経営者の数字力が会社の成長を牽引する

会社の数字に強くなる方法

会社の数字に強くなる方法

 

倒産の危機に陥る中小企業の経営者は総じて数字に弱い。

 

一方、安定的に会社を成長させている中小企業の経営者は総じて数字に強い。

 

従って、中小企業経営者にとって、数字に弱いというのは致命的な欠点になる。

 

なぜ、数字に弱いと会社経営がうまくいかないのかというと、正しい経営判断を支える根拠になり得る「会社の数字」を見落としたまま、会社経営を続けてしまうからだ。

 

会社の数字を無視した会社経営とは、標識や信号を無視して自由気ままに自動車を運転しているようなものである。

 

これでは、何れ事故を起こすことは想像に難くないだろう。

 

それでは一体、数字に弱い経営者と、数字に強い経営者の差は一体どこにあるのだろうか?

 

例えば、「この経営者は数字に強い社長です」と紹介された場合、あなたはどんなイメージを抱くだろうか。

 

多くの経営者は、財務諸表をスラスラと読み解き、会社の数字を上手に活用している経営者像をイメージするのではないかと思う。

 

財務諸表をスラスラ読み解くには、それなりの知識が必要だ。

 

簿記や会計の素人が簡単に理解できるものではない。

 

だからといって、簿記や会計の勉強をすれば良いのかというと、そうでもない。

 

例えば、もともと数字に弱い経営者が簿記や会計の勉強をしたとしても、結局、財務諸表が理解できずに終わり、かえって嫌いになってしまうことがある。

 

事実、財務諸表に対して苦手意識を抱いている中小企業経営者は少なくない。

 

財務諸表が読み解けなければ数字に強い社長になれないと思い込んでいる経営者も多いと思うが、じつは、ここに、大きな落とし穴がある。

 

数字に強い社長は、初めから財務諸表が読み解けたわけではない。

 

結果として、財務諸表が読み解けるようになったのだ。

 

それでは、はじめの一歩は?

 

どうすれば会社の数字に強くなることができるのだろうか?

 

 

会社の数字に強くなる方法にはコツがある!

 

会社の数字に強くなるための”はじめの一歩”は、財務諸表から数字を拾い、有益な数字に変換することから始めるのが最も効率がいい。

 

例えば、売上成長率と営業利益成長率をみると、会社の事業規模の伸縮が判定できる。

 

売上成長率と営業利益成長率を計算するために必要な数字は、損益計算書に記載されている「売上高」と「営業利益」、わずか2つの数字のみである。

 

計算式

 

売上成長率=〔(当期売上高-前期売上高)÷前期売上高〕×100

 

営業利益成長率=〔(当期営業利益-前期営業利益)÷前期営業利益〕×100

 

 

計算例

当期:売上高1,500万円 営業利益 100万円

前期:売上高1,200万円 営業利益 90万円

 

売上成長率=〔(1,500-1,200)÷1,200〕×100= 25%

 

営業利益成長率=〔(100-90)÷90〕×100= 11.1%

 

 

上記例の場合、売上高、営業利益、共にプラス成長で、順調に会社の事業規模が拡大していることが分かる。

 

これが、共にマイナスであれば、会社の事業規模が縮小していることが分かる。

 

売上高がプラスで、営業利益がマイナスであれば、商品、或いはサービスが価格競争に巻き込まれていて、事業の収益性が低下していることが分かる。

 

売上高がマイナスで、営業利益がプラスであれば、事業規模は縮小しているが、商品、或いはサービスの収益性は高まっていることが分かる。

 

このように、売上高と営業利益、たった二つの数字を財務諸表から拾い、有益な数字に変換するだけで、会社の経営状態が浮き彫りになる。

 

数字に強い社長が習慣づけしているのは、会社の「数字拾い」と「数字変換」のふたつだけである。

 

この習慣を身につけることができれば、数字に弱い社長であっても、わずか数カ月で数字に強くなることができる。

 

なお、会社の数字拾いと数字変換のことを専門用語で「管理会計」という。

 

管理会計とは財務諸表等の経営データの数値を有益な情報に変換、管理、運用し経営力を高める会計手法のことである。

 

管理会計は、四則演算(加減乗除・+-×÷)の世界である。

 

従って、簿記や会計の知識ゼロでも簡単に習得することができる。

 

因みに、先に説明した売上成長率や営業利益成長率のモニタリングも立派な管理会計である。

 

管理会計は会社の活きた数字を使うので、日常的に運用することで経営力がみるみる向上する。

 

運用開始から3ヵ月もすれば、数字に強い社長に変貌することも可能だ。

 

会社経営は、勘や経験だけでできるものではない。

 

経営判断の根拠を勘や経験だけに頼っていては、何れ過ちを犯す。

 

資本力の乏しいい中小企業は、たったひとつの小さな判断ミスで会社が傾いてしまうこともある。

 

正しい経営判断を下すには、数字という最低限の根拠が必要だ。

 

数字に強くなる方法は、決して難しいものではない。

 

今日からでも、「数字拾い」と「数字変換」を実践してみてほしい。

 

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