中小企業に有効な経営管理技術

経営目標と経営目標管理シートの記入例

経営目標と経営目標管理シートの記入例

 

経営目標は、将来のあるべき姿を表します。

 

また、企業の成長発展の源泉でもあります。

 

・経営目標のある会社

 

・経営目標のない会社

 

経営目標がなければ将来の指針がないに等しく、経営者のみならず、そこで働く社員達もどこに向かって進んでいいのか分からなくなってしまいます。

 

仮に経営目標があったとしても目標管理シートがなければ結果は同じです。

 

なぜなら、経営目標管理シートは経営者と社員を繋ぐ重要なツールだからです。

 

たとえ経営目標があったとしても、目標を経営者と社員の間で共有することができなければ、経営改善の効果を十分に上げることは出来ません。

 

従って、

 

・経営目標管理シート

 

も企業のあるべき姿を実現するうえで必要不可欠なツールといえます。

 

 

経営目標には具体的指標が必要!!

 

経営目標を掲げるには何かしらの指標が必要です。

 

例えば、

 

・現金を増やす

 

・現金を増やすために売上を増やす

 

という二つの目標があった場合、効率的に目標を実現できるのは後者の具体的な経営指標(売上という指標)がある目標です。

 

また、

 

・売上原価を下げる

 

・売上原価率を1%下げる

 

という二つも目標も、後者の具体的な経営指標(率を1%という指標)がある目標の方が効率的に目標を実現できます。

 

このように経営指標は経営目標になくてはならない要素を持っています。

 

経営目標に活用できる簡単な経営指標を紹介します。

 

経営目標に活用できる基本の経営指標

 

売上を上げる

改善例:新規顧客開拓、新商品投入、リピート促進、販売効率改善、売価検証、等々

 

売上原価を下げる

改善例:製造効率改善、仕入先開拓、等々

 

売上総利益を上げる

改善例:売上の拡大、売上原価の低減

 

販売管理費を下げる

改善例:労働効率改善、固定費削減、経費の効率化、等々

 

営業利益を上げる

改善例:売上総利益の拡大、販売管理費の削減

 

経営改善のポイントは「収入を増やして、支出を減らす」ことです。簡単な理ではありますが、実現できている会社は意外と多くありません。

 

目標管理シートの記入例

目標管理№

改善事項

改善内容

達成期日

1

売上を上げる

具体的改善内容

いつまで

2

売上原価を下げる

具体的改善内容

いつまで

3

販売管理費を下げる

具体的改善内容

いつまで

 

目標管理シートには、「目標管理№」、「改善事項」、「改善内容」、「達成期日」を記入します。また、目標管理シートには日付、作成者、承認印などの基本項目の記載も必要です。

 

経営改善の進捗状況は経営目標進捗シートで管理します。

 

経営目標進捗管理シート記入例

目標管理№

1月

2月

3月

1

 

 

 

2

 

 

 

3

 

 

 

 

経営目標進捗管理シートには「改善内容」、「進捗状況」、「達成率」、「利害関係者」、など等、進捗の詳細を示す内容を細かく記入します。また、目標管理シート同様、日付、作成者、承認印など基本項目の記載も必要です。

 

目標管理シートが仕上がったら、経営目標に向かってP(計画)⇒D(実行)⇒C(差異分析)⇒A(対策立案)のPDCAサイクルを回します。

 

 

PDCAサイクルは経営者と社員が共同で回すと、経営改善のスピードが加速します。

 

経営者の役割

P(計画)、C(差異分析)、A(対策立案)

社員の役割

D(実行)

 

 

経営目標に活用できる応用の経営指標

 

売上総利益率を上げる

改善目標:1%単位で改善していく 【計算式:(売上総利益÷売上)×100】

 

売上総利益高営業利益率を上げる

改善目標:標準10%以上、優良20% 【計算式:(営業利益÷売上総利益)×100】

 

経営改善のポイントは利益体質(収益性)の強化です。中小企業の場合、利益(収益)を置き去りにして売上拡大にひた走っている経営者が少なくありません。企業の存続を支える重要な要素は利益です。

 

目標管理シートの記入例

目標管理№

改善事項

改善内容

現状

目標

達成期日

1

売上総利益率を上げる

具体的改善内容 

50% 

55% 

いつまで 

2

売上総利益高営業利益率を上げる

具体的改善内容 

5% 

10% 

いつまで 

 

基本の経営指標の例であげた記入例に加えて、具体的数値目標を記入します。

 

経営改善の進捗状況は経営目標進捗シートで管理します。

 

経営目標進捗管理シート記入例

目標管理№

1月

2月

3月

1

 

 

 

2

 

 

 

 

具体的な数値目標を掲げる場合の経営改善は、第一に現状を把握することが大切です。

 

現状と目標の差が判明すれば、やるべきことが明確に見えてきます。

 

また、数値目標を掲げる場合は、急激な改善を望んではいけません。経営改善に焦りと無理は禁物です。0.5年~1年単位で1%ずつ、着実に数値改善を図るのが無理がありません。

 

半歩~一歩ずつの経営改善は社員や取引先への負担が少なく済み、改善効果も長期的に持続しやすくなります。

 

 

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