の経営は、会社の利益を押し上げ資金繰りを改善する効果がある。なぜなら、キャッシュフロー重視の経営は、会社のお金の動きを可視化し、経営者に明快な損得基準を与えるからだ。この記事では、キャッシュフロー経営の基本について詳しく解説している➡この記事を読む減価償却が分かればキャッシュフローが良くなる減価償却が分かれば、キャッシュフローが良くなる。なぜなら、減価償却費は経費として計上しても、現金流出が伴わないからだ。この記事では、減価償却とキャッシュフローの関係性について詳しく解説している➡この記事を読む会社の利益を上げる5つの方法資金繰りを楽にする現金の源泉は利益になる。従って、良好な資金繰りを実現するには利益拡大が不可欠になる。この記事では、利益を上げる前に理解すべき注意点、並びに、すぐに実践できる中小企業の利益を上げる5つの方法について詳しく解説している➡この記事を読む人事組織の悩みを解決する実践ノウハウ経営者の人事組織の悩みを解決する実践ノウハウを紹介する。人事組織のお悩み解消に役立ててほしい。事業は人なりは経営の理なり事業は社員一人ひとりの働きのうえに形作られるので「事業は人なり」は紛れもない事実であり、経営の本質を突いた理である。この記事では、中小企業の人材育成の重要ポイントを詳しく解説している➡この記事を読む人事評価の本当の目的とスゴイ効果人事評価の本当の目的は社会で広く通用する社員を育てるところにある。社員が育てば、自ずと会社の業績が拡大するので人事評価の効果は計り知れない。この記事では、人事評価の本当の目的とスゴイ効果について詳しく解説している➡この記事を読む社員のリストラは最悪の方法社員の生活の糧(生計)を脅かすリストラは、社員にとってみれば最悪の方法であり、リストラを免れて会社に残る社員にとってもモチベーションを下げるきっかけになり得る。この記事では、社員のリストラのデメリットと共に、社員に感謝し大切にすることでリストラを回避する方法について詳しく解説している➡この記事を読む社員が会社を辞める本当の理由社員が会社を辞める動機はより良い環境を求めるところにあるので、社員が会社を辞める根本的な理由を突き詰めて考えると「先行きの不安」ということになる。この記事では、社員が会社を辞める本当の理由について詳しく解説している➡この記事を読む会社経営の悩みを解決する実践ノウハウ経営者の会社経営(マネジメント)の悩みを解決する実践ノウハウを紹介する。人事組織のお悩み解消に役立ててほしい。起業の基本知識と成功ノウハウこれから起業する方や新規事業を計画している中小企業経営者、或いは、すでに起業している起業家のために、起業に失敗しないための基本知識と成功ノウハウを詳しく紹介している➡この記事を読む経営者になるためのスキルとマインド社長になるにはどうすべきかを考えている後継者、或いは、経営者になるために必要なスキルとマインドを習得したいと考えているビジネスパーソンは意外と多い。この記事では、経営者になるための必須スキルとマインドについて詳しく解説している➡この記事を読む中小企業が後継者不足に陥る本当の理由中小企業の約半数以上は後継者不足に陥っていると云われていて、年商1億未満の中小零細企業に至っては約八割もの会社が後継者不足に陥ってる。この記事では、中小企業が後継者不足に陥る本当の理由について、詳しく解説している➡この記事を読む経営管理能力の自己採点チェックシート中小企業において社長の経営管理能力ほど重要なものはない。なぜなら、社長の経営管理能力によって、会社の成長と衰退が決まるからだ。この記事では、社長の経営管理能力の低下サインを具体的に記した自己採点チェックシートを紹介している➡この記事を読む
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  • 女性社長の悩みはあって当たり前|経営の悩みを解決する確かな方法
