中小企業の人材を人財に育てる方法

中小企業の人材育成で大切なこと

中小企業の人材育成で大切なこと

 

中小企業の人材育成で大切なことはヒトを理解することです。

 

なぜなら、会社はヒトの集合体で成り立っているからです。

 

ヒトの性格は十人十色ですので、会社での仕事ぶりや貢献度も十人十色といえます。

 

従って、様々なヒトに対して経営者自身が正しい人事評価の基準を持ち合わせていないと組織を育てるどころか、組織を弱体化させかねない事態を招く恐れがあります。

 

十人十色のヒトに対して、如何に不満を抱かせない公平な人事評価を下すことができるか否かは人材育成の難しい部分のひとつです。

 

例えば、能力が多少劣っていても人並み外れた明るさを持ち合わせている社員であれば、別の面で会社に貢献する人財になる可能性があります。

 

なぜなら、明るさは天性の長所で誰しもが持ちえない能力の一種だからです。

 

明るさは、組織の活性剤とも潤滑剤ともなりえる代えがたい長所です。

 

もしも経営者が能力一辺倒の評価基準で人事評価した場合、このような明るさを持ち合わせた社員がはじき出される可能性があります。

 

組織から明るさが無くなると摩擦や嫉妬、妬みが蔓延し組織が弱体化してしまうことがあります。

 

人材が限られている中小企業において、こうしたマイナスの現象は顕著に表れます。

 

やはり、能力の凸凹、性格の凸凹、様々な凸凹要素を経営者が認め、社員同士が尊重し合う環境がなければ組織の力は強くなりません。

 

 

中小企業の人材育成で大切なことは経営者の寛容さ!

 

ヒトには誰しも一長一短があります。

 

そして、有能な社員100%でも、無能な社員100%でもうまく機能しないのが会社組織の面白いところです。

 

お城の石垣同様、大きさの違う様々な凸凹が組み合わさってこそ、強度の強い土台が完成するのです。

 

江戸時代に米沢藩を立て直した名君”上杉鷹山公”が残したといわれる言葉に「働き一両、考え五両、知恵借り十両、コツ借り五十両、ひらめき百両、人知り三百両、歴史に学ぶ五百両、見切り千両、無欲万両」という名言があります。

 

会社組織には、働きが得意な者、考えが得意な者、知恵借りが得意な者、色んな人材がいます。

 

社員の一長一短を理解し、適材適所で長所を伸ばす工夫と努力なくして中小企業の人材育成は成功しません。

 

 

中小企業の人材育成で大切なことのひとつに、経営者の評価基準が挙げられます。

 

人材を人財に育て上げるには、経営者自身が正しい人事評価の基準を持たなければなりません。

 

ここで、中小企業経営者の正しい評価基準を考えるうえで役にたつ、戦国時代の一時代を築いた3人の武将がうたった「ホトトギスの詩」を紹介します。

 

・織田信長「鳴かぬなら殺してしまえホトトギス」

 

・豊臣秀吉「鳴かぬなら鳴かせてみせようホトトギス」

 

・徳川家康「鳴かぬなら鳴くまで待とうホトトギス」

 

織田信長の合理主義、豊臣秀吉の楽観主義、徳川家康の保守主義、というそれぞれの個性がよく表現されています。

 

ひと昔前は、経営者のタイプをこの3人の武将に例えて分別する時代もありましたが、人材育成という観点でこの詩を眺めると経営者として少し物足りない面があります。

 

なぜなら、3人の詩を振り返ると「ホトトギスは鳴くものだ」というひとつの固定概念にとらわれた評価基準が結論を導いているからです。

 

経営者であれば、もう少し大きな度量を持って社員と接して欲しいものです。

 

これでは、先の例で示した明るいという天性の長所を持ってはいるものの少し能力が劣っている社員同様、鳴かないホトトギスは何れ外にはじかれてしまうかも知れません。

 

戦国時代から昭和の時代に下り経営の神さまと謳われた松下幸之助氏はホトトギスの詩を全く別次元の境地で歌い上げました。

 

・松下幸之助氏「鳴かぬならそれもまたよしホトトギス」

 

鳴かないホトトギスもホトトギスとして認めようという寛容さがにじみ出た詩です。

 

中小企業の経営者に必要なのはこの寛容さです。

 

これが出来ないならダメ社員というレッテルを張るのではなく、これができないのであればこれはどうだろうかという寛容さが人財を育てます。

 

そして、人材が人財に育つと、自ずと強い組織が形成されていきます。

 

人材が限られている中小企業にとって、組織力ほど経営を助けてくれる要素はありません。

 

 

中小企業の人材育成は「諦めの悪さも」大切なこと!

 

私が30代のころに50歳年上の80代の教育者にお会いした際に、その方は次のようなことを仰っていました。

 

「教育者は諦めが悪い人間でなければ務まらない」と。

 

 

経営者も同じです。

 

中小企業の経営者は、人材を人財に育てる諦めない気持ちと、根気強く辛抱する気持ちを持たなければなりません。

 

少なくとも多少能力が劣っていようとも会社の経営方針に従って誠実に仕事に取り組んでいる社員に対しては寛容さを持って接する必要があります。

 

会社の経営資源はヒトのほかにもお金やモノや情報など色々とありますが、ヒトはその中で最も伸びしろのある貴重な経営資源です。

 

そして、経営者の接し方ひとつで100の力が0にも1,000にもなる不思議な経営資源でもあります。

 

中小企業は有能な人材を簡単に集めることができません。

 

従って、人材育成を工夫しなければ強い組織を作ることは出来ません。

 

中小企業の経営者は、そのことを肝に銘じて社員と向き合う覚悟が必要です。

 

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