失敗しない多角化の秘訣

多角化で経営に失敗しない法則

多角化で経営に失敗しない法則

 

多角化とは、事業を幅広く展開していく事業戦略のことです。

 

多角化には、事業収益のリスク分散のメリット(リターン)がある一方で、失敗に伴う業績悪化のデメリット(リスク)があります。

 

資本力の小さい中小企業においては、メリットよりも、デメリットの方が上回っているのではないかと思います。

 

なぜなら、多角化事業が成功する確率は、決して高くないからです。

 

そもそも多角化とは、「本業とは違う分野の事業を新しく立ち上げる」ということです。

 

多角化事業を軌道に乗せることは、新たな会社を一から立ち上げて軌道に乗せるのと同じくらいに大変なことです。

 

実例を見渡しても、成功よりも、多角化に失敗して、会社全体が苦境に陥ってしまった中小企業の方が多いように感じます。

 

会社の資金に余裕が出てくると、ついつい考えがちな多角化ですが、デメリット(リスク)を認識したうえで、慎重に検討する必要があります。

 

例えば、万が一、多角化事業の経営に失敗すると、本業の利益が損失の穴埋めに流れて、会社全体の業績が悪化します。

 

借金で多角化事業を始めた場合は、借金だけが手元に残り返済に苦しむことになります。

 

更に、撤退基準やタイミングを誤ると、倒産の危機に瀕することもあります。

 

多角化は、戦略や計画の甘さが、命取りになるのです。

 

 

多角化の前にすべきことがある

 

資本力に乏しい中小企業は、多角化に走る前に、やるべきことがあります。

 

それは、本業の事業価値を高める活動です。

 

本業の事業価値を高めるには、徹底した深堀りが欠かせません。

 

例えば、

 

・顧客と市場は頭打ちなのか?

 

・商品やサービスの用途開発のアイデアは出尽くしたのか?

 

・商品やサービスの収益性や付加価値は改善の余地が一切ないのか?

 

と社長自身に問いかけて、答えが「NO」であれば、まだまだ深堀りの余地があるということです。

 

顧客と市場が拡大し、商品やサービスの収益性や付加価値が高まると、事業価値(ナンバーワン)と存在意義(オンリーワン)も高まり、本業の経営が一層安定します。

 

本業の経営が安定すれば、簡単に大企業や競合他社の餌食になることはありません。

 

逆に、本業の経営が安定しない内に多角化に走ると、すべての事業が中途半端な結果に陥りやすくなり、大企業や競合他社の餌食になるリスクが高まってしまいます。

 

本業の深堀りはやり尽くしましたか?

 

中小企業の深掘りのアイデアは、考えれば考えるほど出てくるものです。

 

この機会に、一度、点検してみては如何でしょうか?

 

 

多角化の成功に必要なもの

 

多角化で成功したければ、素人分野には決して手を出してはなりません。

 

素人分野で事業が成功するほど甘くないことは容易に想像できるでしょう。

 

多角化事業を成功させるには、本業のノウハウ(商品・サービス)、若しくは、本業の市場(顧客)、どちらか一方に面した事業を構築することが重要です。

 

つまり、

 

・本業のノウハウを新しい市場に投入する

 

・本業の市場に新しいノウハウを投入する

 

ということです。

 

どちらか一方が本業のプロ分野であれば、成功の確率は五分五分まで上がります。

 

因みに、本業の事業価値が高ければ高いほど、成功した多角化事業の事業価値も高くなります。

 

多角化の前に本業の事業価値を高める所以は、ここにあるのです。

 

下の図は、多角化を検討する際に用いる事業マトリックスです。

 

 

既存×既存の深堀りを徹底した後に、既存×新規の多角化事業を展開することが、多角化成功の秘訣です。

 

深堀りの余地がないか否か?多角化の余地がないか否か?

 

一度検討してみることをおススメします。

 

➡NEXT「確かな決断力を鍛える秘訣」へ

 






 


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