中小企業の経営者(社長)は、悩みがあって当然です。
トップダウン構造にある中小企業ほど、あらゆる局面で生じる重要な経営判断が経営者に集中するからです。
この記事では、中小企業経営者の悩みTOP3と解決策について、詳しく解説します。
小さな中小企業ほど経営者の決断力によって会社の規模や業績が決まります。
会社の経営成績が経営者の能力に比例すると云われる所以はココにありますが、社長として、あらゆる局面で正しい経営決断を下すには優れた経営力が必要です。
しかし、経営全般をカバーする確かな経営力を持っている社長は決して多くなく、こうした事情が経営者の悩みを生み出す一因になっています。
わたしの経験からも、経営全般、つまり広範囲にわたって高い専門性が身についているゼネラリストタイプの経営者は極めて少ないです。
逆に、商品技術や販売営業など、特定の専門分野が得意なスペシャリストタイプの経営者はじつに多いです。
中小企業向けに無料経営相談を開設している中小機構(独立行政法人)に寄せられる社長の相談内容をみても、最も多い悩みが「経営全般」となっています。
下のグラフは、中小機構に寄せられた年間12,000件の悩み相談の内容を分類したものです。
グラフをご覧の通り、4割弱の中小企業の社長が経営全般に対して沢山の悩みを抱えていることが分かります。
このことからも、経営者の偏った知識が、深刻な悩みを生み出す根本原因になっていることが伺えます。
なお、手っ取り早く中小企業経営者の悩みを解消する手立てとして、わたしの経営理論をまとめた無料PDF冊子をおススメします。
・無料PDF冊子「100年経営を実現する繁栄企業の原理原則」
・無料PDF冊子「強い会社がやっている労働生産性を改善する30の法則」
会社経営のお悩み解消に役立ちますので、以下に解説する「中小企業経営者の悩みTOP3と解消法」と共に上手にご活用頂ければ幸いです。
中小企業経営者の悩みの多くが経営全般ということが分かりましたが、その中でも、最も多くの経営者が悩みを抱えている領域は何でしょうか?
会社経営のお悩みを上位3つに絞ると次の通りです。
中小企業経営者のお悩みトップ3は「売上拡大・コスト削減・資金調達(資金繰り)」の3つです。
何れも、どんな会社にも当てはまる経営課題であり、多くの経営者が悩みを抱えているテーマではないかと思います。
早速、それぞれの経営のお悩みの要点と解決策について、詳しく解説します。
売上の伸び悩みは多くの中小企業が抱える大きな課題です。
事実、売上をどう伸ばせばよいか悩んでいる経営者は少なくありません。
売上拡大の悩みを解消するうえで、大企業の幹部経験者、会計士、税理士などによる指導やアドバイスは殆ど役立ちません。
銀行や業界団体が主催する商談会や展示会への参加も、根本的な悩みを解決する手立てにはなりません。
では、どうすれば売上拡大の悩みが解消できるのか?
答えは「売上を伸ばすという考えを捨てる」ことです。
多くの経営者は売上を拡大しないと会社の存続が危うくなると思い込んでいます。
しかし、会社の存続を保障するのは「売上」ではなく、会社の「利益」です。たとえ売上が1億円増えたとしても、利益が1円も増えなければ会社経営は絶対に安定しません。
そもそも、売上を増やすための成長投資の原資は「利益」であり、利益なくして、売上は増えないのです。
売上拡大から利益拡大に思考を切り替えると、行動の選択肢が無限に広がります。
なぜなら、利益拡大の方法は限りなくあるからです。
生産性改善、人員効率化、コストカット、粗利改善、不採算事業からの撤退、不採算商品やサービスの終売、そして、売上拡大もひとつです。
利益拡大の効果が出始めると利益と現金が増えて、会社経営に大きなゆとりが生まれ、深刻な悩みが無くなっていきます。
また、利益拡大に焦点を当てた経営改善活動を推進すると、競争力や収益性を高める「会社の強み」がブラッシュアップされるので、売上拡大を阻む悩みが自然と解消されます。
会社の生産性を高めるコスト削減は、経営資源の乏しい中小企業にとって重要な活動です。
また、コスト削減は、会社の生産性と共に事業の収益性も高めるので、市場における優位性と競争力を一段と押し上げる効果があります。
しかし、実際にコスト削減に取り組もうとしても、様々な悩みを抱えている経営者は少なくありません。
例えば、次のような悩みは多くの経営者が抱えています。
☑どこから手を付けてよいのか分からない
☑コスト削減が原因で売上が下がるのが怖い
☑コスト削減が原因で顧客が離れるのが怖い
闇雲に研修やセミナーに参加したとしても、自社にマッチした実効性の高いコスト削減手法に巡り合うのは容易ではありません。
かと言っても、手探りのコスト削減では、悩みが解消されるどころか、悩みの種が広がってしまうかも知れません。
では、どうすればコスト削減の悩みが解消できるのか?
