経営の視点でもっとも大切なこと|社長業と安定経営の要諦


会社経営をするうえで、一番大切な視点は何か?


会社は売上を作ることから始まるので、多くの方が「売上」と思うかも知れない…。


しかし、売上があっても利益がなければ、会社は存続できない。ですから、「売上よりも利益」という視点がとても大切になる。


さらに言えば、利益があっても資金繰りのミスから現金が枯渇すると会社が倒産するので、「利益よりも現金」という視点の方が重要になる。


そして、この現金の供給源を辿ると会社の商品やサービスを購入して下さるお客様の存在に行き当たる。


つまり、「現金よりお客様」という視点が、安定経営の観点から最も重要な視点と言えるだろう。


お客様に、自分のエゴを押し付けている。


お客様の都合よりも、自分の都合を優先している。


お客様の利益よりも、自分の利益を追求している。


以上のような経営姿勢で、本来大切にすべき経営の視点から外れるほど、衰退リスクが山積するので注意してほしい。


お客様にとって最高の商品やサービスを提供し続ける誠実な経営姿勢が、売上・利益・現金を増やす最も大切な視点であり、その視点が社長業と安定経営の要諦にもなるのだ。



経営の視点が合えば会社が繁栄する


前章で解説した、


売上が大切、売上より利益が大切、利益より現金が大切、現金よりお客様が大切という視点は、すべてが独立して存在せず、すべてが繋がっている。


だから、どこかの視点が一つでも欠けると、経営バランスが崩れて、会社はあっさり衰退する。


逆に、経営の視点がしっかり合っていれば、経営バランスが整い、会社は自然と繁栄する。


また、いつまでもお客様から必要とされる存在で居られるので事業の永続性も高まる。


売上を増やしたかったら、お客様のことを真摯に考えれば良いだけで、そうすれば、現金が増え、利益が増え、結果として売上が増える。


くれぐれも、売上のみを重視し、利益・現金・お客様を軽視しないことだ。


繰り返すが、すべては独立して存在せず、すべては繋がっている。お客様に尽くした分だけ、すべてが後追いで増えるものだ。


もしも、現時点で十分な売上・利益・現金に恵まれていないのであれば、お客様に尽くす行動量が飽和量に達していない証拠だ。


お客様のために何ができるか、何が出来ていないのかを真剣に考え、すぐさま行動に移せば、次第に結果が変わるはずだ。


事実、業績好調をキープしている会社は、この視点が強烈に強く、お客様のために今やるべきことを余すことなくしっかり実行している。