利益の最大化が企業の成長を牽引する

会社の利益を最大化する方法

会社の利益を最大化する方法

 

 

「社長!!その〇〇、大丈夫ですか?」シリーズ、本編は「利益」について解説したいと思います。

 

 

 

会社の利益は、会社の事業価値と存在意義を決定づける重要な要素です。

 

例えば、大きな利益を生む会社は、事業価値と存在意義が大きいといえます。

 

事業はボランティアでは成立しません。

 

事業は競争原理の中で成立しますので、「利益を出し続ける、或いは、利益を拡大する」という真っ当な目標を見失うと、事業価値と存在意義が縮小傾向に転じて、何れは会社の経営が行き詰ってしまいます。

 

会社経営を保証するもの、それが利益の本質なのです。

 

会社の利益は、「売上-経費」で求めることができます。

 

つまり、売上の最大化と経費の最小化を同時に進めることが、利益を最大化する方法となります。

 

 

重要視すべき会社の利益指標は?

 

会社の利益は、業績結果が集計されている損益計算書で把握することができます。

 

損益計算書に記載されている利益には、4つの種類があります。

 

売上総利益、営業利益、経常利益、当期純利益です。

 

中小企業の経営で重要視すべき利益は、本業の利益を示す「営業利益」です。

 

経営者は、何としても営業利益をプラス(黒字)に維持して、常日頃から利益拡大の意識を持たなければなりません。

 

本業の利益が拡大されると、自ずと事業価値と存在意義が高まり、長期的な会社経営の道筋が見えてきます。

 

経営者のなかには営業利益の手前の利益である「売上総利益(粗利)」までしか見ていない方が稀にいます。

 

利益の最大化は、売上の最大化と経費の最小化を同時に進めることで得られますが、売上総利益(粗利)までしか見ていないと、経費の最小化に意識が回りません。

 

売上が増加する一方で、赤字が拡大するといったことは良くある話ですが、この手の経営状況(悪化)に陥る根本原因は、「見るべき利益を見ていないこと」に尽きます。

 

⇒⇒損益計算書の見方を知りたい方はこちらの記事をご覧ください

 

 

適正な利益水準は?

 

適正な利益水準は、売上総利益高営業利益率10~20%の範囲内です。

 

売上総利益高営業利益率は、どんな業種業態、どんな年商規模にも通用する利益水準です。

 

計算式:売上総利益高営業利益率=(営業利益÷売上総利益)×100

 

会社の利益水準が適正水準にあれば、経営が傾くリスクは極めて小さくなります。

 

例えば、経済環境、市場環境、流行や世相など等の外部環境の影響を吸収しつつ、安定した成長経営が実現できる利益水準といえます。

 

逆に、利益水準が適正水準よりも劣っていれば、経営が傾くリスクが大きくなります。

 

例えば、経済環境等の外部環境の影響によって経営が傾く、或いは、少しのきっかけで業績が低迷してしまう利益水準といえます。

 

利益水準を運用する際に一点注意が必要です。

 

それは、営業利益の金額が少ない会社のケースです。

 

売上総利益高営業利益率10~20%の範囲内であっても、営業利益金額が少なすぎると安定経営に支障が出ることがあります。

 

この場合は、利益率の水準と共に利益の額面水準も目標に加える必要があります。(なお、適正な利益の額面は業種業態、会社の年商規模によって変わってきます)

 

営業利益の額面が一定水準をクリアしていて、利益率が適正水準内にあれば、会社は安定的に成長していきます。

 

つまり、利益最大化のサイクルが正常に回り始めるのです。

 

 

高すぎる利益水準は問題がある

 

利益水準は高ければ高いほど良いのか?というと、一概にはそうとも言えません。

 

一般的には、売上総利益高営業利益率20%を超えてくると、社内外に歪みが生じてきます。

 

例えば、社員の労働環境が悪化している、管理面が追い付いていない、設備等の保守保全が十分でない、取引先を泣かせている、など等です。

 

社内外の歪み、つまり、誰かに無理を押し付けている状況下で成り立っている利益は、危険な利益です。

 

いつかは破たんする利益といっても過言ではありません。

 

はたから見て儲かっている会社が、一転して業績悪化に苦しむケースは、大よそこのような内部事情が働いているものと思われます。

 

高すぎる利益水準が業界特性等の特殊な要因ではない限りは、溢れた利益を経営資源に還元するなどして、適正な範囲内でコントロールするのが良いでしょう。

 

行き過ぎた利益の最大化は、些細なきっかけでマイナスの利益を生み出すリスクがあるのです。

 

何事も無理は禁物です。

 

 

<<前の記事  次の記事>>

 

 

 

おすすめ記事

 


 


 


 

⇒⇒カテゴリトップ「社長!!その〇〇、大丈夫ですか?」に戻る

 






 


人気記事ランキングTOP3


社長!!その〇〇、大丈夫ですか?例えば、売上、利益、計画、見通し、お金、投資、人事、など等、経営の落とし穴は至るところに潜んでいます。経営者必見の失敗しない会社経営のノウハウをたっぷり紹介しています。

巷の書店などに出かけると様々な経営書が並んでいることに驚きます。中小企業の会社経営をする上で、すべてを鵜呑みにして受け入れることが出来るか否か?答えはノーです。その理由とは?

