多くの成功者が「人生に失敗はない」と口を揃えて言っている。
発明家のトーマス・エジソンは「私は失敗したことがない。ただ、1万通りのうまく行かない方法を見つけただけだ。」と言った。
また、「失敗は成功の母」と言い、失敗を肯定的に受容している。
物理学者のアルベルト・アインシュタインは「失敗や挫折をしたことがない人とは、何も新しいことに挑戦したことが無いということだ」と言った。
何かに挑戦する過程で失敗はごく当たり前の出来事として受け止めている。
企業経営の世界でも、成功ではなく、失敗を肯定的に捉えて大成功を収めた経営者が数多にいる。
例えば、グーグル創業者のエリック・シュミット氏は「早く失敗しろ」が口癖だったらしい。
成功の過程における失敗は失敗ではないというスタンスで失敗を定義付け、常に成功の最短方法を探求していた。
また、マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏は「成功は最低の教師だ」と言い、成功ではなく、常に失敗を重要視していた。
私自身も、人生にも、仕事にも、失敗はないと思っている。成功の精度を上げるため、或いは、チャンスの量を増やす為の貴重な経験のひとつでしかないと考えている。
企業の事業活動には、必ず結果が付きまとう。
売上の増減、利益の増減、顧客の増減など、結果の良し悪しによっては、成功と失敗に分かれることもある。
また、新しい仕事を覚える過程においても、成功と失敗を繰り返しながら力量を高めるのが普通だ。
しかし、局所的には失敗でも、目標達成までの過程を振り返ると、失敗が失敗ではなくなることは往々にある。
例えば、失敗があったからこそ、成功の一手が見つかった。失敗したからこそ、軌道修正ができた等、実際には、失敗のおかげで成功(成長)することの方が圧倒的に多い。
こう考えれば、何かしらの成果結果を出すには、そもそも「失敗はない」という概念を持って、失敗にめげることなく、新しいことにチャレンジする量を増やすことがいかに大切か分かる。
失敗が怖いから行動を変えない、或いは、失敗が怖いから行動しない人が多いが、一番の失敗は何も行動しないことだ。
行動すれば成功でも失敗でも経験値が上がる。
経験値が上がれば、必然的に成功率が上がる。
運は動より生ずと言うが、失敗を恐れず行動することが何よりも大切なのだ。