中小企業の儲かりのコツ

キャッシュフローを重視すると数字はこう変わる

キャッシュフローを重視すると数字はこう変わる

 

会社はお金で始まりお金で終わります。

 

つまり、会社からお金が無くなれば倒産してしまうということです。

 

会社のお金の流れのことを、キャッシュフローといいます。

 

中小企業の経営で大切にしたいポイントは、キャッシュフローを重視することです。

 

キャッシュフローを経営用語に変換すると、「現金の流入と流出」を意味します。

 

現金の流入より流出が少ないと、キャッシュフローがプラスで黒字、現金の流入より流出が多いと、キャッシュフローがマイナスで赤字となります。

 

キャッシュフローを重視するとは、キャッシュフローのプラス、つまり黒字を常に意識するということです。

 

例えば、次に挙げるような投資活動はすべきではありません。

 

・将来値上がりが期待できる資源への投資

 

・資金回収まで2年超かかる投資

 

・用途未定の土地建物

 

上記投資活動は経営者個人の資金で行うことは問題ありません。

 

但し、短期的にキャッシュフローが出ない投資活動ですので、キャッシュフローを優先するのであれば、会社としては見送った方が良い投資活動となります。

 

 

キャッシュフロー重視で超速経営改善!!

 

わたしの経営指導先に、お金を使うのが好きな中小企業経営者がいました。

 

現金に余裕ができると、設備を購入したり、増築したり、社員旅行に行ったりと、何かしらにお金を投じてしまう。

 

 

投じたお金が収益を生み出し、会社の利益が増加しているのであれば問題ありませんが、どうも、さほどの収益が生み出されているわけではない。

 

お金を使うのが好きなのと、お金を使うのが上手なのは、天と地ほどの違いがあります。

 

この中小企業経営者の考えには、キャッシュフローを重視するという概念がすっかりと抜け落ちていました。

 

・利益よりも、売上が好き。

 

・お金を使った後の収益は、あまり気にしない。

 

・遠い将来、収益を生み出せばオッケーという安易なところがある。

 

資金に余裕がある大企業であれば別ですが、資金の限られている中小企業の場合は、効率よく投資効果を生み出す、キャッシュフロー重視の経営を心掛けるべきです。

 

経営指導に入って、真っ先に改善指導したのは、お金の使い方でした。

 

「お金を使うのは良いことです。しかし、お金の使い方ひとつで、会社は良くも悪くもなります。今後は、お金の使い方に気を付けましょう。」

 

キャッシュフローを重視した結果、この会社の数字はみるみる改善されていきました。

 

主だった数字の改善実績を説明いたします。

 

 

売上総利益高営業利益率

 

売上総利益高営業利益率は、会社の収益性を示す経営指標です。

 

10%以下は要改善水準、20%まで達すると超優良水準となります。

 

キャッシュフローを重視しない経営者の場合、利益よりも売上の拡大に躍起になるケースが多いです。この経営者もそうでした。

 

キャッシュフローを重視し、経営の意識を売上から利益にシフトすることで、一気に収益性が改善しました。

 

指導開始半年前:8.7%

指導開始半年後:28.6%

 

 

当座比率

 

当座比率は、支払余力の安全性を示す経営指標です。

 

1年以内に現金化される当座資産と、1年以内に支払日が到来する流動負債の割合を示したもので、100%以下は要改善水準となります。

 

キャッシュフローを重視することで現金水準が上がり、更に、不要不急の負債を長期債務に振り分けることで、一気に安全性が改善しました。

 

1,000%超は、1年以内に支払うべきお金の10倍の資金を保有していることを示しますので、銀行が喜んでお金を貸してくれる水準です。

 

指導開始半年前:99.5%

指導開始半年後:1084.6%

 

 

固定比率

 

固定比率は、投資効率を示した経営指標です。

 

固定資産が自己資本でどの程度まかなわれているかを示す指標で、100%超は、他人資本(銀行借入等)に頼っていることを意味します。

 

キャッシュフローを重視することで、投資効率の悪い設備投資を控えるようになり、一気に数字が改善しました。

 

指導開始半年前:268.0%

指導開始半年後:96.6%

 

 

自己資本比率

 

自己資本比率は、会社の総資本に占める自己資本の割合を示す経営指標です。

 

自己資本が多ければ多いほど、倒産のリスクは小さくなります。

 

キャッシュフローを重視する前は、会社の利益水準が低く、更に効率の悪い投資を推し進めていましたので危険水準に陥っていました。

 

キャッシュフローを重視してからは、会社の利益水準が上がると共に、効率の良い投資を推し進めるようになりましたので、一気に危険水準を脱することができました。

 

指導開始半年前:9.9%

指導開始半年後:24.2%

 

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