    女性社長の悩みはあって当たり前|経営の悩みを解決する確かな方法女性社長の悩みはあって当たり前である。なぜなら、女性、男性関係なく、会社経営に悩みはつきものだからだ。この記事では、女性社長の悩みを解決する確かな方法について、詳しく解説する。女性社長は経営者のスタンダード女性社長の割合は全体の1割弱、そして、女性社長の3割は自分で事業を起業した創業者となっている。(共に帝国データバンク調べ:2018年)このデータに個人事業主を含めると女性社長や女性起業家の比率はグッと上がり、既に、経営者のスタンダートとして女性社長が広く定着しつつあることが伺える。女性社長や女性起業家の増加は社会にとって大変喜ばしいことだが、10年後の会社生存率は約5%と云われているように、事業承継や起業家として社長の地位に就くことより、事業を継続することの方が遥かに難しい。事実、思うように経営が進まずに事業運営に悩みを抱える女性経営者、或いは、理想と現実のギャップに悩みを抱えて孤立する女性経営者は少なくない。女性社長はなぜ悩みを抱えるのか?女性社長はなぜ経営の悩みを抱えるのか?良くあるパターンは、家庭生活や出産育児との両立から抱える悩みだが、この悩みは、男性社長にはない女性社長特有の悩みといえる。また、男女関係なく、経営者や起業家としての準備不足から経営の悩みを抱えるパターンも多い。会社経営は周囲の環境変化と共に絶えず課題が生まれるので、経営者のスキルとマインドのレベルが低いと、経営の悩みが無限に山積する。しかも、山積した悩みを放置するほど経営状況が悪化し、悩みの深刻度が増す一方になる。社長は全ての経営責任を背負っているので、一人で悩みを抱えて業績悪化を見過ごすわけにはいかない。悩みを抱えたら速やかに解決する、これが会社経営の正攻法になる。女性社長の悩みを解決する確かな方法女性社長の悩みを解決する方法は3つある。ひとつは、女性社長特有の悩みを解決してくれる先輩社長に学ぶこと、二つめは、専門家を活用すること、三つめは、経営者の必須スキルとマインドを身につけることだ。女性社長の悩みを解決するそれぞれの方法を詳しく解説する。女性社長に学ぶ女性社長の悩みは女性社長が一番よく知っている。従って、先行して成功している女性社長に悩みを打ち明けアドバイスを仰ぐことは、お悩み解決の有効な方法になる。専門家の活用専門家の活用もお悩み解決の有効な策になる。弁護士等の士業、マーケティング等の特定分野の専門家、会社経営であれば私のような経営コンサルト等を活用することが、最も確実で最速なお悩み解決法になる。経営者の必須スキルとマインドを身につける会社経営の全ての悩みはスキルやマインド不足から生まれる。社長は、決断力、責任感、数字力など等、様々なスキルやマインドが求められるが、悩みを緩和、或いは、悩みを解決するには、経営者の必須スキルとマインドの習得が欠かせない。
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  • 経営者はしんどいが成功すれば人一倍の幸せを勝ち取れる
    経営者はしんどいが成功すれば人一倍の幸せを勝ち取れる経営者の仕事はじつにしんどい...。トップダウン構造にある中小企業ほど様々な決断が経営者に集中するので悩みの量やストレスの負荷が半端ない。この記事では、経営者のしんどさ、並びに、経営のしんどさから抜け出す方法について、詳しく解説する。なぜ経営者はしんどいのか?なぜ経営者はしんどいのか?それは、会社のトップに君臨する最高経営責任者だからだ。会社のトップである社長の立場は実にしんどい。なぜなら、最終決断するのも社長、経営責任を負うのも社長、副社長以下すべてスタッフの不平不満の矛先も社長、とにかく、会社経営に関わる全てのストレスを背負うのが社長の立場だからだ。トップダウン構造にある中小企業ほど様々な決断責任や采配責任が経営者に集中するので、悩みの量やストレスの負荷が半端なく、経営者としての力量が不足するほど、しんどい思いをする。経営のしんどさから抜け出す方法経営のしんどさから抜け出す方法は3つある。ひとつは専門家を活用すること、二つめは好調な業績をキープすること、三つめは経営者の必須スキルとマインドを身につけることだ。経営のしんどさから抜け出すそれぞれの方法を詳しく解説する。専門家を活用する経営者のしんどさの正体は大きな悩みや不安感に行きつく。こうした悩みや不安感は専門家を活用すれば確実に解消される。弁護士等の士業、マーケティング等の特定分野のコンサル、私のような経営コンサルタント等、しんどくなったら悩みや不安感の元になっている分野の専門家に速やかに相談することがしんどさから抜け出す確かな方法になる。