抑えておきたい経営目標の一例

経営診断の効果を上げる経営目標

経営診断の前に理解すべき経営目標

 

経営目標は目標達成の道筋を明確に示します。

 

当然ながら、正しい経営目標は会社の成長を後押ししますが、誤った経営目標は会社の成長を鈍化、或いは、衰退させてしまいます。

 

経営診断を行い、会社の課題や問題点を改善する前に、そもそも経営目標とは一体何なのか?

 

中小企業経営者は、その役割と機能など等、基本を理解することが大切です。

 

なぜなら、経営目標を正しく理解しないと、業績を上げるための全ての経営努力が無駄になってしまうからです。

 

中小企業の成長発展に欠かせない経営目標の代表例は次の3つです。

 

経営指標

 

数値目標

 

経営理念

 

この3つの経営目標の基本をしっかり理解することができれば、経営診断と経営改善を効率的且つ効果的に運用することが可能となります。

 

 

経営指標がなければ経営目標が定まらない!!

 

経営指標は経営目標の最たる例です。

 

明確な経営指標があれば経営改善が効率的に進み、より早く経営目標を達成することが可能となります。

 

会社経営の経営指標を簡素化すると、下表の5つの項目に集約できます。

経営指標

改善

方向

ポイント

売上

上げる

新規顧客開拓、新商品投入、リピート促進、販売効率改善、売価検証、等々

売上原価

下げる

製造効率改善、仕入先開拓、等々

売上総利益

上げる

売上の拡大、売上原価の低減

販売管理費

下げる

労働効率改善、固定費削減、経費の効率化、等々

営業利益

上げる

売上総利益の拡大、販売管理費の削減

 

経営改善シート

改善項目

改善施策内容

期日

売上

上げる対策

いつまで

売上原価

下げる対策

いつまで

販売管理費

下げる対策

いつまで

 

経営改善のポイントは、「収入を増やして、支出を減らす」ことです。簡単な理ではありますが、一定のペースで実行できている中小企業は意外と多くありません。

 

なお、経営改善を効果的に進めるには経営改善シートを活用するのが一番です。

 

夫々の経営改善施策を経営改善シートに記入し、進捗に応じて、P(計画)⇒D(実行)⇒C(差異分析)⇒A(対策立案)のPDCAサイクルを回すと、経営改善を効果的に進めることができます。

 

 

数値目標は目標達成のスピードを加速する

 

先に紹介した経営指標に数値目標がセットされると、改善行動がより具体化され、目標達成のスピードが加速します。

 

会社の数値目標を簡素化すると、下表の2つの項目に集約できます。

数値目標

改善

方向

計算式

適正指標

売上総利益率

上げる

(売上総利益÷売上)×100

1%単位で改善していく

営業利益率

上げる

(営業利益÷売上総利益)×100

標準10%以上、優良20%

 

経営改善シート

改善項目

改善施策内容

期日

売上総利益率

上げる対策

いつまで

営業利益率

上げる対策

いつまで

 

経営改善のポイントは、第一に現状を把握することです。適正指標と現状の差が判明すれば、やるべきことが明確に見えてきます。

 

夫々の経営改善施策は、経営改善シートに記入し、進捗に応じて、P(計画)⇒D(実行)⇒C(差異分析)⇒A(対策立案)のPDCAサイクルを回します。

 

何れの指標も急激な改善を望んではいけません。経営改善に焦りと無理は禁物です。0.5年~1年単位で1%ずつ、着実に数値改善を図るのが望ましい姿です。

 

半歩~一歩ずつの経営改善は、社員や取引先への負担も少なく済み、改善効果が長期的に持続しやすくなります。

 

 

経営理念も欠かせない経営目標となる

 

会社の成長は経営者個人の力量だけではいづれ限界を迎えます。

 

限界を突き破るには、社員の力を集結させて、組織の力を最大限に発揮させなければなりません。

 

組織の力を正しい方向に導くには、社員に対して、会社の明確な事業目的(経営目標)を示さなければなりません。

 

方法は難しくありません。

 

会社の事業目的を、経営理念として掲げる、ただそれだけです。

 

経営理念を定めるうえで必要な項目は下表の通りです。

会社の使命は?

より具体的に

会社の存在意義は?

より具体的に

会社の経営姿勢は?

より具体的に

会社の将来像は?

より具体的に

会社のお客様像は?

より具体的に

会社の提供価値は?

より具体的に

 

経営理念は社員(関係者)と共有することで初めて効果が生まれます。

 

また、経営理念は会社のあるべき姿を示す経営目標の性格も帯びていますので、ビジョンや戦略などに付随するあらゆる経営目標の基準にもなり得ます。

 

経営指標、数値目標、経営理念が明確になると、効率的、且つ、効果的に経営改善が遂行できる経営基盤が整います。

 

つまり、経営診断の結果を、効率よく会社の成長に結び付けられる環境が整うのです。

 

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