中小企業は数字の理解が成長の秘訣

数字に弱いダメな社長

数字に弱いダメな社長

 

経営者に最も必要な能力は?

 

と問われれば、「会社の数字が読み解けるか否か」でしょうか。

 

こと経営能力に関しては、個人的な性格の欠点は、さほど重要ではありません。過去の経験から、会社の数字が読み解けるか否かが、経営能力を決定づける大きな要因といえます。

 

従って、数字に弱い経営者は、ダメ社長といわざるえません。

 

また、法則的に、数字に強い社長は、会社の成長発展を実現しています。

 

仮に数字に弱い社長さんであっても会社経営の本質を理解している方は、数字に強い参謀役(経営ブレーン)をそばにつけて業績把握に努めています。

 

中小企業の約3割の経営者は、数字に強く、黒字経営を実現していると思われます。

 

 

社長が数字に弱いと会社経営はどうなるのか?

 

過去に企業再建で関わった赤字企業は、全ての経営者が数字に弱く、業績把握ができていませんでした。

 

社長の数字の弱さレベルは様々でしたが、

 

売上の増減くらいしか把握できない

人件費や経費の水準やバランスが適正か分らない

現金収支(キャッシュフロー(※1))がプラスかマイナスか分らない

会社全体が赤字経営なのはわかるが、深刻度合が分らない

この先、会社の利益がどのように推移していくのかが予測できない

大口の販売先に依存しているが会社の業績に与えるリスク度合が分らない

会社のどこの事業が黒字経営で、どこの事業が赤字経営なのか分らない

 

等など、どの社長も、自分の会社の業績把握ができていませんでした。

 

 

業績が把握できていないと、当然、適切な経営改善もできず、月日が経過するのを待つのみということになります。

 

そして次第に赤字の金額が拡大し、最後はお手上げとなる、、、。

 

会社が倒産の危機に瀕する最も多いパターンです。

 

どんなに良い商品を販売していようが、どんなに良いサービスを提供していようが、どんなに良い社員を抱えていようが、会社が倒産してしまっては何もかもがお終いです。

 

経営者も社員も取引先も、関係者全員が一瞬で不幸になってしまいます。

 

このようなパターンで倒産の危機に瀕した会社を数十社と見てきましたが、ほぼすべての案件で、経営者ひとりの能力不足(数字に弱い)が原因で会社が傾いていました。

 

 

社長が数字に弱いと倒産リスクが格段に高まる!?

 

中小企業の場合、「経営者の能力=会社の業績」です。

 

社長ひとりの能力不足で倒産の危機に瀕する会社を見て思うのは、「経営者さえしっかりしていれば、、、実にもったいない。」のひとことです。

 

数字に弱い経営者の特長として挙げられることは、数値目標がないということです。

 

・数字のない目標

 

・数字のある目標

 

効率的に目標を達成できるのは、後者の「数字のある目標」です。

 

経営改善の数値目標や社員活動の数値目標が導入されていないと、適切かつ継続的な経営改善ができません。

 

継続的な経営改善ができないと、会社経営は自ずと場当たり的になってしまいます。

 

場当たり的な経営では、経営改善に伴う有効且つ独自の経営ノウハウは蓄積されず、会社の競争力は一向に磨かれません。

 

競争力が磨かれないと、商品やサービスの質はどんどん低下していきます。

 

当然ながら、中小企業から競争力が無くなったら、生き残るのは至難の業です。とどのつまり、会社は倒産の危機に瀕してしまいます。

 

もうひとつ数字に弱い経営者の場合、資金繰り表(※2)を作成していないことがあります。

 

経営者の手元に資金繰り表がなければ、現在の収支状況のみならず、1カ月先、3カ月先、半年先の資金需要を把握することが出来ません。

 

また、資金の過不足を銀行預金の通帳残高で確認しますので、誤って過度な投資を行ったり、危険な経営判断に繋がることがあります。

 

黒字倒産(※3)の典型的な原因は、資金需要の見誤りです。

 

社長が数字に弱いというのは、経営者として相当なハンデを背負っている状態といえるのです。

 

 

※1 キャッシュフローとは、現金の流れを意味し、実際に得られた収入から、外部への支出を差し引いて手元に残る資金の流れのことをいう。

 

※2 資金繰り表とは、将来の現金収入と現金支出の予定を把握するために作成する資金の収支計画表のこと。

 

※3 黒字倒産とは、一時的に入金よりも出金額が上回り現金残高が底をつき支払不履行で倒産すること。

 

 

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