経営者の仕事は優先順位を決定すること

中小企業の経営者を支える経営ノウハウ情報局

会社の成長は仕事の優先順位で決まる|経営資源を最大化する優先順位の決め方

会社の成長は仕事の優先順位で決まる|経営資源を最大化する優先順位の決め方

 

会社の経営資源が均衡した二つの中小企業があった場合、成長と衰退を分かつ要素は、仕事の優先順位である。

 

例えば、経営者が仕事の優先順位を誤らなければ会社は間違いなく成長する。

 

逆に、経営者が仕事の優先順位を誤ってしまうと、会社はいとも簡単に衰退する。

 

仕事の優先順位は、それほどに重要な要素を持っている。

 

中小企業が成長を遂げるには、仕事の優先順位を正しくつけて、その仕事を正しくこなすことが欠かせない。

 

正しい仕事の優先順位は、経営資源を最大化し、大企業や競合他社の脅威から身を守ってくれる。また、経営資源が最大化されることで、会社の成長スピードが一段と加速するという効果も享受できる。

 

つまり、会社の成長は、仕事の優先順位で決まってしまうのだ。

 

この記事では、経営資源を最大化する優先順位の決め方と仕事の優先順位を決める際に経営者が注意すべきポイントを、詳しく解説する。

 

 

 

仕事の優先順位の基準となる経営資源とは?

 

仕事の優先順位の基準となる経営資源のなかには社員だけでなく、商品、設備、会社の強みといった無形資産、など等、様々な要素が含まれる。

 

社員の生産性を上げるには?

 

商品の付加価値を上げるには?

 

など等、経営資源を最大化するための仕事は際限なく広がり、優先順位次第で会社の成長が決まってしまう。

 

諸々の経営資源を最大化するためには、最大化の障害、いわゆる、経営課題に優先順位をつけて、順次、解消していかなければならない。

 

中小企業において、経営課題を解消するための優先順位を決定する役割りは経営者である。

 

なぜなら、大企業に比べて組織力が劣っている中小企業の場合、経営者が仕事の優先順位を決定しなければ、組織の力が分散してしまい、経営課題の解消が遅々として進まなくなってしまうからだ。

 

例えば、

 

☑一所懸命動いているのに会社が良くならない

 

☑経営に漠然とした不安を抱えていて安心できない

 

☑会社を改善しようにもどこから手をつければ良いの分からない

 

などの症状が出ているようであれば、仕事の優先順位が誤っている、或いは、そもそも仕事の優先順位が曖昧で行き当たりバッタリの経営に陥っている可能性が高い。

 

あっちも、こっちも、中途半端に手をつけるより、仕事に優先順位をつけて、一つひとつ、一気呵成に経営課題を解消していった方が、経営資源は最大化されやすい。

 

従業員数が100人以下、50人以下、10人以下と少なるにつれて、この傾向は顕著になる。

 

ネズミがかじったような仕事の仕方では、その瞬間瞬間は仕事をしているように見えても、実は何にも成果が上がっていないということも珍しくない。

 

「急がば回れ」のことわざ通り、焦らず、急がず、仕事に優先順位をつけて、集中と選択で成果を上げる姿勢が大切なのだ。

 

経営課題を解消するための仕事の優先順位が明確に定まっていれば、組織の力が1点に集中するので、経営資源は効率的に最大化されていく。

 

 

優先順位の変更は慎重にしなければならない

 

「今すべき仕事を明確に決める」ことが仕事の優先順位を決定するということである。

 

従って、優先順位の決定は、「今これをすれば将来発展する」、或いは、「今これをしなければ将来衰退する」という基準をベースに検討することが重要だ。

 

発展と衰退を左右する要素は何なのか?

 

今すべき仕事の優先順位は、現状、抱えている経営課題を徹底的に掘り下げていくと、自ずと浮き彫りになる。

 

なお、仕事の優先順位の変更は慎重にしなければならない。

 

なかでも、やるべきことをやらずに投げ出したり、成果が出ないからといって諦めたり、課題解決の道のりが険しくなったからといって諦めたりするのは、課題の先送りにすぎず、ただの「逃げ」である。

 

徹底的にやり尽くしたうえでの先送りであれば、次につながる成果を生み出すが、「逃げ」からは、次に繋がる成果は何も生まれない。

 

 

仕事の優先順位の決定に影響を及ぼす要因

 

優先順位を決めた仕事を最後までやりきり、優れた成果を上げるには、抑えるべきポイントがある。

 

抑えるべきポイントを外すと、仕事の優先順位を誤り、経営が危険な方向に誘導されることがある。

 

中小企業の経営者が仕事の優先順位を決めるうえで、特に抑えるべき重要なポイントを解説する。

 

 

現状認識

 

経営課題を効率的に解消するうえで仕事の優先順位が重要になるが、経営課題を解消しようにも、そもそも現状認識が間違っていれば、すべての取り組みが失敗に終わってしまう。

 

わたしの経験上、現状認識は、中小企業が最も不得意とする領域ではないかと思う。

 

なぜなら、業績の伸び悩み、或いは、会社倒産の根本原因の殆どが、現状認識の誤りから端を発しているからだ。

 

☑優れた経営資源は何なのか?

 

☑会社の強みはどこにあるのか?

 

☑経営や業績の課題はどこにあるのか?

 

経営課題解消の出発点になる現状認識は、仕事の優先順位を決定するうえで、最も重要なポイントといっても過言ではない。

 

 

将来予測

 

世界最大のカメラフィルム会社「米コダック社(2012年破綻)」や世界最大手の玩具専門店「米トイザラス(2017年破綻)」が経営破綻したのは、将来予測の見誤りである。

 

具体的には、米コダック社はデジタルカメラ時代の到来に対応できず、米トイザラスはオンラインゲームとネットショップ時代の到来に対応できず、双方、経営が破たんした。

 

当然ながら、事前に将来を予測し、「今これをしなければ将来衰退する」という仕事の優先順位が明確に定まっていて、なお且つ、その仕事に愚直に取り組んでいたならば、経営破たんは避けられたかも知れない。

 

将来予測は、現状認識と同様、仕事の優先順位を決定するうえで重要なポイントになる。

 

 

信じる心を持つこと

 

経営者の「信じる心」が弱いと、たとえ仕事の優先順位が決まっていたとしても、次のような結果を招きやすくなる。

 

☑やるべきことをやらずに投げ出す

 

☑成果が出ないからといって諦める

 

☑課題解決の道のりが険しくなったからといって諦める

 

また、仕事の優先順位や仕事の進め方について、色んな人のアドバイスを過度に求めすぎて、何が正しいのか分からなくなる、といった心理状態に陥るのも、信じる心が弱い経営者の特徴である。

 

一度優先順位を決めた仕事を成功するまでやり遂げるには、信じる心を強く持たなければならない。

 

自分自身を信じて全身全霊で取り組んだ仕事は、たとえ望んだ成果が出なかったとしても、次に繋がる経験(失敗は成功の基)になる。

 

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