経営と数字の重要性

会社の数字を軽視すると経営に失敗する

会社の数字を軽視すると経営に失敗する

 

会社は経営判断の連続で運命を形作ります。

 

成長発展の末に幸せを手に入れる会社もあれば、

 

低迷衰退の一途を辿り倒産の危機に瀕する不幸な会社もあります。

 

一見するとヒトの人生と似ているかのように思えますが、大きな違いがひとつあります。

 

それは、ひとつの判断にのしかかる責任の重さです。

 

ヒトの人生には、人生に大きな影響を与える決断(判断)が、さほど多くありません。

 

せいぜい、進路、就職、結婚、育児、退職、程度でしょうか?

 

一方、会社はどうでしょうか?

 

会社の経営判断に関わる要素は、安定経営、業績拡大、資金調達、資金繰り、投資拡大、組織掌握、人材育成、商品開発、新規事業、等々、挙げたらキリがありません。

 

更に、ひとつの経営判断が会社の命運を決定し、経営者や従業員、取引先やお客様、関係者の家族など等、多くの人々の人生にも影響を及ぼします。

 

従って、ひとつの経営判断にのしかかる責任の重さはヒトの比ではありません。

 

経営者はまずこのことを自覚しなければなりません。

 

 

経営判断と数字の関係性

 

経営判断には二通りあります。

 

根拠に基づいた経営判断と、根拠のない経営判断です。

 

当然のことながら、根拠のない経営判断ほど恐ろしいものはありません。

 

例えば、1年365日、どんな患者に対しても、

 

体温や血液数値を測定せずに勘だけで処方している医者と、

 

体温や血液数値を測定し状態把握をしたうえで処方している医者、

 

信頼に足る医者はどちらでしょうか?

 

 

中小企業の場合、いかに小さな判断のミスであっても大きな失敗に結び付くケースが少なくありません。

 

事実、経営者の小さな判断ミスで会社が倒産の危機に瀕した会社は山のように存在します。

 

業績が低迷し、衰退の一途を辿る会社に共通する要素は「根拠のない経営判断」です。

 

勘や経験に頼った会社経営では、いつか行き詰ります。

 

やはり、確かな根拠に頼った経営判断を行わないと低迷衰退のリスクは拭えません。

 

では、確かな経営判断を下すための根拠はどこに求めたらよいのでしょうか?

 

 

会社の数字は正しい根拠になり得る

 

正しい経営判断の根拠は、経営判断の結果である「会社の数字」に求めなければなりません。

 

なぜなら、会社の数字には事業活動のすべてが表れているからです。

 

 

失敗も成功も、全て額面通り、会社の数字に表れます。

 

業績を伸ばす経営者は例外なく「数字に強い」です。

 

一方、業績を低迷させている多くの経営者は「数字に弱い」です。

 

会社の数字に苦手意識を持っている経営者も少なくありませんが、数字の扱いに慣れると抵抗感は薄らぎます。

 

例えば、売上成長率と営業利益成長率という経営指標があります。

 

この二つの経営指標を分析してみると、会社の経営状態が分かります。

 

計算式は下記の通りです。

売上成長率=〔(当期売上-前期売上)÷前期売上〕×100

 

営業利益成長率=〔(当期営業利益-前期営業利益)÷前期営業利益〕×100

 

 

分析結果の判定例は下記の通りです。

売上高、営業利益、共にプラス成長(前期よりも数値が上回っている)している場合は、順調に会社の事業規模が拡大していることが分ります。

 

これが、共にマイナス(前期よりも数値が下回っている)であれば、会社の事業規模が縮小していることが分ります。

 

売上高がプラスで、営業利益がマイナスであれば、商品、或いはサービスが価格競争に巻き込まれており、事業の収益性が低下していることが分ります。

 

売上高がマイナスで、営業利益がプラスであれば、事業規模は縮小しているが、商品、或いはサービスの収益性が高まっていることが分ります。

 

たった二つの経営指標を分析しただけで会社の経営状態が浮き彫りとなります。

 

会社の経営状態を正確に捉えることができれば、正しい経営判断を下すことができます。

 

そして、経営判断を誤ることがなければ、会社が傾くことはありません。

 

根拠のある経営判断を下すには会社の数字に強くならなければなりません。

 

会社の数字を無視した経営に成功はあり得ません。

 

逆にいえば、経営者さえ数字に強くなれば会社の業績が伸ばせるともいえます。

 

 

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