失敗しない経営の判断基準

経営者が持つべき判断基準とは?

経営者が持つべき判断基準とは?

 

中小企業において、「経営判断の誤り」は、会社経営が行き詰る代表的な原因のひとつです。

 

会社の業績は、経営判断の連続で形成されていきますので、誤った経営判断がきっかけで業績が傾くことがあります。

 

どんなに大きな会社、どんなに業績が良い会社であっても、この理は変わりません。

 

また、中小企業経営者の仕事は「判断」すること、或いは、「選択」することと云われるように、如何に正しくスピーディーに判断、或いは選択できるかで、中小企業の成長曲線は決まってしまいます。

 

イエス・ノー、

 

採用・不採用、

 

やる・やらない、

 

撤退・投資継続、

 

など等、次々と訪れる経営判断をどのような基準で下していくのか?

 

失敗しない会社経営を実現するには、確固たる判断基準を経営者自身が持つ必要があるのです。

 

 

成功を支える二つの判断基準とは?

 

中小企業の会社経営において、成功することと、失敗しないことは同義語です。

 

失敗しない会社経営を実現するには二つの判断基準を身につける必要があります。

 

ひとつは、論理的基準、もう一つは非論理的基準です。

 

論理的基準とは、目に見えて理解できる基準です。

 

分かり易く言えば、会社の数字です。

 

儲かっているのか、儲かっていないのか?

 

或いは、儲かるのか、儲からないのか?

 

過去の会社の数字を分析すれば、未来予測も論理性を持って説明することもできます。

 

会社の数字を根拠とした論理的基準なくして、正しい経営判断はなかなかできるものではありません。

 

一方、非論理的基準とは、目に見えない世界の基準です。

 

分かり易く言えば、義理、道徳、商慣習、紳士協定など、モラルに属する基準です。

 

法律の範囲内なら、どんな手段でも儲かれば構わないというスタンスの会社は長続きしません。

 

モラルを無視し、他者に迷惑をかけるようような会社は、必ずどこかで行き詰ります。

 

モラルなどの非論理的基準なくして、純粋且つ高付加価値な顧客サービスはなかなか成り立つものではありません。

 

中小企業の経営者が持つべき「論理的基準」と「非論理的基準」の具体例を解説していきます。

 

 

論理的判断基準とは?

 

会社はお金が続く限りは破たんしません。

 

逆にいえば、会社はお金が無くなると破綻します。

 

お金の有り無しを示す最も分かり易い基準は、「儲かっているか、儲かっていないか?」です。

 

いわゆる損得勘定です。

 

 

会社における損得勘定は、すべて会社の数字として財務諸表に集約されます。

 

会社の数字ほど論理的判断基準を示しているものはありませんが、自分の財布の損得勘定は得意でも、会社の損得勘定となると、なぜか不得意になる中小企業の社長さんは少なくありません。

 

例えば、倒産の危機に瀕するような中小企業の社長さんは、大体、数字に弱いです。

 

儲かっているか、儲かっていないかの区別はついても、損得の妥当性、或いは、損失の深刻さがどうにも理解できないという方ばかりです。

 

このようなあやふやな基準しか持たない状況で経営判断を続けていくと、会社は必ず行き詰ってしまいます。

 

会社の数字は、飛行機の操縦席についている計器のようなものです。

 

計器の表示をみれば、どのくらいのスピードで、どのくらいの高度を、どのくらいの燃料で飛んでいる、など等の飛行状況が分かります。

 

スピードのコントロールも、高度のコントロールも、燃料のコントロールも、すべて、計器の表示を座標にすることで正しく判断することが出来ます。

 

会社の数字も同じです。

 

経費水準、利益水準、売上成長率など等、会社の数字を理解することから正しい判断が生まれます。

 

⇒⇒おススメ記事「会社の数字を経営に活かす方法」はこちら

 

会社の数字の理解度が深まれば深まるほど、論理的判断基準が確固たるものになっていきます。

 

 

非論理的判断基準とは?

 

「損して得取れ」という言葉があります。

 

この言葉ほど、非論理的判断基準を示しているものはありません。

 

 

わたしが知り合いの中小企業の社長さんと二人で、とある懐石料理店にお伺いした時のことです。

 

もともと馴染みのお店でしたのでお昼の懐石が済むと、そのお店の店主も加わり三人の歓談が始まりました。

 

しばらくたって、店主によんどころない事情が出来たらしく、歓談の途中でお店を出ていきました。

 

その去り際に、板場を任せているナンバー2に言ったひとことが実に気の利いたものでした。

 

「今夜のお客様からは御代を頂かなくて結構です」と。

 

店主としては、自分の料理を楽しみに足を運んでくださるお客様から御代を取ったら申し訳ないという気持ちから出た一言だったのでしょうが、この一言を聞いた私は、この方の料理は天下一品だが、中小企業の経営者としても天下一品だなぁと、しみじみ思いました。

 

迷惑をおかけしたお客様から御代を頂戴しない、

 

世間や人様に迷惑をかけるような商売はしない、

 

人様を陥れてまで儲けを追求しない、

 

など等、モラルのうえに成立する非論理的な判断基準は、時に経営を助け、時に経営者を救ってくれます。

 

目の前の儲けや、論理性だけを追求するのは危険な一面もあるのです。

 

➡NEXT「図解で簡単に分かる財務諸表の見方」へ

 

 

 

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