好調な業績をキープする経営者は業績が悪化するほどしんどい思いをする。お金の苦労や組織内の苦労が山積し、しんどさがピークに達すると参ってしまう社長もいる。こうしたしんどさは好調な業績をキープすることで解消される。つまり、衰退を予見し先手を打つ会社経営の実践が、しんどさから抜け出す確かな方法になる。経営者の必須スキルとマインドを習得する経営者のスキルとマインドが不十分だと、会社経営の悩みが次々と生まれて、次第にしんどさが増していく。こうしたしんどさは経営者の必須スキルとマインドを習得することで解消される。つまり、経営者の自己研鑽がしんどさから抜け出す確かな方法になる。成功すれば人一倍の幸せを勝ち取れる経営者にとってしんどい思いをするのは辛いものだが、そのしんどさ(現実)を受け止めてしまえば、前に進む勇気が湧いてくる。しんどさを背負ったら、このしんどさと同じくらいの幸せが訪れると思って、プラス思考でしんどさを受け入れ、一歩ずつ成功のステップを歩めば必ず幸せが訪れるものだ。ピンチはチャンスと捉えて諦めずに努力することが大切で、何事も努力を継続すれば必ず活路は開ける。経営者は沢山のストレスを抱え、しんどい思いも沢山するが、経営者として成功することができれば人一倍の幸せを勝ち取れる。成功を勝ち取るには、しんどさを抱えても、絶対に成功するという強い想いを持って成功するための歩みを止めないことが大切だ。
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  • 経営ノウハウ情報局|全カテゴリー一覧
    経営ノウハウ情報局|全カテゴリー一覧会社を経営をするうえで社長が持つべき重要な経営ノウハウを徹底解説しています。中小企業は社長の能力がそのまま業績に表れます。業績を改善するには経営者自身の能力研鑚が欠かせません。中小企業経営者のみならず、これから起業する方、経営幹部、後継者の方々にも必見の経営ノウハウが満載です。儲かる実践経営ノウハウ経営者必見の儲かる100以上の実践経営ノウハウを紹介しています。経営スキルとマインド経営スキルとマインドを高めるノウハウを紹介しています。会社経営の基本失敗しない為に絶対に抑えるべき会社経営の基本を数多く紹介しています。組織力強化のノウハウ強い組織を作り上げる実践ノウハウを紹介しています。売上拡大のノウハウ売上拡大の実践的戦略とノウハウを紹介しています。税金の基本ノウハウ経営者が知るべき税金の知識を紹介しています。イノベーション戦略イノベーション経営のノウハウを紹介しています。生産性改善のノウハウ生産性改善の実践的ノウハウを紹介しています。超速で拡大するノウハウ超速で事業を拡大する実践ノウハウを紹介しています。社長のための実践経営学経営を学びたい社長ための現場ですぐに役立つ実践経営学を紹介しています。よく分かる財務諸表のミカタ財務諸表を読み解くコツとポイントに焦点を絞ったノウハウを紹介しています。すぐ出来る経営診断のススメ会社の成長に役立つ中小企業に適した経営診断手法を紹介しています。経営者が知るべき知識経営者が知るべき知識を数多く紹介しています。会社経営で大切なこと経営者が抑えるべき会社経営で大切なことを数多く紹介しています。会社経営のレアな知識会社経営に活かせるレアな知識を数多く紹介しています。後継者の経営能力強化後継者の経営能力を高めるノウハウを紹介しています。経営者を助ける経営ノウハウ経営の悩みを解消する実践的な経営ノウハウを数多く紹介しています。会社経営を成功に導く法則失敗しない会社経営を実現するノウハウを数多く紹介しています。中小企業がとるべき経営戦略会社の将来を形作る重要な道しるべになりうる戦略を紹介しています。中小企業の経営指標と分析手法中小企業に適した経営指標と経営分析手法を沢山紹介しています。社長のお悩みTOP3と解決策中小企業経営者の悩みTOP3と解決策について詳しく解説します。起業の成功ノウハウ起業に失敗しないための基本知識と成功ノウハウを詳しく紹介しています。経営改善を成功させる方法経営者が抑えるべき経営改善を成功させる方法を詳しく解説しています。成功する経営者の5つの特徴成功している経営者の特徴(事例)を沢山紹介しています。
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