仕事やビジネスの成功は軌道修正が肝になる。
なぜなら、未来を100%当てることは不可能で、どんなに有能な経営者であっても計画通りに物事が進むことはあり得ないからだ。
事業活動の結果に応じて、あるいは、目の前の環境変化に応じて、適宜、軌道修正を加えながら事業展開することが最大の成果を上げる秘訣になる。
また、会社の業績は、社長の力量や経営采配の成否によって大きく変わるので、自発的に軌道修正が働くように、合格基準を持つことも有効だ。
例えば、私は週一ペースで発行している自分のメルマガを合格基準に活用している。
メルマガの内容は、自分が理想とする社長像や自分が信じる成功哲学に重きを置いているが、言い換えれば「自己採点の合格基準」である。
人生は自己対峙の連続で形成される。
誰も見ていないし、誰から何かを強要されるわけでもない。手を抜こうが、全力を尽くそうが、どこを合格基準に置くかは全て自分次第だ。
自分の力量や経営采配の精度を上げるには、自己採点の合格基準を高め、なお且つ、合格基準に少しでも近づく努力が欠かせない。
しかし、人間は楽な方に流される習性を持っているので、一定の合格基準をキープするのは意外と難しい。
こういう時に、自分のメルマガが大いに役立つ。基本に立ち返る機会や自分の言動を正す機会となり、合格基準から少し外れそうになっても、毎週は元通りに軌道修正される。
成功社長ほど、目の前の結果や現実に応じて素早く軌道修正すると共に、社長自身も高い合格基準を掲げて意識的に軌道修正している。
軌道修正の精度を高めるために、客観性を確保することも大切だ。
例えば、社長業が長くなるほど、本気で怒ってくれる人が周りから居なくなる。こうなると、自分で自分を律することでしか、自分の誤りを正す手段が無くなる。
現実的には、失敗して初めて誤りに気がつくパターンが殆どなので、そうならないためにも、軌道修正の客観性を高めることが大切になる。
伴侶やパートナーの助言、お師匠や専門家の知恵、道徳やモラルなども有効だし、自分のあるべき姿を明確にイメージすることも効果的だ。
トップランカーに近づくほど、自分の力量や魅力を一段と磨き上げるための軌道修正の機会を意識的に作っている。
また、軌道修正の機会が充実するほど、ハッと我に返る、あるいは、ハッと気付きを得る機会に恵まれるので、成功のチャンスが格段に増える。
我以外皆我師(われいがいみなわがし)という言葉があるように、軌道修正の機会は日常に沢山ある。
意識的に軌道修正の機会を作ってみてほしい。きっと、自分の力量と魅力がどんどん開花するはずだ。