会社が倒産する原因とは?|中小企業が倒産する根本原因

会社が倒産する原因とは?|中小企業が倒産する根本原因

 

会社が倒産する原因は、挽回不能な大きな失敗をすることに集約される。

 

なぜなら、会社経営の永続性は失敗のない連続性で確立されるからだ。

 

この記事では、会社が倒産する原因について、詳しく解説する。

 

 

経営の失敗が会社倒産の原因を作る

 

倒産とは、会社経営が破たんすることを意味し、経営とは、営みを経ける(続ける)ことを意味する。

 

つまり、「倒産」と「経営」は対極の意味を成す会社の状態であり、会社の倒産を防ぐには「永続性の確立ノウハウ」と「倒産防止ノウハウ」、この二つのノウハウが最も重要になる。

 

企業の永続性と倒産防止を同時に叶える経営ノウハウは、挽回不能な「大きな失敗をしないこと」に集約される。

 

なぜなら、会社経営の永続性は失敗のない連続性で確立されるからだ。

 

また、成功の法則はないが、失敗には必ず法則がある。従って、失敗の法則を学び、失敗の芽を摘んでいる限りは、大きな失敗を犯すことも、失敗が原因で会社が倒産することも、そうそう起こり得ない。

 

つまり、「大きな失敗が主たる倒産の原因」であり、大きな失敗をかわす経営技術こそが、倒産を防止し、企業の永続性を確立する術となるのだ。

 

 

会社の倒産に繋がる大きな失敗とは?

 

倒産の主たる原因である大きな失敗の代表例は「経営の基本から逸脱した行動」である。

 

会社経営の基本は「会社の付加価値を最大化し、顧客創造と共に、利益最大化を推進すること」に尽きる。

 

この会社経営の基本に則っている限り、倒産の危機に瀕することは、そう簡単には起こり得ない。

 

逆に、会社経営の基本から逸脱した行動をとると、いとも簡単に倒産の危機に瀕する。

 

例えば、次の2つは会社経営の基本から逸脱した行動になる。

 

☑本業とは関係のない分野への株式投資(資本投下や買収)

 

☑本業とは関係のない分野への新規進出

 

会社の本業が儲かり始めて余剰資金が増加してくると、ついつい新しい事業分野に対する興味が膨らむことがある。

 

「隣の芝生は青く見える」ではないが、経営者であれば誰しも一度は、本業とは違う分野が羨望の対象として見えて、そこへの投資の衝動にかられたことがあるのではないかと思う。

 

しかし、本業とは関係ない分野への資金投資ほど倒産リスクを引き上げるものはない。なぜなら、本業とは関係のない分野への株式投資、或いは、新規事業への投資は、ただの買い物とは違うからだ。

 

 

会社倒産の原因になる投資の失敗リスク

 

本業とは違う分野の投資に失敗した場合の倒産リスクは極めて高い。

 

なぜなら、投資に失敗すれば、投資金額の数倍~数十倍の負債を背負うことになるからだ。

 

1億の投資が2億の損失、或いは10億の損失...。

 

例えば、素人分野への株式投資は、他人に下駄を預けた状態で投資価値が増減するのを見守るだけとなる。

 

当然ながら、本業との相乗効果はなく、博打的要素が非常に強い投資といえる。たとえ経営権を握ったとしても専門外の事業経営など素人に出来るものではない。

 

万が一、子会社化でもしようものなら全ての経営責任と共に、投資金額をはるかに超える損失リスクを背負うことになる。

 

何れにしても、本業の発展に貢献する可能性は極めて低い行為といえる。

 

本業と関係ない新規事業への投資も同様だ。

 

事業というのはスタートしたら、基本、ゴール(エンド)はない。事業のゴール(エンド)は経営が破たんした時、つまり、会社が倒産した時だけである。

 

また、事業には、ヒト、モノ、カネ、情報など等の経営資源が投入されているので、失敗したからといって直ぐに終わりにすることはできない。

 

雇ったヒト、事業拠点の家賃やモノ、事業に参加している取引先など等、全ての利害関係を清算する時間が必要になる。

 

万が一、事業撤退のタイミングを誤ると、本業の儲けが食いつぶされ、会社はいとも簡単に倒産してしまうこともあり得る。

 

経営の基本を逸脱した行為ほど倒産リスクが高まると云われる所以はココにあるのだ。

 

もしも、本業に投資していれば...。「後悔先に立たず」、経営の基本に向き合う姿勢が倒産を防ぐ確かな方法である。

 

 

小さな失敗も会社の倒産原因になり得る!?

 

倒産に繋がる大きな失敗例として、本業とは関係のない分野への株式投資と新規進出を上げたが、倒産の原因になり得る失敗は、小さな失敗も例外ではない。

 

経営者も人間なので失敗があって当然だが、小さな失敗を適切に対処せずに見逃したまま放置しておくと、何れは大きな失敗に繋がる。

 

大企業の倒産、或いは、航空事故や列車事故の際たる原因は、小さな失敗の見逃しにあると云われている通り、小さな失敗の芽も積もり積もれば大きな失敗の芽に育ち、倒産の原因になり得る。

 

また、会社倒産の最大原因は「経営課題の見落とし」にあるが、倒産原因になり得る経営課題も、小さな失敗の見逃しから端を発する。

 

日頃から小さな失敗の芽を摘む努力が、会社の倒産を防ぐ確かな方法なのだ。

 

伊藤のワンポイント
 

成功は偶然の産物、失敗は必然の産物と云われるように、失敗は再現性が高く、放っておくと取り返しのつかない大きな失敗を招きます。会社経営の成功の極意は、失敗をかわす経営技術を習得する事です。つまり、失敗を予見し先手を打つ会社経営の実践が、倒産を防ぐ確かな方法です。