答えは「第一にコストを集計し、コストの実態を詳細分析する」ことです。
コストを減らすには、現状のコスト構造を知ることが何よりも大切です。
現状を理解したうえで、コストの実態を詳細分析して、削減の余地があるか否かを徹底的に分析する必要があるのです。
例えば、
☑会社の事業活動にどんなコストがかかっているのか?
☑それぞれのコストは事業活動に貢献しているのか?
☑それぞれのコストは増えているのか、減ってるのか?
☑増えているコストは、なぜ増えているのか?
など等、コストの実態を詳細に分析しなければ、コスト削減はうまく進みません。
現状分析を怠り、現状認識を誤ったまま闇雲にコスト削減を進めると、衰退リスクを次々と生み出し、業績が傾くこともあり得ます。
そして、誤ったコスト削減が原因で業績が傾くと、修復が困難になります。
コストを集計し、コストの実態が分かれば、削減のポイントが明快になり、コスト削減の悩みが自然と解消されます。
運転資金の調達(資金繰り)に悩む中小企業経営者は少なくありません。
何といっても、事業活動には様々な資金を要します。日頃の事業活動に必要な運転資金だけでなく、人財育成、成長投資、設備投資、既存設備の保守修繕費用、等々、会社の資金用途は多種多様です。
会社の収益が潤沢であれば自社調達で資金を賄えるが、多くの中小企業は収益に余裕がなく資金調達の手段が限られています。
では、どうすれば資金繰りの悩みが解消できるのか?
答えは「現金の回収を急ぎ、会社の利益を拡大する」ことです。
運転資金の調達に悩むということは、日常的に資金繰りに支障をきたしていることが伺えます。
資金繰りが停滞している原因は、売上債権等の現金化が遅いことが考えられます。
例えば、黒字経営にも拘わらず資金繰りに悩んでいる会社は、売上債権の回収期間が長期化している傾向が強いです。
この場合、売上債権の回収を2カ月から1ヵ月に短縮すると、売上債権1ヵ月分の現金が増加します。現金回収を急ぐだけで、資金繰りが大幅に改善されるのです。
現金収支を最優先することをキャッシュフロー経営と言いますが、キャッシュフロー経営は資金繰りを改善するだけでなく投資効率や利益水準の改善も後押しします。
また、良好な資金繰りを維持するのは、利益拡大の推進が肝になります。
なぜなら、利益が現金の源泉になるからです。(利益拡大のヒントは前章で述べた通りです)
資金繰り改善と共に利益が拡大されると、金融機関からの資金調達が容易になるので、資金繰りの悩みが自然と解消されます。
日本の中小企業の数は約400万社強で推移しています。
このなかで、次世代にバトンタッチできる健全経営を実現している中小企業の数は、わたしの感覚では30%以下、大よそ120万社程度です。
つまり、残りの280万社の中小企業は、現状の経営に何らかの衰退リスク(悩み)を抱えている可能性が高いです。
わたしが実践している経営手法を導入すれば、経営資源が乏しい中小企業であっても経営者のヤル気ひとつで業績を改善することができます。
当サイトには、すべての中小企業に通用する経営ノウハウを厳選して公開していますので、一日一読の要領で、上手にサイトをご活用頂ければ幸いです。