経営者に勉強は必要か?|そもそも社長は何を勉強すべきか

経営者に勉強は必要か?|そもそも社長は何を勉強すべきか

 

経営者に勉強は必要かと問われれば、「勉強は必要」と答えざる得ない。

 

経営者が勉強しなければ社長の能力は向上せず、経営者の勉強量が会社の成長を大きく左右するからだ。

 

この記事では、経営者の勉強の重要性と、そもそも社長が何を勉強すべきなのかについて、並びに、経営の勉強法から勉強の成果を最大化する方法に至るまで、詳しく解説する。

 

 

経営者の勉強量で成長が決まる

経営者に勉強は必要か?|そもそも社長は何を勉強すべきか

 

経営者の勉強量で会社の成長が決まる。

 

なぜなら、会社は経営者の能力以上に大きくならないからだ。

 

しかも、会社経営の課題は周囲の環境変化と共に絶えず生まれるので、経営の勉強を疎かにした瞬間から新たな経営課題が山積し、会社の衰退リスクが高まる。

 

安定経営を実現するには、社長の座に就いたその日から社長を引退する日まで経営の勉強を続けることが不可欠になる。

 

また、社長が勉強し続ける健気な姿勢は、社員に対して良い影響を与え、巡り巡って組織全体の力量アップにも繋がる。

 

 

経営者はとにかく勉強しろ!?

経営者に勉強は必要か?|そもそも社長は何を勉強すべきか

 

経営者はとにかく勉強しろ、と。

 

多くの経営者やコンサル等の指導者が口を揃えて言っているが、そもそも、どんな勉強をすれば良いのか分からずにいる経営者は少なくない。

 

また、高額な報酬を支払って著名なコンサルタントの経営サロンや経営セミナーを受講している社長の会社が不調から抜け出せない様を目の当たりにして、ますます経営の勉強と距離を置く経営者も珍しくない。

 

このように、経営の勉強の入り口が分からない社長、或いは、経営の勉強に不信感を抱いている社長は意外と多い。

 

しかし、冒頭で述べた通り、経営の勉強を疎かにすると必ず会社の衰退リスクが高まる。しかも、中小企業等の小さな会社ほど、そのリスクは大きくなる。

 

 

経営者は何を勉強すべきなのか?

経営者に勉強は必要か?|そもそも社長は何を勉強すべきか

 

それでは一体、経営者は何を勉強すべきなのか?

 

安定経営を実現するために最低限勉強すべきスキルの一端を紹介する。

 

社長の必須スキル

リーダーシップ、コミュニケーション、マネジメント、経営哲学、事業構想、数字力、人間力等は社長の能力を引き上げるために勉強すべき必須スキルになる。

 

組織運営スキル

人事評価、人事制度、社員教育、幹部育成、後継者育成、コーチング等は、円滑な組織運営を実現するために社長が勉強すべきスキルになる。

 

事業運営スキル

業界知識、専門知識、技術知識、投資知識、財務会計知識、管理会計、戦略知識、マーケティング等は、円滑な事業運営を実現するために社長が勉強すべきスキルになる。

 

成長戦略スキル

最新ノウハウや仕組み活用、経営計画、ファイナンス、ファンド、M&A、新規市場開拓、新規顧客開拓、種々の戦略論等は成長戦略を推進するために社長が勉強すべきスキルになる。

 

 

社長にお薦めの経営の勉強法

経営者に勉強は必要か?|そもそも社長は何を勉強すべきか

 

社長にお薦めの経営の勉強法は二つのアプローチがある。

 

ひとつは「経営者の弱点」から勉強テーマを設定する方法、もう一つは「経営課題の悩み」から勉強テーマを設定する方法だ。

 

経営者の弱点と経営課題の放置は、どちらも会社衰退に繋がる危険なリスクなので、この二つのリスクに勉強テーマを合わせる方法はじつに賢い方法といえる。

 

経営の勉強は「書籍やセミナー」と「専門家の活用」の二つがあるが、迅速かつ確実なのは専門家の活用だ。

 

例えば、弁護士等の士業、マーケティング等の特定分野の専門家、会社経営であれば私のような経営コンサルト等を活用すれば、最も迅速かつ確実に専門知識を習得することができる。

 

社長業は勉強時間に限りがあるので「書籍やセミナー」での経営の勉強は日常の習慣にして、社長自身の弱点や経営課題を早急に解消したい場合は「専門家」を活用するといった要領で上手に使い分けると勉強の効率が上がる。

 

 

経営の勉強成果を最大化する方法

経営者に勉強は必要か?|そもそも社長は何を勉強すべきか

 

経営の勉強成果を最大化する方法は簡単だ。

 

経営の勉強のピントを合わせ、経営の勉強で学んだことを実践し、勉強内容を実践で通用するようにアレンジすることが出来れば、勉強の成果は自ずと最大化される。

 

それぞれのポイントについて詳しく解説する。

 

経営の勉強のピントを合わせる

経営の勉強のピントを合わせるには、社長自身の弱点、現状抱えている経営課題の本質を明らかにする必要がある。ここが外れると、経営の勉強のピントが外れて、勉強の成果が一向に業績に反映されないという残念な結果を招く。

 

経営の勉強で学んだことを実践する

経営の勉強で学んだことは、実践して初めて会社経営に役立つ。書籍を読んで満足する、或いは、セミナーに参加してやる気になるだけでは経営の勉強成果は一切業績に反映されない。勉強することも大切だが、最も大切なことは実践することだ。

 

勉強を実践で通用するようにアレンジする

経営の勉強は、額面通り実践しても通用しない。会社によって経営環境がまちまちなので、会社の実情に合わせて通用するようにアレンジしなければ勉強の効果は業績に反映されない。特に、経営学や会計学等の学術理論や大企業や成功者の経営理論はアレンジしなければ使い物にならないので注意してほしい。