中小企業のファブレス戦略

中小企業に適したファブレス経営戦略

中小企業に適したファブレス経営戦略

 

ファブレスとは、自社で生産設備を持たずに、外部の協力工場に100%生産委託しているメーカーのことです。

 

ファブレス経営は、自らは商品の設計やマーケティング、販売などに特化し、生産を外部の工場に委託することにより、小規模なメーカーでも製造設備の資産や人員を保有することなく、自由に製品を生産できる経営形態を可能にします。

 

なかには、販売なども外部に委託し、設計のみを行う企業など、さらに事業特化したファブレス企業もあります。

 

ファブレス経営は、生産設備や製造人員を抱える必要がありませんので、生産に関わる経費や投資費用を負担することなく新商品を投入することができます。

 

従って、資本力のない中小企業に適した経営戦略といえます。

 

また、事業サイクルのスピードと共に、会社の成長を加速させる利点がありますので、マーケティングに成功して独自市場を築くことができれば、高収益のビジネスモデルが実現できます。

 

ファブレス経営で成功した世界的企業もあります。

 

代表例は、アップルとナイキです。

 

アップル

1974年創業。アップル(Apple Inc.)は、アメリカ合衆国カリフォルニア州に本社を置く、インターネット関連製品・デジタル家庭電化製品および同製品に関連するソフトウェア製品を開発・販売する世界的企業です。

 

ナイキ

1968年設立。ナイキ(Nike Inc.)は、アメリカ合衆国オレゴン州に本社を置くスニーカーやスポーツウェアなどスポーツ関連商品を扱う世界的企業です。

 

 

 

ファブレス経営戦略を展開するうえで注意すべき点とは?

 

ファブレス経営を展開するうえで気を付けたいポイントが2つあります。

 

それは、「生産工場の選定」と「独自市場の創出」です。

 

 

ファブレス経営の注意点/生産工場の選定

 

現在、ファブレス企業に対応している生産企業は数多くあります。どの分野、どの地域であってもニーズに耐えうる環境にあります。

 

しかしながら、生産工場ならどこでも良いというわけではありません。やはり、生産工場を選定するうえで注意すべき点がいくつかあります。

 

一番気を付けたい点は、工場側が独自の販売網(市場)を保有していないことです。

 

アップルやナイキのようにブランド力が備わっている企業であれば別ですが、多くのファブレス企業はブランド力が弱い段階で、生産を委託するケースが多いです。

 

生産委託するということは、当方の商品設計やコンセプト等のノウハウが全て生産工場に流出するということです。生産工場自身に販売網があり、ノウハウを模倣された商品を生産・販売されてしまっては元も子もありません。

 

委託先と秘密保持契約を締結していたとしても契約の抜け穴は必ずあるものです。実際に、契約書が抑止力にならないケースが多く見受けられます。

 

有名ブランドの模倣品流通の多くはノウハウの流出が原因です。

 

生産工場を選定する際は、生産に特化している企業が望ましいです。

 

 

ファブレス経営の注意点/独自市場の創出

 

生産を委託するということは、誰でも同じ商品が作れるということです。従って、独自市場を創出しない限り、販売拡大の可能性が著しく低下してしまいます。

 

例えば、生産委託でAという商品を発売した直後に、他社が類似品Bという商品を発売し、顧客がAからBに流れてしまったら、Aの商品は売れなくなり終売せざる得なくなります。

 

また、生産委託する場合、ある程度の数量を生産しなければなりません。生産した商品を一定期間で販売することができなければ、廃棄ロスが生じてしまい会社の収益を圧迫する要因になってしまいます。

 

従って、「類似品が投入されても顧客が流出しない市場」、且つ、「ある程度の数量が消化できる市場」を独自に保有していないと成功しません。

 

独自市場の大きさとブランド力は比例します。

 

つまり、如何に強いブランド力を形成できるかが独自市場形成のポイントとなります。

 

市場に受け入れられる商品を生み出し、新しい顧客を創出する限り、市場規模は無限に広がります。

 

 

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