経営者にとって、情報源ほど重要なものはない。
情報源の価値が高ければ、経営判断の質が高まり、会社経営の成功率が飛躍的に高まるからだ。
この記事では、信頼できる情報源について、詳しく解説する。
古来より、情報を制する者が世界を制すると云われているが、会社経営も例外ではない。
ライバルよりも優れた情報が手元にあれば、先手の打ち手が早くなり、必然的に繁栄が加速するからだ。
それでは、優れた情報源はどこにあるのか…。
多くの経営者は、優れた情報を本などのメディアから仕入れようとするが、果たして、それがベストな方法だろうか。
本を買って、大儲けした…。
本を買って、大金持ちになった…。
本を買って、大成功をおさめた…。
残念ながら、このような成功ストーリーを私は聞いたことがない。
なぜ成功しないかは明白だ。メディアに乗った時点で、情報の鮮度が落ちているからだ。
テレビや新聞等のメディアに関しても、政治やスポンサーの意向が反映されるため、情報の価値は極めて低い。(欧米諸国の国民の半数以上はメディアを信頼していないという調査結果がある)
優れた情報はメディアにはない。
今この瞬間に通用する優れた情報は「人」が握っている。
例えば、本の情報は半年から一年前の知見がベースになる。
このサイトのノウハウ情報も、初めてご覧になった方にとっては新しい情報かも知れないが、日頃から私と交流のある方々にとっては、古い情報でしかない。
一方、人が握っている情報は、今この瞬間の最新の知見がベースになる。
だから、人が握っている情報を集めれば、今の経営環境に適したベストな成功ロジックを生み出すことが可能になる。
もちろん、すべての本の情報価値を否定するつもりはない。
小説は心を豊かにしてくれるし、普遍的なノウハウ書は心の支えになる。
わたしの著書も「自戒の書(安定経営の教科書)と希望の書(V字回復の教科書)」として大いに役立つ。
しかし、今この瞬間のビジネスに役立つ情報源を探しているのであれば、本などのメディアに頼るよりも、人に会った方が早く確実だ。
経営コンサルタントの世界的第一人者のピーター・ドラッカー氏は「成功したければ付き合う人間を変えろ」と言った。
成功ノウハウが記されている本を漁るよりも、成功ノウハウを持っている人に会った方が、誰よりも早く確実に成功できることを知っていたのだ。
付き合う人間を変える方法は、単純に付き合う人間の対象を広げるだけではない。
知恵の源泉となる本物や本質と付き合う。
多くの人財と交流のあるブレーンや専門家をそばに置く。
いつも付き合っている人間の新しい側面を発見し、日々、何かを学ぶ。
など、付き合う人間を変える方法は工夫次第で無限に広がる。そして、付き合う人間を変えるほど、確実に知見が豊かになる。
もしも、一年前の自分と今の自分を比べて付き合う人間が変わっていなければ、成長がストップしているかも知れない。
逆に、一年前の自分と今の自分を比べて付き合う人間が変わっていれば、確実に成長し続けているだろう。
いつの時代も、優れた情報は人が握っている。
つまり、どんな人と付き合うかで、会社経営や人生の成功の可能性が決まるのだ。