中小企業の正しい経営サイクル|会社経営の正攻法サイクルとは?

中小企業の正しい経営サイクル

 

会社を成長発展させる正しい経営サイクルを理解し、定着させている中小企業経営者は決して多くない。

 

例えば、私が接してきた多くの中小企業の経営者は、「今より会社を発展させたい、けれどもどこから手をつけていいか分からない」、あるいは、「様々な手は尽くしているが効果を実感できない」など、皆、漠然とした不安を抱えていた。

 

なぜ不安が漠然としているかというと、中小企業の正しい経営サイクルを回すうえで核となる「経営思考法」と「管理会計」が経営者に身についていないからだ。

 

この記事では、中小企業の正しい経営サイクルの基本、並びに、正しい経営サイクルを定着させる方法について、詳しく解説する。

 

 

経営サイクルの必須ツールとスキル

 

経営サイクルの核となる必須スキルとツールは「経営の思考法」と「管理会計」になる。

 

この2つのスキルとツールがあれば、会社の現状に対して何をしなければならないのかが明確になり、正しい経営サイクルが回る土台が整う。

 

2つといっても、本来、一朝一夕では身につかないほどの膨大な知識と経験を要すことは想像に難くないだろうが、当サイトではこの2つのノウハウに焦点を当てた記事を沢山掲載している。

 

例えば、次の【必須記事】をご覧頂ければ、経営の思考法と管理会計の重要性についての理解が深まるので一読することをお薦めする。

 

【必見記事】中小企業の成長と衰退の法則

 

 

中小企業の正しい経営サイクルとは?

 

中小企業の正しい経営サイクルを作るうえで、管理会計は欠かせないツールになるが、管理会計を導入しただけでは何の意味もない。

 

やはり、分析結果を会社経営に活かしてこそ、管理会計の効果が最大限に活かされる。

 

例えば、管理会計の分析結果を会社経営に活かし始めると、徐々に以下の図のような正しい経営サイクルが機能し始める。

 

 

ご覧の通り、正しい経営サイクル起点は“会社の数字”になる。

 

当然ながら、会社の数字の集計結果である月次決算書の数字がいい加減では、その先の結果が全ていい加減なものになる。

 

経営サイクルの出発点の精度が低ければ、正しい経営サイクルは回らない。場合によっては、失敗するしか道がないといった状況に陥ることもある。

 

倒産の危機に陥る会社は総じて月次決算書の数字がいい加減、或いは、経営者自身が月次決算書に興味を示していない。

 

会社の数字なくして、正しい経営サイクルは正常に機能しない。会社の数字を正確に捉えることが、正しい経営サイクルを確立する出発点になるのだ。

 

【関連記事】月次決算書とは|読み方・分析・いつまでに仕上げる

 

 

経営サイクルの精度を高める方法

 

経営サイクルの高めるには、経営サイクルを構成する3つの経営領域の精度を高めることが欠かせない。

 

経営サイクルの経営領域は以下の通り「分析エリア・思考エリア・実行エリア」の3つに大別することができる。

 

 

分析エリア

分析エリアは、基本の分析能力もさることながら、理解力や洞察力も必要なエリアである。何気ない数字の羅列から優れた分析結果を導く経営者、或いは、1を聞いて10を理解する経営者、更には、何気ない会話の中から経営のヒントを見出す洞察力に優れた経営者など等、思わず感心させられる経営者は意外と多くいるものだ。

 

思考エリア

思考エリアは経営者の過去の経験が試される重要なエリアである。経営者のYES or NOの経営判断が会社の将来を形作っていく。当然ながら、経営判断の根幹を支える思考力が高ければ、会社の将来は明るいものになる。

 

実行エリア

実行エリアは読んで字のごとく行動力が試されるエリアである。元気のいい会社の経営者は大概、猪突猛進型の素晴らしい実行力を持っている方が多い。実行力のある経営者は、成功すれば勢いに乗るし、たとえ失敗しても挽回力が半端ない。

 

 

 

会社の経営力を更に上げるには、経営サイクルの各経営領域の精度を高めることが欠かせず、各領域の精度が高まるほど経営サイクルの精度が高まり、会社の成長が加速する。

 

 

 

経営サイクルの精度は経営者の能力で決まる

 

中小企業は経営者が強くなれば、会社も強くなる。

 

つまり、経営者が生まれ変われば、会社も生まれ変わるということだ。

 

経営者が自身の不足を認識し、その不足を補う努力が会社の成長発展をけん引する。つまり、自身の不足を省みる経営者の謙虚な姿勢が成長発展の原動力になる。

 

なお、経営サイクルの3つの領域を自己採点すると、現時点の経営力が計算できる。

 

経営サイクルの3つの経営領域「分析エリア・思考エリア・実行エリア」の配点は、各10点満点である。3つを乗じた結果が経営力の点数になるので、経営者の自己採点を当てはめて経営力を計算してみてほしい。

 

 

 

経営力が経営サイクルの精度を高める

 

経営サイクルの3つの領域の自己採点の結果は、如何だったろうか?

 

得意なエリアが二つあったとしても、不得意なエリアが一つでもあると経営力の点数は著しく低下する。また、0点のエリアが一つでもあると経営力は0点になる。

 

経営力の合格ラインは、「分析エリア7点×思考エリア7点×実行エリア7点=343点」である。

 

 

合格点は、ちょうどプロ野球の一流バッターの基準である3割強と一緒になるが、合格ラインを下回ると、経営サイクルがいびつな回転になり、失敗のリスクが高まる。

 

成功率が百発百中の経営者など、この世にいない。失敗しながら成長するのが無理のない姿である。

 

しかし、失敗続きでは会社経営は行き詰る。やはり、3割強の経営力を持って経営サイクルを正しく回さなければ、成長発展を実現することが難しくなる。

 

不得意分野があったとしても悲観することはなく、これから補えば良いだけのことだ。

 

中小企業経営者が身につけるべき経営技術は広範囲にわたり、全ての経営技術を高いレベルで習得することは難しいが、本サイトで学んだことを外さない限り経営の失敗リスクが高まることはない。

 

伊藤のワンポイント

経営サイクルが上手に回転している中小企業は稀です。大概は、どこかに不足があり、形が歪なサイクルになっています。また、経営力が脆弱ゆえに、業績が伸び悩んでいる中小企業も少なくありません。不正常な経営サイクルや経営力の低下は、即、業績悪化に繋がりますので、くれぐれも注意して下さい。

 

➡NEXT「中小企業に適した節税の基本」へ

 

 

 

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