経営者のための経営の勉強法

中小企業の経営者を支える経営ノウハウ情報局

経営の勉強を基本原則から学ぶ

経営の勉強を基本原則から学ぶ

 

経営とは、事業の営みを永遠に経ける(続ける)ということである。つまり、未来永劫にわたる事業存続こそが、会社経営の本質である。

 

事業存続の条件は、黒字経営の持続と継続的な利益拡大にあるが、そのためには、経営者がプロフェッショナルな経営技術を身につける必要がある。

 

プロフェッショナルな経営技術を身につけるために第一にすべきことは「経営の基本」をしっかり勉強することである。

 

▶基本があって応用がある

 

▶最も大事なのは基本である

 

▶基本があって基本を破るのは型破り

 

▶基本がないのに基本を破るのは形無し

 

など等、会社経営に限らず、物事の基本は、プロフェッショナルな領域の入口にある、外しようがない重要な要素である。

 

従って、経営の勉強をするのであれば、まず第一に経営の基本原則をしっかり学ぶことが大切だ。

 

例えば、経営者になる上で最低限勉強しておきたい基本領域は「会社の数字」である。

 

なぜなら、会社の数字には、事業活動のすべての結果が表れるからだ。

 

また、会社の数字ほど客観的且つ合理的な基準はなく、数字の理解次第で経営の成功と失敗が決まると言っても過言ではない。

 

経営者が勉強すべき会社の数字について、順を追って解説していきたい。

 

 

経営の勉強その1「数字の集計をマスターする」

 

まず経営者が勉強すべきことは「数字の集計」である。

 

なぜなら、会社経営と数字の集計には、密接な関係性があるからだ。

 

会社の数字の集計過程、集計の仕組み、整合性のある集計方法、など等、数字の集計を理解しなければ、どんな経営の勉強をしても意味がない。

 

経営者としての能力を高めるためには、数字の集計をしっかり勉強し、その知識をベースに経営の勉強を深めることが大切なのだ。

 

早速、数字の集計の勉強ポイントを解説していく。

 

数字の集計は、財務諸表と呼ばれる会計資料に記録される。

 

財務諸表への記録は、事業活動の開始と同時に始まり、時間の経過と共に会社の経営成績が形作られる。

 

当然ながら、数字の集計がいい加減だと、財務諸表の内容もいい加減になり、正しい経営成績が把握できなくなる。

 

つまり、会社経営の正否の判断が曖昧になり、失敗リスクが飛躍的に高まってしまうのだ。

 

経営の勉強をするうえで、数字の集計が不可欠と云われる所以は、ここにある。

 

会社の数字を正しく集計し、正しい経営成績を表す財務諸表を作成することが、失敗しない会社経営の出発点になる。

 

なお、財務諸表は、会計期間で区切られて作成される。

 

会社の会計期間は創業期を除いて1年間と決まっているが、1年に1回だけ財務諸表を作るだけでは、十分な集計とはいえない。

 

やはり、月次決算書(月次試算表)と云われる1ヶ月単位の財務諸表を作成しなければ、まともな会社経営はできない。

 

なぜなら、会社の数字は、会社経営の重要な判断基準になるからだ。

 

会社の数字を集計するうえで注意すべき点は、会計期間内における収入と支出を徹底して対応させるところにある。

 

例えば、いい加減な収入・支出の集計が原因で会計期間内における収入と支出の整合性が崩れると、経営成績が不明瞭になる。

 

経営成績が不明瞭になると、会社が儲かっているのか、儲かっていないか、言い換えると、良い経営なのか、悪い経営なのかが、まったく分からなくなる。

 

当たり前だが、いい加減な数字の集計からは、いい加減な経営しか生まれない。

 

正しい数字なしに、良い経営など出来るものではないのだ。

 

会社経営の第一歩は、集計の基本を勉強し、正しい財務諸表を作成するところから始まる。

 

なお、財務諸表の読み方や仕組みは当サイト内の「よく分かる財務諸表のミカタ」でさらに詳しく勉強できる。是非とも、勉強の参考にしてほしい。

 

 

経営の勉強その2「会社の数字を理解する」

 

数字の集計に続いて勉強すべきことは「数字の理解」である。

 

なぜなら、事業活動の結果は、すべて会社の数字に表れるからだ。

 

数字が良ければ良い経営、数字が悪ければ悪い経営というように、数字と経営は、常に対の関係にある。

 

つまり、会社の数字と経営は切っても切れない関係にあるのだ。

 

例えば、あなたが、これから全く知らない会社の経営者として社長の座に就いたとする。

 

新社長に就任したあなたが真っ先にすることは何だろうか?

