会社を成長に導く経営ブレーン|経営者にブレーンは必要なのか?

会社を成長に導く経営ブレーン|経営者にブレーンは必要なのか?

 

経営ブレーンを活用することなく、会社を成長させることは難しい。

 

なぜなら、経営ブレーンは経営者の能力不足を補完し、会社成長の原動力となる経営力を一段と高めるからだ。

 

この記事では、経営ブレーンの必要性から役割り、並びに、経営ブレーンの効果や心構えに至るまで、詳しく解説する。

 

 

経営ブレーンはなぜ必要なのか?

 

経営ブレーンとは、経営者の能力を知的かつ献身的にフォロー・サポートするブレーン(brain)のことである。

 

経営ブレーンを社外に求めるか、社内に求めるかは自由だが、中小企業は右腕と呼べる経営ブレーンの活用が企業成長の正攻法になる。

 

何といっても、中小企業の経営者が考えるべき事柄は多岐にわたる。

 

トップダウン構造にある中小企業は全ての経営判断と決断が経営者に集中するので、その範囲は果てしない。

 

しかも、中小企業の業績は、経営者の能力で決まるので、経営ブレーンの活用なしに成長を加速することは難しい。

 

経営者が上手に経営ブレーンを活用できるか否かで、会社の成長スピードが決まるといっても過言ではない。

 

 

経営ブレーンが会社の成長を加速させる

 

会社の規模が小さいうちは経営ブレーンがいなくても、それなりの会社経営ができる。

 

しかし、一定の年商規模を超えてくると、経営者の経営能力不足(知識不足)が会社の成長を阻害する主要因になる。

 

当然ながら、経営ブレーンに頼ることなく、経営者の経営能力不足(知識不足)を放置し続けると、会社が成長しないどころか、逆に会社の衰退リスクが高まる。

 

社長ひとりの体制で、うまく経営采配できるのは、せいぜい年商1億円程度までだ。

 

年商が1億円を超えると、失敗の許されない経営采配が増加する。また、経営能力が不足している経営者は、この辺から経営の悩みが山積する。

 

こうした悩みを放置するほど、会社の成長は鈍化し、何れ、会社の成長が止まる。(場合によっては衰退する)

 

経営ブレーンは、経営者の悩みを解消し、会社の成長を加速する役割りを担う。

 

事実、元気の良い中小企業には、社内であれ、社外であれ、必ず経営者のそばに優れた経営ブレーンがいる。

 

経営者の能力以上に会社を大きくするには、経営ブレーンの活用が不可欠なのだ。

 

 

経営ブレーンを活用するタイミング

 

経営者の能力以上に会社を大きくするには、経営ブレーンの活用が不可欠だ。

 

そして、経営ブレーンを活用するタイミングは、年商が1億を超えた時点がひとつの分岐点になる。

 

(年商が1億円を超えた状態で経営をバトンタッチされた後継者の場合は、自身の経営能力を鑑みて、経営ブレーンの活用を検討するのが良い)

 

どんな商売であっても、創業社長が年商1億を超えるところまで会社を持って行ったのであれば、年商1億円から10億円へ、年商10億円から100億円へ、というふうに規模拡大のチャンスが広がっているということである。

 

経営者ひとりの力で成長のスピードを加速するのか?

 

それとも、経営ブレーンを活用しながら成長のスピードを加速するのか?

 

経営者の能力と方針にもよるが、一般的には、経営ブレーンを上手に活用した方が成長のスピードが加速する。

 

しかも、足し算ではなく、掛け算で成長スピードが加速するのが、経営ブレーンの効果だ。

 

有能な経営ブレーンに恵まれずに、会社の成長が鈍化している、或いは、会社が衰退している中小企業は少なくない。

 

繰り返すが、会社は経営者の能力以上には大きくならない。

 

経営者の能力不足を鑑みて経営ブレーンの活用を冷静に考えることは、更なる会社の成長を考えるうえで大切なことなのだ。

 

 

会社の経営にブレーンを迎え入れるには?

 

中小企業が経営ブレーンを迎え入れる際の会社の経営状態は、儲かっている時がベストだ。

 

なぜなら、儲かっていなければ経営ブレーンを雇い入れる金銭的余裕が保てないからだ。

 

儲かっている内に、次の成長の一手を打つのは会社経営の常とう手段である。

 

経営ブレーン選びに悩む経営者もいるかも知れないが、自分の状態に合わせて経営ブレーンを選択すれば失敗はない。

 

例えば、一段と経営力を高めたい経営者は、経営コンサルタントを経営ブレーンに選ぶと良い。

 

一定の経営力が身に付いている経営者は、会社や自分の弱点を補うスペシャリストタイプの社員か、部分コンサルタントを経営ブレーンに選ぶと良い。

 

経営者が経営ブレーンの選択を誤ると、会社衰退のきっかけを作りかねないので、経営ブレーン選びには、細心の注意が必要だ。

 

この手の失敗は多くの中小企業で起きているので、会社の経営状況と経営者の能力をしっかりと自己分析したうえで、経営ブレーンを選択してほしい。

 

伊藤のワンポイント
 

会社経営には年商一億の壁、五億の壁、十億の壁、百億の壁がありますが、それらの壁を突破できる会社には必ず経営ブレーンがいるものです。会社や経営者の弱点を補完する経営ブレーンを見つけるには、経営コンサルタントなど、外部の専門家のアドバイスが有効です。闇雲に探す前に、まずは経営相談から初めてみてください。