会社の成長を占う成長性分析とは?

中小企業の成長性分析と経営診断方法

中小企業の成長性分析と経営診断方法

 

中小企業の成長性を計る経営診断は、長期的な会社経営を目指すうえで重要な診断となります。

 

企業の成長性が分かれば会社の将来性が自ずと見えてきます。

 

更に、企業の成長性の適正具合が判定できれば、現時点の立ち位置が分かり、今後の対策を立てやすくなります。

 

例えば、企業の成長性が、

 

適正指標よりも劣っていれば成長性を向上させるための対策を検討することができますし、

 

適正指標よりも優れていれば成長性を維持するための対策を検討することが可能となります。

 

 

成長性分析の経営診断方法とは?

 

会社経営は、闇雲に管理するよりも、正しい経営指標と目標を持って管理した方が数倍、経営効率が向上します。

 

そのためにも正しい経営診断を行うことが重要になります。

 

中小企業の成長性分析と経営診断には、「売上成長率」と「企業の果実」の2つの経営指標を使います。

 

 

売上成長率の適正診断

 

売上成長率は、売上の伸び率を示す経営指標です。

 

売上成長率の計算式は下記の通りです。

単年成長率の場合 : 〔(当期売上高-前期売上高)÷前期売上高〕×100=売上成長率

 

単月成長率の場合 : 〔(当月売上高-前月同月売上高)÷前年同月売上高〕×100=売上成長率

 

経営診断判定表

売上

成長率

診断結果

 

6~20%

 

超優良水準です。この水準で売上が推移していれば会社は着実に成長しております。現在の取り組みを積極的に継続展開すれば、益々の売上成長が望める可能性があります。

 

 

0~5%

 

安全水準です。この水準で売上が推移していれば会社経営は安定しております。成長の前期、もしくは、成長の後期に、この水準に位置していることが多いです。

 

 

▲1~▲10%

 

準危険水準です。会社の成長が止まっており、徐々に低迷しております。既存の市場、既存の技術とノウハウを活用して、新しい売上を創出する取り組みが必要です。

 

 

▲11~▲20%

 

危険水準です。会社の成長が完全に止まっております。既に、赤字経営に陥っており、厳しい経営の舵取りを強いられてる可能性が高いです。

 

 

21%

以上

 

危険水準です。売上は下がっても問題ですが、伸びすぎても問題が生じます。この場合、会社の収益面は問題ありませんが、会社組織や経営管理の体制に問題が生じている可能性があります。

 

 

 

企業の果実の適正診断

 

企業の果実は、縦軸に売上、横軸に営業利益率を当てはめて求めます。

 

「売上」は市場規模の拡大を示し、「営業利益率」は収益性の強さを示します。売上と営業利益率を掛け合わせると営業利益金額となります。

 

つまり、売上成長率だけでは見落としてしまう利益金額の水準を把握することができると同時に、会社の収益性と競争力も把握することができます。

 

 

企業の果実の縮小は収益性と競争力の低下を示し、企業の果実の拡大は収益性と競争力の向上を示します。

 

夫々の計算式は下記の通りです。

営業利益率 = (営業利益額÷売上)×100

 

企業の果実 = 売上×営業利益率

 

企業の果実 = 営業利益額

 

経営診断判定表

企業

の果実

診断結果

 

拡大

 

健全な経営状態で会社が成長しております。

 

 

縮小

 

不健全な経営状態に陥っている可能性が高いです。価格競争に巻き込まれていないか?既存顧客が競合他社に流出していないか?経費や原価が増加していないか?、等々、収益力と競争力を低下させる要因がないか分析する必要があります。

 

 

 

成長性分析は「売上成長率」と「企業の果実」で分かる

 

経営者のなかには売上だけを追い求める方もおりますが、利益を見落として売上だけを追求すると、容易に会社が倒産状態に傾くことがあります。

 

なぜなら、売上だけでは、会社が健全に成長しているのか否かを正しく把握することが出来ないからです。

 

従って、中小企業の成長性を診断する際は、必ず売上と利益をセットに考えなければなりません。

 

「売上成長率」と「企業の果実」の両面で企業の成長性を診断すると、本当の姿が見えてきます。

 

➡NEXT「中小企業の安全性分析と経営診断方法」へ

 






 


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