高価格品で売上を上げる3つの方法

高価格品で売上を上げる方法

 

高価格品で売上を上げる方法は中小企業に適した戦略だ。

 

なぜなら、高価格で勝負できる商品やサービスは会社に大きな利益をもたらし、成長投資を加速させるからだ。当然ながら、成長投資が加速すれば、売上が自然と増えるサイクルが出来上がる。

 

この記事では、中小企業に適した高価格品で売上を上げる具体的方法を3つ紹介する。お金をかけずに、すぐに実行できる方法ばかりなので、是非、トライしてほしい。

 

 

消費地に合わせる

 

高価格で勝負するには、価格付けが重要になるが、価格付けで失敗している中小企業は少なくない。

 

例えば、商品やサービスの消費地が東京等の大都市圏であるにも関わらず、地方価格(地元価格)に合わせている地方の中小企業等は、典型的な失敗パターンになる。

 

東京等の大都市圏と地方では物価がまったく違う。また、安売りスーパーと百貨店のデパ地下でも物価が全く違う。

 

この法則を無視して価格付けを誤ると、獲得できるはずの売上をみすみす手放すことになる。

 

商品やサービスの消費地の大部分が東京等の大都市圏(或いは百貨店)の場合は、地方価格(地元価格)ではなく消費地に合わせた価格付けで販売するのが得策だ。

 

これだけの工夫で売上が10%~20%は上がる。高品質の商品やサービスを提供している地方の中小零細企業は一度チェックしてみることをおススメする。

 

 

デザインを刷新する

 

デザインを変えただけで売上が一気に増えたという実例は沢山ある。

 

商品イメージの9割はデザインで伝わるし、旧商品と新商品を区別するのもデザインだ。商品やサービスの購買意欲を大きく左右する重要な要素もデザインである。

 

売上を上げるため、或いは、価格を上げるためにデザインに注意を払っている中小企業経営者は多くないが、デザインの刷新は売上アップに繋がる有効な対策だ。

 

現在は全国の個人デザイナーに直接仕事が依頼できる注文経路(ネットサービス)が出来上がっているので、安価にデザインを刷新することができる。

 

イラストだけがデザインではなく、ユニークな容器や使い方の発掘もデザインの一種になる。

 

モノは良いのに、なかなか売上が上がらないと悩んでいる中小企業は、一度検討してみることをおススメする。

 

 

付加価値を価格に上乗せする

 

付加価値を価格に上乗せする意識を強く持っている中小企業は多くなく、殆どの中小企業は、原価を積み上げて販売価格を決めるプロセスを採用している。

 

適正な販売価格を探るのは簡単ではないが、もしも、100円の商品にプラス100円の付加価値が明らかにあり、200円で販売しても抵抗なく売れるのであれば、200円で売るのが得策だ。

 

この例でいくと、簡単に売上が2倍に上がる。さらに、プラス100円分は、そっくりそのまま利益になる。

 

商品やサービスに潜んでいる付加価値を価格に上乗せする方法は、売上を上げる賢い方法だ。

 

付加価値は徹底した顧客リサーチや競合比較から見えてくるが、中小企業経営者は、是非とも、自社の商品やサービスの付加価値を再発見して、然るべき付加価値を価格に上乗せしてほしいと思う。

 

ちなみに、ブランド大国であるヨーロッパでは、付加価値に重きを置いて価格付けする文化が一般的で、例えば、高級ブランドであれば、材料原価の100倍で販売する商品も珍しくない。

 

エルメス(仏)、ルイ・ヴィトン(仏)、シャネル(仏)といった高級ブランド店が銀座や表参道といった一等地で悠々と商売できる理由はここにある。