経営に確かな指針を持ち繁栄の根を張る3つのポイント

 

経営指針とは、会社が進むべき方向性を定めたものである。

 

経営ビジョンや経営理念などの企業方針の総称でもあるが、企業のトップである社長が持つ経営指針は、会社の盛衰に大きな影響を及ぼす。

 

この記事では、経営に確かな指針を持ち繁栄の根を張る3つのポイントについて、詳しく解説する。

 

 

経営指針を持つ

 

社長は、自分の心にしっかりとした会社経営の指針を持ち、関係者の生活に責任を持って、社員と会社を立派に育て、それを次の世代にバトンタッチする責務を背負っている。

 

確固たる経営指針があれば、会社経営の脚本を、自分で書き、自分で演出し、自分の創った舞台で、思う存分に全情熱を傾倒し、その過程で人間としての生き甲斐と、自分らしさを、自分でつかみ取ることができる。

 

逆に、経営指針が無いと、行き当たりバッタリに陥るので、自分の人生(会社経営)を創造する力が極端に低下する。

 

自らの人生を創り出し、人生によって自らをも変える経営指針を確立するには、よき師匠を持つ、全責任を背負う、経験値を積み重ねる、数字と思考で経営を科学する等の方策が有効だ。

 

 

商売の軸足を定める

 

繁栄のベースになり得る経営指針を確立するには、口先で商売するのではなく、心で商売することが大切だ。

 

口先が上手に越したことはないが、商売は口先よりも、心が大切だ。心根や人間性の稚拙さが露呈すると、一瞬で信頼を失うからだ。

 

お客様の心を打つのは愚直さである。お客様のための言動をコツコツ積み上げる。これだけは絶対に負けないという分野をコツコツ作り上げる。基本に忠実に、約束を守り、できることだけを責任もって引き受ける。

 

愚直な仕事の積み重ねで、相手の心を打つほどに、信用信頼が大きくなり、仕事が新しい仕事を生むスパイラルが回り始める。毎日の仕事をこなしていく中で、「今なにをすることが一番愚直か」ということを常に考えることは、確固たる経営指針を確立する上で、大切な心掛けだ。

 

 

経営マインドをセットする

 

病気は気からと言うが、経営も気からだ。

 

心配の度が過ぎると胃に穴があくように、経営においても、過度な心配は、チャレンジの芽を潰し、衰退を引き寄せるからだ。

 

結局はマインドが人間を支配する。マインドが個人の言動を支配し、個人を通じて組織の言動をも支配する。だからこそ、組織のトップに立つ社長のマインドが大切になる。

 

また、最後までやり切れるか否かは、最後の砦を乗り越える一歩をいかに克服するかにかかってくるが、これもマインド一つで結果が変わる。

 

健やかで強靭なマインドを保つには中庸が肝要だ。

 

常にフラットな立ち位置で自分を律する。ニュートラルな思考で物事を観察する。悪平等に偏らず、公平な基準で物事を判断する。攻めと守りの行動量をバランスよく増やす。マイナスの事象からプラスを見出す、など。

 

マインドが中庸を保っていれば、決断の精度が高まり、事業活動の成果が大きくなる。また、経営姿勢や経営指針の迫力も増すので、新しい社員や新しいお客様を引き寄せる企業の魅力が一段と輝く。