社長業の心得と鉄則|初めての会社経営で大切なこと

 

社長業は、会社の中でたった一人しか経験できない特別な仕事だ。

 

私の経験上、どんなに頭が良くても、どんなに家柄が良くても社長になれるわけではなく、まさに選ばれし者だけがなれるのが社長という業種だ。

 

この記事では、社長業の心得と鉄則、並びに、初めての会社経営で大切なことについて、詳しく解説する。

 

 

社長業の心得

 

社長業の心得について、詳しく解説する。

 

社長業は、社長という肩書がついた瞬間からスタートし、組織の中においても、会社の頂点に君臨する唯一無二の存在になる。

 

社長には、人事権、決裁権、意思決定権、指示命令権等、会社の采配を自由に振るう裁量を与えられる一方で、最高経営責任者として、すべての結果責任を背負うことを課される。

 

こうした社長の立場、社長の権利義務を考慮したうえで持つべき心得は、常に謙虚でいることと、すべての結果責任を背負う覚悟を見せることだ。

 

例えば、社長が、社員や顧客に対して横柄な言動をとれば、簡単に信頼が失墜する。結果責任を他者に責任転嫁すれば、その瞬間に信頼が失墜する。

 

ビジネスの繁栄は信頼があって初めて成り立つので、信頼を失うと会社は衰退する一方になる。社長の責務を全うして会社の繁栄をキープしたければ、謙虚さと責任感を持つことが欠かせないのだ。

 

 

社長業の鉄則

 

社長業の鉄則について、詳しく解説する。

 

社長業の本質は、会社を繁栄させることで、そのためにすべき社長の重要な仕事は「決断と実行」だ。

 

社長は、物事をすぐに決めて、すぐに動くこと。この繰り返しが、事業活動の精度を高め、会社の繁栄スピードを加速する。

 

決断は、やる・やらないだけではない。決断するための根拠が不足しているなら、データを求めるのも決断、決断した後に、失敗と分かったら元に戻すのも決断だ。

 

とにかく、素早く、瞬時に、誰よりも早く決断し、すぐに実行すれば、事業の推進力が高まり、繁栄の基盤がますます盤石になる。決断と実行は、社長業のなかで最も実践すべき鉄則だ。

 

 

初めての会社経営で大切なこと

 

最後に、初めての会社経営で大切なことについて、詳しく解説する。

 

会社経営を成功に導くには、前章で解説した社長業の心得と鉄則を抑えた会社経営を実践することに尽きる。

 

謙虚で責任感があれば、いつまでも成長できるし、多くの人々の協力と支援を手中に収めることができる。決断と実行のスピードが早ければ、ライバルよりも先に組織が成長し、業績も拡大する。

 

そのうえで、会社経営で失敗したいために抑えるべきことは「数字・社員・顧客」をよく観察することだ。

 

衰退の兆候は、この3つのどこかに表出する。数字が悪化する、社員の不満がたまる、顧客が離れるなどの兆候は典型だ。

 

こうした衰退の兆候を察知した時は、すぐに改善することだ。このアクションが遅くなるほど、衰退リスクが大きくなり、対処も難しくなる。

 

謙虚に現実を受け入れ、結果責任を負い、すぐに決断し、素早く実行する。社長業の心得と鉄則をいつまでも忘れないことが、会社経営を成功に導く確かな方法だ。