失敗は成功の元|失敗から学ぶ姿勢が会社経営を成功に導く

失敗は成功の元|失敗から学ぶ姿勢が会社経営を成功に導く

 

失敗は成功の元とは、失敗をしても、それを反省し欠点を改めていけば、やがては成功するという意味である。失敗は成功の母とも云い、古くから伝わる諺でもある。

 

失敗の原因を追究したり、失敗を反省したりすることで、物事の改善が進み、かえって成功に近づくということだが、失敗から学ぶ姿勢は会社経営を成功に導く。まさに、失敗は成功の元である。

 

この記事では、失敗から学ぶ経営姿勢の成功ロジックとメリットについて、詳しく解説する。

 

 

失敗は成功の元

 

ラグビー界が誇る世界的名将であるエディー・ジョーンズ氏の言葉を紹介する。

 

「失敗は勝つためのプロセスですから、失敗するのは非常に重要な道のりです。失敗した時に必ず学ぶチャンスが訪れ、そこから前進する。失敗して、前に進む。この繰り返しです」

 

エディー氏は失敗を肯定的に捉え、成長に結びつけているが、野球監督の野村克也氏(故人)も同じスタンスの持ち主だった。

 

そして、偉大な経営者ほど、この理に忠実に従っている。

 

マイクロソフト創業者で大富豪のビル・ゲイツ氏(成功は最低の教師)、グーグル創業者のラリー・ペイジ氏(早く失敗して成功に近づけ)、ユニクロの柳井正氏(一勝九敗・成功は一日で捨て去れ)など等、成功者はみんな失敗体験に敏感で、成功体験に鈍感だ。

 

また、失敗体験に敏感な経営者ほど、成功したと思った瞬間に、衰退が始まることをよく理解している。

 

まさに、失敗は成功の元、成功は失敗の元である。

 

 

失敗から学ぶメリット

 

日本では、「失敗するとお終い」という風潮が根強いので、「失敗から学ぶ」という考え方がなかなか根付かない側面がある。

 

しかし、失敗なくして、成功はあり得ないし、失敗を許容することが個の成長、強いては、組織全体の成長に繋がる。何といっても、人間が持つ可能性は無限大だ。

 

そして、失敗から学ぶことの最たるメリットは、成功ノウハウの蓄積である。

 

失敗をきっかけに現状を修正するほど、そのプロセスやプロジェクトが最適化されるので、どんどん成功に近づくことができる。

 

また、借り物の成功ノウハウを自社の経営環境にフィットさせる過程においても、失敗ノウハウが非常に役立つ。

 

成功ノウハウは時間が経過したり、環境が変わったり、成功を取り巻く条件が変わった途端に使い物にならなくなるが、失敗ノウハウが沢山あれば、自社の経営環境にフィットさせる作業が容易になる。

 

会社の業績好調・不調を問わず、日常的に失敗に目を向けることは、安定経営を実現する上でとても効果的な手法なのだ。

 

 

失敗体験・ノウハウの活かし方

 

それでは、成功体験や成功ノウハウは一切役に立たないのかというと、そんなことはない。

 

成功体験や成功ノウハウの引き出しが多いほど、間違いなく成功の可能性が高まるからだ。

 

重要なのは、たくさんの成功事例・ノウハウ・パターンを知り、その一つひとつを過去の失敗事例に照らし合わせて、自社の経営環境にアレンジ・フィットさせることだ。

 

厳しい経営環境にある中小企業において、借り物の成功ノウハウが通用することは稀だ。過去の失敗から学び、成功ノウハウをアレンジ・フィットさせることが成功の絶対条件といっても過言ではない。