経営理念は中小企業の大切な経営資源

なぜ経営理念が必要なのか?

なぜ経営理念が必要なのか?

 

会社の経営理念は、人に例えると名前と一緒です。

 

例えば、

 

・あなたの名前は何ですか?

 

・あなたはどこに住んでいますか?

 

・あなたはどのような将来を望んでいますか?

 

道端を歩いている人に上記質問を投げかければ、大よその方は明確な答えを返してくれると思います。

 

では、同じ質問を、個人格ではなく法人格に投げかけるとどうなるでしょうか?

 

質問の3つの要素である「名前」、「住処」、「将来の希望」を、法人格向けに変換すると、「社名」、「得意市場」、「将来像」と、言い換えることができます。

 

・あなたの会社名は何ですか?

 

・あなたの会社の得意市場はどこですか?

 

・あなたの会社は将来どこに向かって進んでいますか?

 

経営理念をしっかり持っていない中小企業経営者に、上記質問を投げかけると、会社名は言えても、その先の質問に対して、あやふやな答えが返ってくることがあります。

 

 

会社の経営理念の中には、会社の使命、存在意義、経営姿勢、将来像、お客様像、提供価値等々、将来の会社の姿を表す要素が全て入っています。

 

従って、経営理念を持っていない中小企業経営者の多くは、自分の住処である得意市場や、会社の将来像を明確に答えられないことがあります。

 

名は体を表すと云いますが、会社にとって名は、社名だけではなく経営理念も含まれます。

 

例えば、映画や漫画の登場人物を描く場合、最初に決定する要素は、名前や性格等、登場人物の内面であることが多いそうです。

 

登場人物の内面が決まると、自然と内面に沿った漫画のキャラクターが描かれ、或いは映画俳優のキャスティングが行われ、イメージする物語の輪郭が徐々に定まっていくようです。

 

仮に、登場人物の内面が決まっていないと、キャラクターもキャスティングも曖昧となり、物語の輪郭は一向に定まらないそうです。

 

会社経営も一緒で、社名や経営理念等の内面が初めにあって、その内面に沿って将来像が形作られていくというのが自然の姿です。

 

名無しの権兵衛ではありませんが、経営理念がなければ、会社の将来性も信頼性も生まれません。

 

会社経営において経営理念は必要不可欠な要素なのです。

 

 

経営理念がある会社は信頼される!!

 

能力が同等の会社が2つあった場合、信頼されるのは経営理念を持っている会社です。

 

なぜなら、会社同士が一緒に仕事をするということは、お互いの将来像に影響を及ぼし合う関係性が生まれるということだからです。

 

経営理念がなく将来像が見えない会社と、経営理念があり将来像が見える会社を比べると、将来の安心感に雲泥の差が生じます。

 

客観的に判断しても、経営理念を持ってない会社よりも、経営理念を持っている会社と取引をしたいと考える中小企業経営者の方が多いでしょう。

 

このように、経営理念は、会社の将来像を形作るだけでなく、顧客との取引を左右する重要な判断要素になることもあります。

 

なお、経営理念は、社員と共有することで初めて有効に働きます。

 

例え経営者個人の胸の内に経営理念が収まっていたとしても、経営理念を顕在化させて、しっかり社員と共有しない限り、会社に「経営理念」が宿ることはないのです。

 

 

経営理念を定めるうえで欠かせない要素とは?

 

経営理念を定めるうえで最低限必要な要素が6つあります。

 

それは、「会社の使命」、「存在意義」、「経営姿勢」、「将来像」、「お客様像」、「提供価値」です。

 

それぞれの項目に対して、より具体的に明文化する意識が重要です。より具体的に明文化しないと経営理念が抽象的なものになってしまい、効力が薄れてしまいます。

 

例えば、

 

・「豊かな生活文化を創出する」

 

・「便利で機能的な調理器具を提供し、料理を楽しむ文化を創出する」

 

という二つの経営理念を比較すると、後者の方が会社の姿勢と提供価値、お客様像がはっきりイメージできると思います。

 

より具体的な経営理念を社員と共有することができていれば、経営方針、営業方針、開発方針が明確に定まり、組織の力をひとつの方向に集中させることができます。

 

組織の力が一点に集中されると、自ずと将来像の実現スピードが加速されていきます。

 

経営理念は、会社経営に必要不可欠な重要な経営資源なのです。

 

➡NEXT「明確な経営目標は将来性を形作る」へ

 






 


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