中小企業の経営と投資戦略とは?

会社経営を支える投資戦略の考え方

経営と投資|会社経営を支える投資戦略の考え方

 

経営と投資は一心同体です。

 

なぜなら、会社の投資活動が、会社成長の原動力となるからです。

 

会社経営において投資は欠かせない活動のひとつですが、資金の調達手段に限りがあり、資本力の乏しい中小企業の場合、積極的な投資が仇となり倒産の危機に陥る会社も少なくありません。

 

投資による経営の失敗リスクを抑えつつ、効率の良い投資活動を展開するためには、経営者自身がしっかりとした投資基準と戦略を持つことが大切です。

 

中小企業経営者が持つべき投資基準と戦略のポイントを紹介します。

 

 

中小企業の安定経営を支える投資戦略とは?

 

中小企業の安定経営を支える投資戦略を展開するために抑えるべきポイントは、「キャッシュフローを重視」することです。

 

キャッシュフローとは、経営用語で「現金の流入と流出」を意味します。

 

現金の流入より流出が少ないと、キャッシュフローがプラスで黒字、現金の流入より流出が多いと、キャッシュフローがマイナスで赤字となります。

 

キャッシュフローを重視するとは、キャッシュフローのプラス、つまり黒字を常に意識するということです。

 

キャッシュフロー重視の思考は、投資に限らず、会社経営の大原則といっても過言ではありません。

 

 

キャッシュフローを重視した投資戦略の例

 

投資活動におけるキャッシュフローは、「現金流出が投資に伴う現金支出のこと」、「現金流入が投資の見返りである現金収入のこと」です。

 

キャッシュフローを重視した場合の投資例を挙げてみます。

 

例えば、人件費が年間500万円かかっていた製造ラインに、500万円の代替ロボット(機械)を導入したとすると、投資キャッシュフローは下表の通りです。

 

人件費

投資額

投資キャッシュフロー

購入前

500万円

0円

購入年

500万円

500万円

▲500万円

2年目

0円

0円

+500万円

3年目

0円

0円

+500万円

 

投資キャッシュフローは、投資2年目で±0円となり、3年目からは500万円のプラス(黒字)を生み出します。このプラスのキャッシュフローを次の投資に活かすことが出来れば、会社の利益は益々拡大していきます。

 

つまり、キャッシュフローを重視した投資戦略を展開すると、会社の収益と純資産(利益の蓄積)の増加スピードが加速し、結果として、会社の成長を推進する短期継続的な投資活動を行うことが可能となります。

 

効率の良い投資活動の展開は、中小企業の収益力を向上させる優れた経営戦略といえます。

 

では、キャッシュフローを重視しない投資活動を行うと、どのような弊害が生じるのでしょうか?

 

 

キャッシュフローを重視しない投資戦略の例

 

キャッシュフローを重視しない場合の投資例を挙げてみます。

 

例えば、先の例と同様に人件費が年間500万円かかっていた製造ラインに、1,500万円の代替ロボット(機械)を導入したとすると、投資キャッシュフローは下表の通りです。

 

人件費

投資額

投資キャッシュフロー

購入前

500万円

0円

購入年

500万円

1,500万円

▲1,500万円

2年目

0円

0円

▲1,000万円

3年目

0円

0円

▲500万円

 

投資から3年経過してもキャッシュフローがマイナス(赤字)です。初期投資の1,500万円を回収するのに4年もかかってしまい、その間、会社の投資活動が停滞してしまいます。

 

このように、キャッシュフローが多いか少ないかによって、次の投資活動までの時間に大きな差が生じてしまいます。

 

キャッシュフローを重視した投資戦略とは、言い換えれば、「短期的に利益の出る投資活動を重視する」ということです。

 

従って、次に挙げるような投資活動はすべきではありません。

 

・将来値上がりが期待できる資源への投資

 

・資金回収まで2年超かかる投資

 

・用途未定の土地建物

 

上記投資活動は経営者個人の資金で行うことは問題ありません。

 

但し、短期的にキャッシュフローが出ない投資活動ですので、キャッシュフローを優先するのであれば、会社としては見送った方が良い投資活動となります。

 

 

キャッシュフローを重視していても投資活動の方針を誤っていれば、投資が失敗に終わる可能性があります。

 

また投資対象は、中小企業の投資活動の基本である「ニッチ市場であること」、そして、「本業の深掘りであること」も、重要な要素として忘れてはいけません。

 

 

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