企業がイノベーションを起こすために必要な3つの経営姿勢

 

イノベーションは、企業の生命線になる。

 

時代の流れと共にイノベーション(変革・革新)を起こし続けなければ、企業が提供する付加価値が陳腐化するからだ。

 

この記事では、企業がイノベーションを起こすために必要な3つの経営姿勢について、詳しく解説する。

 

 

独創力を鍛える

 

至るところでAI(人工知能)が活躍し、膨大な情報に囲まれた現代社会において、独創力こそが人間が発揮できる最大の価値になる。

 

定形文を使わず、自分の言葉で伝える。人の意見ではなく、自分の意見を持つ。自分の言動に、自分の意思を宿す。相手の考えを聞いたら、自分の考えを伝える。他者を受容しつつ、自分だったらこうする、を常に意識する、など。

 

独創力を鍛えるコツは沢山あるが、独創力を鍛えるほど自己のアイデンティティが明確に周囲に伝わり、この人に会いたい、この人と一緒に仕事がしたい、この人から商品を買いたい等と思わせるイノベーションの種が輝き始める。

 

 

創造力を鍛える

 

ソニー創業者の井深大氏の人生は創造の精神で一貫していた。人真似・猿真似を嫌い、新しい未来を創造することに生き甲斐を求めていた。

 

部下だった江崎玲於奈氏は「井深さんは温故知新ではなく、未来を考え、今日を知る人だった」と言っているし、部下に対して「10年後ではなく、30年や40年後にはどうなっているしどうなるべきだから、という考え方をしないといけない」と叱咤している。

 

創造と独創の精神を体現し、世界初、世界最小、世界最軽量などの製品を数多く生み出した。自身が掲げた「見本のない産業を創り出す」というビジョンも有言実行した。小さな会社ほど創造と独創が生命線になる。ぜひ見習いたいものだ。

 

 

ワクワクする仕事を創る

 

企業の成長(イノベーション)はワクワクする仕事が原動力になる。

 

そのためには、社員に対して経営者目線や経営の心得を語るよりも、イノベーションの種がどんどん出てくるように仕向けることの方が大切だ。

 

出る杭は伸ばす。欠点より長所を見る。得意なことだけを一所懸命させる。失敗を成功のプロセスと捉える。商品の強みと弱み、お客様のことを全て知り尽くす。新しいノウハウやテクノロジーをどんどん取り入れる。とにかく、まずはやってみる。

 

ワクワクしながらする仕事は楽しいものだ。自分の人生が面白くなるだけではなく、お客様の喜びも大きくなる。当然、イノベーションと共に企業の新陳代謝もどんどん進み、繁栄のスピードも加速する。ワクワクする仕事を創ることは、社長の大切な務めと心得よう。