経営をデザインする仕事は、社長業の醍醐味である。
しかも、会社経営のデザインがうまくいけば、自分の人生も上向くので、社長業の中でも極めて重要な仕事でもある。
この記事では、楽しく面白く経営をデザインする3つの重要スタンスについて、詳しく解説する。
社長業の面白さはデザインにある。
経営者は、会社の最高責任者として、しなやかに、したたかに、すべての事業活動のデザインを自分の裁量で行うことができる。
ビジネスモデル、商品やサービス、組織・人脈・人間関係、仕事の仕方・設計・生産性など、デザインできる領域は無限にあるが、事業活動のあらゆる面のデザインを自分の意思で出来ることは、社長業の醍醐味であり、面白さと言っても良いだろう。
事業活動のデザインがうまく行くと、それは巡り巡って自分の人生をデザインすることに繋がる。だから、会社経営がうまくいけば、人生もうまくいくスパイラルが回り始める。経営者は、ジョブデザイナーであり、ライフデザイナーでもあるのだ。
すべてのデザイン(仕事)は、永遠に未完成だ。
なぜなら、時の流れと共に、矛盾が生じ、課題が生じるからだ。この矛盾や課題を解決することが仕事を進化させ、デザインの完成度を高める。
しかし、デザインの完成度が高まったからと言って、安心するのは禁物だ。世の中の変化と共に、デザインの完成度は必ず低下するからだ。だから、会社の中だけでなく、外に対してもアンテナを張り、最新の状況を把握することが大切だ。
最新の情報・設備・ノウハウ等を誰よりも早くキャッチアップし、創意工夫で社内に取り込む。この繰り返しが、経営デザインの完成度をキープする秘訣になる。何事も、これで完成、これで成功と思った瞬間から、失敗が始めると思ってほしい。
日々新たに、古い仕組み、古いデザインを刷新する。
お客様の心を掴む企業の強みは、古い仕事・仕組み・デザイン・商品やサービス等を新しくし続けることで磨かれる。
新しい常識を探求する。前例がないからこそやる。豊かな発想を持ち、社員の能力を存分に引き出す。最先端の情報・設備・ノウハウ等を積極的に取り込む、など。日々新たに、古い経営デザインを刷新することが企業の盛衰を大きく左右する。
新しいことにチャレンジする時は、決まって反対意見が出るものだが、皆が反対するから新しいのだ。チャレンジの壁が高いほど、得られる成果も大きくなる。だからこそ、怖がらずに最初の一歩を踏み出すことが大切だ。