シーズとニーズをシンプルに創造する|イノベーションの起こし方

 

新しいビジネスは、時代のシーズとニーズのどちらかに合致した瞬間に生まれる。

 

代り映えのしないビジネスが永遠に持続することなどあり得ないので、時代のシーズとニーズをいかにキャッチするかが、企業の盛衰を決定付ける。

 

この記事では、シーズとニーズをシンプルに創造するノウハウについて、詳しく解説する。

 

 

シンプルに考える

 

論理的な思考とは物事をシンプルに考えることに他ならない。

 

シンプルな論理思考を心掛けて、物事を単純に考えることが、真の答えにたどり着く近道だ。

 

例えば、複雑化した物事を解きほぐすには、徹底した相対比較(メリット・デメリット等)が効果的だ。どんなに複雑な課題や事象であっても、相対比較で分解すると、物事がシンプル化されて、分析や決断の精度が一段と高まる。

 

また、新しい仕事のニーズやシーズは「なぜ?」から始まる。社会の現状になぜ?という疑問を持って、解決策を考える。お客様の視点から、単純に、シンプルに、商品やサービス、ビジネスモデルを考える。

 

ビジネスがシンプルになるほど、その価値がお客様に伝わり易くなり、大成功を収めやすくなる。

 

 

ニーズがあれば商売になる

 

今はニーズが顕在化されていない、ヒトマネではない独創的な事業構想であっても、社会に必要とされる商品やサービスなら、必ず事業化できる。

 

成功の秘訣は、ニーズに気がついたら、いち早く、あえて小さく事業をはじめ、丹精込めて事業を育てることだ。植物や生き物を育てるがごとく、手間暇を惜しまず、丁寧に、諦めずに、丹精込めて事業を育て続けることだ。

 

樹木の年輪が大きくなるほど、大木となり倒れにくくなるように、丹精を込めた事業は世の中から必要とされ、繁栄の原動力になるものだ。今どういう事業を抱えているかよりも、今の事業をどう育てるかの方がよほど重要だということだ。

 

 

ニーズの限界はシーズで突破する

 

売上を作る手段は、社会のニーズに対応した商品を投入するか、社会にシーズ(新常識・新感覚・新技術等)を提案して新しい商品の需要を作るかの二通りがある。

 

会社として目の前のお客様のニーズに対応することは大切なことだが、ニーズばかりに気を取られると、そのニーズの限界点が、売上の限界点となり、場合によってはニーズの廃れと共に、売上が大きく減少する。

 

こうしたニーズの限界点を突破するには、シーズ提案型の営業活動を取り入れると良い。新しいシーズが受け入れられれば、新しい売上がそっくりそのまま増えるからだ。

 

当然ながら、その分野の第一人者になれば、先行者利益も総取りできる。シーズ分野への先行投資の実践度が、会社の未来を決定付けるのだ。