経営は計画がなければ成功しない。
昔から成功の秘訣は段取り八分と云われるように、計画のない会社経営は衰退リスクが高い。
この記事では、経営と計画の関係性と重要性について、詳しく解説する。
建築家アントニオ・ガウディ(1852-1926)は計画で成功した人物だ。
ガウディは世界的建造物であるサグラダ・ファミリア(1880年代初頭着工-2026年完成予定)の設計主であり建築家である。
本人没後も今なお建築が継続され、没後100年後に完成の目途がたっているのは、ガウディが当該建築物の緻密な完成モデル(模型やデッサン)を残していたからだ。
完成モデルは、計画の最終到達点を示す。ガウディの弟子達は、この完成モデルをもとに設計図、つまり、完成までの計画を作った。ガウディの計画が、工期150年あまりの世界的建造物の建築を成功させたのだ。
会社経営においても計画の重要性は変わらず、計画の良し悪しで経営の盛衰が決まる。
会社経営において、計画ほど重要なものはなく、計画なくして経営の成功はあり得ないといっても過言ではない。
資本力の乏しい中小企業ほど、場当たり的な経営や勘や経験に頼った経営など等の計画性に乏しい会社経営を推し進めると、必ずどこかで失敗する。
ひとことに経営の計画といっても、その範囲はとても広い。
事業計画であれば単年計画や3~5年の中期計画、予算管理や資金繰り計画、将来の投資計画や新規事業展開の計画など等、挙げたらキリがない。
どの経営分野の計画であっても、いい加減な計画からは、いい加減な結果しか生まれない。わたしの経験からも言えるが、倒産の危機に瀕する中小企業には計画が存在していない。
「成功の陰に計画あり」
計画は失敗しない会社経営を支える重要な要素なのだ。
会社の経営計画を作るのは、経営者の仕事になる。
成功の秘訣は段取り八分と云われる通り、精度の高い経営計画があれば、大きく経営を誤ることはない。
注意すべき点は、独りよがりな計画を作らないことで、緻密で成功率の高い計画を作るには、現場を観察する、失敗に学ぶ、成功者を真似る、専門家に学ぶなどの姿勢が不可欠だ。
☑予算管理であれば現場の意見に耳を傾ける。
☑経営改善であれば経営のプロの意見に耳を傾ける。
☑事業計画であれば、本業の限界点と新規ビジネスの種に目を向ける。
☑新規事業であれば、過去の失敗事例や先行して成功している事例に目を向ける。
以上のように、成功の条件をつぶさに観察、或いは、しっかり学んだ上で、目標達成までの過程を示す緻密な計画を作らなければ、計画は途中で頓挫する。
つまり、計画成功の条件を正しく捉える(見通す)ことが、精度の高い計画作りの秘訣になる。
経営計画の中で、最も重要な計画は「経営改善計画」になる。
経営改善計画とは、会社をあるべき理想の姿に近づけるロードマップのことだが、経営改善計画は会社経営の成功に不可欠で、会社経営の根幹を支えるといっても過言ではない。
じつは、正しい経営改善計画を持っている中小企業経営者は非常に少なく、私の感覚からいうと、正しい経営改善計画を持っている経営者は10人中1~2人くらいだ。
正しい経営改善計画を作るうえで重要なのは「目標基準」になる。
例えば、経営改善計画を作るには、資産状況なり、損益状況を正すための目標とすべき基準が必要になる。
会社の成長に欠かせない適正な利益の水準、売上に見合った適正な経費の水準、人件費の水準、など等、確固たる目標基準がなければ、現状の問題点を捉えることはできない。
当然ながら、現状の問題点が分からなければ、経営改善を正しく推進することができず、そもそも、経営改善しようにも、どこから手をつけていいのかも分からなくなる。
正しい目標基準なくして、正しい経営改善計画は作れないのだ。
たとえ、何の強みも、何の取り柄もない会社であっても、経営改善計画を作成・運用すると、いつしか弱みが強みに変わっていく。
そして、経営改善の結果、会社の利益が増え始めると、経営という仕事はますます楽しくなる。
また、確かな経営改善計画(実績含め)は、会社の心証を高め、銀行融資のハードルを一段と下げる働きも期待できる。
正しい経営改善計画は、会社経営を成功に導く重要なツールなのだ。
会社経営において計画ほど重要なものはありません。特に正しい目標を掲げて、然るべき経営課題を解消するために運用する経営改善計画は最重要です。この計画さえあれば、会社は自然と成長します。そして、計画の運用期間が長期にわたるほど、目標意識や組織力も高まり、会社の衰退リスクがどんどん低下します。
全力で経営者様を支え、会社の繁栄を加速します!!!