中小企業を潰すどんぶり勘定の弊害

ダメな社長のどんぶり勘定

ダメな社長のどんぶり勘定

 

”どんぶり勘定の経営者”と聞くと、ダメな社長と連想する方も多いと思います。

 

どんぶり勘定とは、会社の「収入と支出」、つまり、「入るお金」と「出るお金」のお金の管理がいい加減ということです。

 

どんぶり勘定の社長は、貸借対照表や損益計算書等の財務諸表をみることなく、主に預金通帳、つまり現金残高を経営判断の根拠としているケースが多いです。

 

例えば、運転資金を銀行借入で調達したとたん、羽振りが良くなる経営者がいます。

 

銀行借入とは文字通り借金のことです。

 

100円借りたら、100円返す、だけでは済みません。

 

年率3%の利息であれば、年間3円の利息支払いもしなければなりません。

 

従って、借りたお金よりも多く返さなければならないのが銀行借入の怖いところです。

 

当然ながら、借りたお金=自分のお金、ではありません。

 

借りたお金は正真正銘、銀行のお金です。

 

では、なぜ、羽振りが良くなる経営者が存在するのか?

 

 

どんぶり勘定の社長が陥る典型的な思考例とは?

 

銀行借入が完了した途端に羽振りが良くなる社長の頭の中は、

 

・預金通帳にお金がある = 儲かっている(黒字経営)

 

・預金通帳にお金がない = 儲かっていない(赤字経営)

 

という、どんぶり勘定の典型的な思考に陥っていることが多いです。

 

当然ながら、通帳残高と会社の経営状態はリンクしていません。

 

従って、どんぶり勘定的な思考に陥ると、正しい会社経営が全く出来なくなってしまいます。

 

そもそも、運転資金を銀行借入で補てんするような会社は儲かっていません。

 

恐らく、赤字経営のケースが殆どでしょう。

 

銀行としては、社長の経営計画を信じて、倒産だけは避けたい一心で資金を融資するのでしょうが、当の本人は借りてしまえばお構いなしです。

 

運転資金が必要になるほどの経営状況になったのであれば、真っ先に経営改善に取り組まなければなりませんが、この手の社長は銀行借入が完了したとたんに、経営改善が完了したものと思い込み、更に赤字経営を容認し続けます。

 

客観的に眺めると実に滑稽な様子ですが、このような経営状況に陥っている中小企業は少なくありません。

 

 

どんぶり勘定のダメ社長が目覚めるとき!!

 

どんぶり勘定のダメ社長の目が覚めるのは、会社の赤字額が途方もない金額に積み上がり、銀行から追加融資を断られた時です。

 

 

このとき初めて、ことの重大性に気がつくのです。

 

まともな経営管理と経営改善をしっかりと行わずに赤字経営(※1)を容認するということは、倒産に向かって経営しているということです。

 

会社にとって、お金はなくてはならないものであり、人間の血液のようなものです。お金があるからこそ会社の命が維持できているのであって、お金が無くなると会社の命は死(倒産)を迎えます。

 

赤字経営とはお金が垂れ流しになっている状態で、人間が怪我をして止血できずに血液が垂れ流しになっている状態と同じです。

 

人間の場合、出血が止まらないと何れ出血多量で死を迎えますが、会社も一緒で、お金の垂れ流しが止まらないと倒産(死)を迎えます。

 

赤字経営を容認するとは、そういうことなのです。

 

銀行借入は返すべきお金です。

 

決して会社の利益ではありません。

 

返すためには会社を赤字経営から黒字経営に転換させて利益を生み出す努力を継続しなければならないのです。

 

※1 赤字経営とは収入よりも支出が上回り、お金の収支がマイナスの経営状態のことです。 例えば、 100円の売上を得て、110円の経費を支払い、収支が▲10円となっている状態です。

 

 

どんぶり勘定から抜け出す確かな方法とは?

 

それでは、どうすればどんぶり勘定や赤字経営から脱却できるのでしょうか?

 

それは会社の数字を深く理解することに尽きます。

 

会社の数字、或いは有益な経営情報は、預金通帳の残高だけでは見えてきません。

 

会社の数字を深く理解するためには、月次決算書の内容を理解し、損益状況だけでなく資産状況も把握しなければなりません。

 

 

普段、馴染みのない月次決算書と向き合うのはストレスに感じるかも知れませんが、税理士さんや経理担当者に教えてもらうなどして、経営者自身が努力することが大切です。

 

最初から数字に強い経営者はそうそういません。

 

最初はみんな初心者だったはずです。

 

要はやる気の問題です。

 

会社の数字が理解できると、経営者の能力は一段も二段も上がります。

 

会社に入ってくるお金は売上がメインですが、会社が支払うお金は多種多様です。

 

借入返済もあれば、仕入れや経費、経費の中にも家賃や光熱費等々、ひとつひとつ意味があります。

 

そのひとつひとつの意味を理解し、会社の数字を深く理解することが大切なのです。

 

どんぶり勘定からの脱却は、間違いなく会社の成長を後押しします。

 

 

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