企業存続の条件は、さまざまあるが、絶対的な条件に絞ると3つ挙げられる。
顧客の創造、人財の育成、経営者の生き方である。この3つの何れかが欠けると企業存続の可能性が低下し、経営破たんのリスクが高まる。
この記事では、企業存続の3つの条件について、詳しく解説する。
企業存続の条件「顧客の創造」について、解説する。
経営コンサルタントの世界的第一人者であり経営マネジメントの発明者であるピーター・F・ドラッカー氏は企業の目的は「顧客創造にあり」と云ったが、まさにその通りである。
顧客は、事業活動に必要な収益(利益)の源泉だけでなく、経済貢献のモチベーションや働く社員の喜びや生きがいの源泉にもなる。
顧客がいるからこそ、商品やサービスが成り立つのであって、事業価値の更なる向上も顧客がいるからこそ前向きに取り組むことができる。
また、顧客の創造は、いま目の前にいる顧客に尽くすことは勿論、いま顧客になっていない潜在顧客を発掘することも企業存続のために欠かせない。
毎年一定割合の顧客は常に入れ替わっていると云われているので、顧客創造は企業存続の絶対条件といって過言ではない。
企業存続の条件「人財の育成」について、解説する。
経営の神様と云われた松下幸之助さんは「事業は人なり」といったが、まさにその通りで、人財なくして企業の存続はあり得ない。
どんなに大きな成果や事業であっても、元を辿ると一人の人財に行き当たる。従って、事業運営の要になり得る人財を如何に育成するかが企業存続の行く末を決定づける。
ビジネスは人と人の出会いで大きくなり、また、自分の力量を上げるための学びの成果も、人と人の出会いで決まる。
誰とやるか、誰から学ぶかで、何をやるか、何が学べるかが決まり、さらにその環境の熱量やレベルが高いほど、思いもよらぬ成功や大きな成果が生まれる。人財育成は、企業存続の絶対条件といって過言ではない。
企業存続の条件「経営者の生き方」について、解説する。
会社の成績は、経営者の生き方ですべてが決まる。なぜなら、経営者以下の人は、経営者の背中を見て育つからだ。
当然ながら、すべての社員の見本になり得る経営者の生き方が悪ければ、社員の質も悪くなり、業績が悪化する。
プロ経営者としてのスキルやマインドだけでなく、品格やモラルも重要で、そうした部分をおざなりにするほど、経営者のレベルが低下し、企業存続が危ぶまれる。
経営者の生き方は企業存続の絶対条件といって過言ではなく、わたしの経営サポートにおいても、最重要課題として位置づけている。