経営と統計学の関係性

統計学は経営に活かせる分析手法

統計学は経営に活かせる分析手法

 

統計学とは、データ分析と推測の方法論を体系化したものです。

 

統計学(※1)は中小企業の経営に活かせる経営分析手法です。

 

そして、多くの中小企業経営者は知らず知らずのうちに統計学に接しています。

 

例えば、業績予測や予算管理、市場動向予測等は統計学の範囲です。

 

また、財務諸表等の経営データを有益な情報に変換する管理会計の手法も統計学の範囲です。

 

従って、中小企業の会社経営と統計学は密接な関係にあるといえます。

 

※1:歴史的に統計学が注目されたのは、イギリスのジョン・グラントやハレー彗星で有名なエドモンド・ハレーによる、人口の推測や死亡の規則性の発見だといわれております。その後、急速に発展した統計学は、会社経営の分野においても、大量のデータ(ビッグデータ)の収集、分析、推測、意思決定の経営プロセスに活かされております。

 

 

経営と密接な関係にある統計学とは??

 

統計学とは、バラツキのあるデータの性質を調べたり、或いは、大きなデータから一部を抜き取って、その抜き取ったデータの性質を調べることで、元の大きなデータの性質を推測したりするための方法論を体系化したものです。

 

データとは「何らかの目的のために取得されたまとまった数値の集合体」ですが、それらの集合体を漠然と見ても、そこからは何も得ることはできません。

 

データの数を数えたり、平均を出したり、傾向を見たり、分類をしたりと、何らかの手を加えることによって、初めてデータの性質や意味を知ることができ、データを活用することができるのです。

 

例えば、会社の決算書を眺めているだけでは、会社の業績が良くなることはありません。

 

会社の数字を有益な情報に変換することで初めて会社の課題や問題点を把握することができ、経営データが会社経営に活かされます。

 

そして、データには必ずバラツキ(不確実性)が伴います。

 

例えば、売上、売上に伴う経費、売上から経費を差し引いた利益が毎月同じであれば、データの平均や傾向を分析することに全く意味がありません。

 

しかしながら、実際は、売上も経費も利益も、毎月違いが生じます。更に、会社を部門別、商品別と細分化していけば、バラツキのあるデータは膨大な量になります。

 

統計学は、それらのバラツキあるビックデータを、有効な情報に変換することを可能にするのです。

 

 

経営と密接な関係にある統計学には2つの体系がある

 

統計学には、大きく分けて2種類の統計体系があります。

 

ひとつは、あるデータを集めて、表やグラフを作り、平均や傾向を見ることでデータの特徴を把握する「記述統計」です。

 

もうひとつは、母集団からサンプルを抜き取って、そのサンプルの特性から母集団の特性を推測し、それが正しいかどうかを検定する「推測統計」です。

 

記述統計

 

推測統計

 

中小企業の会社経営の分野においても、記述統計と推測統計は広く活用されています。

 

例えば、記述統計は、売上、経費、利益等の業績推移の把握に活用され、推測統計は、業績予測や予算管理、ABC分析(パレート分析)や事業計画作成等に活用されています。

 

中小企業の経営に実効性のある統計学の殆どは、管理会計の範疇に入ります。

 

管理会計は四則演算(加減乗除・+-×÷)の世界ですので、難しい数式や法則を覚える必要はありません。

 

例えば、売上に占める販売管理費の構成比率である売上高経費率(経費÷売上)をモニタリングすることも立派な管理会計です。

 

管理会計のコツとポイントを抑えることができれば、中小企業の経営に実効性のある統計学を容易に習得することができるのです。

 

 

中小企業の統計学の活用度は低い??

 

中小企業の管理会計導入率は20%以下といわれています。

 

80%以上の中小企業が管理会計を導入していない、つまり、統計学を会社経営に活用していないということです。

 

じつに、もったいない現状です。

 

統計学が会社経営の分野において重要視されるようになった背景には、勘や経験に頼った会社経営に限界が生じることが多くなったからです。

 

事実、市場動向や経済環境は多様化しており、何らかの根拠がなければ解決しない経営課題、或いは、経営判断が増えています。

 

また、過去に倒産の危機に瀕した中小企業を沢山みて参りましたが、殆どの経営者が数字に弱く、勘と経験に頼った会社経営を行っておりました。

 

数字を重視した経営を行わないと、失敗のリスクが拭えず、長期的な会社経営を実現するのが困難です。

 

そして、経営者の勘と経験に一定の根拠を与える統計学(管理会計)の活用なくして、数字を重視した会社経営を実現することは不可能です。

 

数字に強い社長の多くは会社の業績を伸ばしています。

 

つまり、数字に強い社長は例外なく統計学(管理会計)を活用しているのです。

 

統計学(管理会計)は、会社成長に欠かせない重要な要素といっても過言ではありません。

 

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