中小企業の経営者の仕事

経営者の仕事は持続的成長にあり

経営者の仕事は持続的成長にあり

 

経営とは、営みを継ける(続ける)ということです。

 

従って、経営者の最も大切な仕事は、会社経営を破綻させないために「持続的成長」を成し遂げることに尽きます。

 

会社の持続的成長なくして、企業の存続はありません。

 

そして、持続的成長を成し遂げるには、経営者が然るべき「経営者の仕事」を全うしなければなりません。

 

とはいっても、経営者の仕事を全うすることは、決して容易なことではありません。

 

なぜなら、中小企業の経営者が考えなければならない仕事の範囲は多岐にわたるからです。

 

会社経営全般に加えて、経理面、人事面、開発面、営業面、など等、挙げたらキリがありません。

 

さらに、中小企業経営者は、前記した様々な領域の経営判断と決断を社員から求められる立場にいます。

 

トップダウン構造にある中小企業の場合、すべての経営判断と決断が経営者に集中してしまうからです。

 

事業活動の結果は、経営者の経営判断と決断の連続で形作られていきますので、一般的に中小企業の業績結果は、経営者の能力に比例します。

 

つまり、経営者の能力如何で会社の持続的成長の可否が決定してしまうのです。

 

 

持続的成長を支える経営者の仕事とは?

 

持続的成長を支える要素とは一体何でしょうか?

 

持続的成長を支えるのは「事業活動への投資」です。

 

本業の市場開拓、営業拡大、商品投入、サービス充実、など等、適度な投資を継続的に行わないと事業は成長していきません。

 

投資の源泉は、会社の利益です。

 

利益を生み出す秘訣は、収入よりも支出を抑えることに尽きます。

 

100円の売上に対して1円以上の利益を確保するという原則を守っている限りは、投資の源泉である利益が目減りすることはありません。

 

利益を生み出す。

 

そして、生み出した利益を本業へ投資する。

 

このサイクルを徹底させることが経営者の大事な仕事なのです。

 

 

経営者の仕事を逸脱した行為とは?

 

旅行で見聞を広める。

 

美味しいものをいただく。

 

趣味の環境を充実させる。

 

美術館で一流のものに触れる。

 

など等、適度な贅沢は心身にゆとりと癒しを与えますので、経営者にとって、決して悪いものではありません。

 

但し、度の過ぎた贅沢は、会社経営の害になるリスクがありますので注意が必要です。

 

例えば、会社の利益が減少しているにも関わらず、経営者の贅沢欲を満たす放蕩癖が原因で、会社が倒産してしまう例があります。

 

このような生々しい本当の倒産理由は報道には出てきませんが、この手の理由で倒産する会社は実は結構あります。

 

会社を倒産させない秘訣は、収入よりも支出を抑えることに尽きますが、度の過ぎた贅沢に麻痺してくると、収入が減っても、支出が減らせない心理状態に陥ってしまいます。

 

また、周囲に対する社長のプライド(自己顕示欲)が邪魔して、なかなか節約する生活に戻れない経営者も多いようです。

 

放蕩癖やプライド優先の贅沢が原因で陥る「利益度返しの会社経営」は、完全に経営者の仕事から逸脱した行為です。

 

経営者が贅沢を止めても、家族、従業員、取引先、お客様、など等、会社の利害関係者に対して迷惑が及ぶことは一切ありません。

 

むしろ、会社の利益が増加して経営環境が良好になれば、会社の利害関係者全員が喜ぶでしょう。

 

社長のプライドが地の底に落ちるのは、「会社が倒産した時」です。

 

さらに、経営者の仕事を全うせずに会社を倒産させてしまうと、家族、従業員、取引先、お客様、世間、など等、あらゆる関係者から、怨嗟の眼で見られることになってしまいます。

 

経営者はこのことを意識して、経営者の仕事を全うすることが大切です。

 

 

経営者の仕事を全うするために必要な要素

 

経営者の仕事を全うするために必要な要素は、第一に「数字力」です。

 

会社の事業活動の結果は全て会社の数字に集約されます。

 

会社の数字を読み解く。会社の数字を経営判断の根拠材料として活かす。または、会社の数字を持って経営者自身の経営の正否を正す。

 

など等、会社の数字を経営に活用するには、経営者の数字力が不可欠です。

 

第二に必要な要素は「経営の原理原則」です。

 

例えば、

 

・利益を生み出し、本業への成長投資を継続する

 

・利益を生み出すために、会社の提供価値を最大化する

 

・提供価値を最大化するために、本業への成長投資を加速する

 

・そもそも利益とは?提供価値とは?本業とは?成長投資とは?

 

・商売の原則である三方よしとは?損して得とれとは?情けは人の為ならずとは?

 

など等、経営者が抑えるべき経営の原理原則は至るところにあります。

 

経営の原理原則に則った体験と経験が積み重なると、自然と経営の勘所が磨かれていきます。

 

そして、会社の数字と経営の原理原則を重視している限り、会社経営を大きく誤ることはありません。

 

言い換えると、経営者の仕事として数字力を磨き、経営の原理原則を体得する努力を継続している限りは、会社の持続的成長が守られるということでもあります。

 

 

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