 

恐らく、「会社の調子が良いのか?」或いは「会社の調子が悪いのか?」を確認するために、会社の数字に目を通すのではないかと思う。

 

(少なくとも、わたしはそうする)

 

儲かっている会社と儲かっていない会社では、経営のアプローチが全く変わる。

 

普通の経営者であれば、会社の数字を真っ先に確認したうえで、今後の経営プランを考えるだろう。

 

▶今現在会社を経営している経営者

 

▶これから会社の社長に就任する経営者

 

▶これから創業や起業を考えている経営者

 

いづれの立場の経営者も、会社の数字を深く理解するところから社長業が始まるのだ。

 

また、会社の数字は、経営者の経営采配の正否を判定する基準になる。

 

当然ながら、会社の数字の理解が深まれば、自ずと経営采配の成功精度が上がる。

 

万が一、誤った経営采配を下したとしても、修正力が働くので大きく経営を誤ることも少なくなる。

 

数字に強い経営者が会社の業績を伸ばしているといわれる所以は、ここにあるのだ。

 

数字の勉強なしに、プロ経営者としてのスキルは殆ど身につかない。

 

なお、会社の数字の勉強効率を上げるには、自己経営診断がお薦めだ。

 

自分の会社の数字を使った自己経営診断ほど、実践に役立つ勉強法はない。

 

経営診断方法は当サイト内の「すぐ出来る経営診断のススメ」で詳しく勉強できる。是非とも、勉強の参考にしてほしい。

 

 

経営の勉強その3「会社の数字を活用する」

 

最後に勉強すべきことは「数字の活用」である。

 

なぜなら、緻密に分析された数字の活用が、正しい経営采配の出発点になるからだ。

 

数字を集計し、分析し、采配を下す。そして、実行し、改善し、検証を繰り返し結果を出していく。このサイクルこそが、経営の正攻法サイクルである。

 

 

経営の正攻法サイクルが回り始めると、経営者の数字を読み取る力がどんどん強化されていく。

 

例えば、小さな数字の変化から大きな経営課題を発見したり、未来の経営リスクを予見したり、将来の失敗リスクを事前に摘み取る能力がみるみる上がる。

 

或いは、小さな数字の変化から積極投資の兆しを感じたり、事業拡大のヒントを思いついたり、将来の成功を形作る先見性と実行力も身につく。

 

つまり、経営の正攻法サイクルを回すこと自体が経営の勉強に繋がり、経営者の能力をどんどん高めてくれるのだ。

 

なお、数字を活用するための経営分析手法は、当サイト内の「中小企業の経営指標と経営分析手法」で詳しく勉強できる。是非とも、参考にして勉強してほしい。

 

 

経営を成功させる勉強法とは?

 

会社の数字を正しく集計し、数字を理解し、数字を活用する、という数字の基本を勉強した後は、

 

☑会社の数字から何を読み取り、どう経営の采配に活かすのか?

 

☑会社の数字から何を読み取り、どう実行に移していくのか?

 

など等、経営の思考法と実行力を高めるための勉強を継続することが大切だ。

 

当然ながら、いかに数字を正しく捉えていたとしても、思考が間違っていれば経営を誤る。

 

さらに、思考が正しくとも実行が伴わなければ業績は良くならない。

 

会社の数字を経営に活かすには、経営者の思考力と実行力を高めることが欠かせないのだ。

 

なお、思考力と実行力は、経営者自身の経験と体験をもとに勉強していくのが最も有効な方法である。

 

なぜなら、他人の成功事例(思考と実行例)に目を配って勉強しても何も得るものがないからだ。

 

中小企業の経営環境は十人十色で、経営の成功ノウハウは企業の数ほどある。

 

やはり、数字の基本をしっかり勉強したうえで経営の正攻法サイクルを回し、実践を通して思考力と実行力を磨くことが、効率的且つ優れた勉強法になる。

 

経験と体験に基づいた勉強ほど力強いノウハウを生み出す勉強法はない。

 

経営者にとって、杓子定規の経営学や会計学などを勉強しても大して役に立たない。

 

実学こそ、すべてなのだ。

 

 

経営の勉強はいつから始まり、いつまで続くのか?

 

昨今は、経営者を志す方が少なくなってきたと云われている。

 

経営者を志す人にとってはライバルが少ないということなので、チャンスといえばチャンスではあるが、とにかく、経営の勉強をするなら、早ければ早いほど良い。

 

なぜなら、経営の勉強度合いによって、その後の経験値の高まり方に大きな差がつくからだ。

 

例えば、経営の基本知識が”ある人”と”ない人”に同じ経験をさせた場合、経営者の視点と経験が大きく育つのはどちらだろうか?

 

両者の違いは、答えるまでもないだろう。

 

わたしの場合は20代中盤から30代前半までは経営の専門知識をしっかり勉強し、あとは実学(実際の会社経営)を通じて経営の勉強を続けている。

 

経営者の立場になると、社内外問わず、経営者の悪いところを指摘する、或いは、経営者の力不足を正す、など等、経営者の将来を案じて懇切丁寧に何かを教育してくれる人間は殆どいなくなる。

 

だからといって、経営の勉強を止めてしまえば、そこで経営者としての成長は止まってしまう。

 

経営の勉強に終わりはない。

 

孤独な立場におかれる経営者は、どんな場面も勉強、どんな方との付き合いも勉強の対象と思い、謙虚さとどん欲さを忘れずに、果敢に経営の勉強を続けることが何よりも大切だ。

 

➡NEXT「会社の経営手法は何が正しいのか?」へ

 

 

 

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