経営と数字は切っても切れない関係にあります。数字に強い経営者がどのようにして会社の数字を捉え、会社の数字を経営に活かしているか事例を交えて紹介しています。

人気記事ランキングをもっとみる⇒⇒

関連ページ

経営力と商品力が会社を拡大する
経営力と商品力の両輪を高める活動こそが拡大経営を実現する確かな法則です。経営力と商品力を高めるためにすべきことを具体例を交えて分かりやすく解説しています。
儲かる売上を上げる方法
売上は会社の生存に欠かせない要素です。しかしながら、売上の中には経営の足を引っ張る悪い売上もあります。儲かる売上を上げる方法を紹介しています。
成功する経営計画の立て方
計画なくして成功なし。会社経営にとって、計画はそれほどに重要な要素を持っています。会社経営を成功に導く計画の作り方、重要ポイントを紹介しています。
投資で経営に失敗しない法則
会社を経営するうえで投資は欠かせません。投資に失敗しないためには、投資基準を持ち、失敗要素を理解する必要があります。経営者が理解すべき代表的な失敗要素と基準をご紹介します。
借金で経営に失敗しない法則
借金を元手にすれば自分の財布の中身を減らすことなく商売を始めることができます。場合によっては元手0円から儲けを生み出すことさえできます。失敗しない借金の秘訣を紹介しています。
会社の生産性を上げる方法
生産性とは労働の投下に対する収益性の評価基準です。生産性の高い仕事を提供すれば、少ない労力で大きな収益を得ることが可能になります。生産性を高める方法を紹介しています。
経営に失敗する危険なリスク
会社経営に失敗しない秘訣はリスクを放置しないことです。会社の経営に大きく影響を及ぼすリスクと経営者が見逃してはいけないリスクを紹介しています。
見通しの精度が業績を上げる
正しい見通しは業績を助けますが、誤った見通しは業績の足を引っ張ります。安定経営に欠かせない見通しの重要性と共に、正しい見通しを立てる秘訣を紹介しています。
多角化で経営に失敗しない法則
多角化事業を軌道に乗せることは、新たな会社を一から立ち上げて軌道に乗せるのと同じくらいに大変なことです。失敗しない多角化経営の秘訣を紹介しています。
確かな決断力を鍛える秘訣
社長の仕事は決断する事といっても過言ではありません。なぜなら、社長の決断次第で会社の未来が決まってしまうからです。社長の決断力を鍛える秘訣を紹介しています。
確かな実行力を高める思考法
経営者の実行力なくして事業活動は成り立ちません。実行なくして明るい未来は築けないのです。経営者が実行力を身につける方法と共に、正しい実行力を養う秘訣を紹介しています。
社長の数字力を上げる方法
社長の数字力はビジネスを成功に導くうえで欠かせないものです。なぜなら、数字力の高低でビジネスの成功確率が決まってくるからです。数字力の重要性と磨き方を紹介しています。
社長が持つべき経営判断の基準
会社は経営者が下した「経営判断の連続」で事業が形作られていきます。当然ながら経営判断を誤れば会社は衰退の道を辿ることになります。経営判断を誤らない指標や基準を紹介しています。
成功する経営改善の方法
経営改善とは企業の事業価値を高める活動のことです。当然ながら、事業価値が陳腐化(低下)すると競争から取り残されてしまいます。正しい経営改善プランの作り方を紹介しています。
経営の勘どころを磨く方法
敏感、鈍感問わず、できれば勘どころに頼ることなく経営判断が下せるように、日頃から論理的判断材料を積み重ねる努力が必要です。正しい経営判断を支える鋭い勘どころの磨き方を紹介しています。
経営バランスの整え方
経営バランスが崩れた状態で経営を続けると経営悪化のリスクが次々と噴出してしまいます。経営バランスを整える方法と共に、経営者のバランス感覚を養う方法を紹介しています。
儲かる仕組みの作り方
仕組みがある会社とない会社の業績には大きな差が生じます。そして、仕組みには儲かる仕組みと儲からない仕組みがあります。儲かる仕組みの作り方を紹介しています。
正しい社長のコミュニケーション術
社長ほどコミュニケーションに疲れるポストはありません。また、社長業ほどコミュニケーションが重要になってくるポストはありません。安定経営にも繋がるコミュケーションの秘訣を紹介しています。

 
トップページ 全記事一覧 無料PDF冊子 無料経営講座 無料相談・お問合せ