経営診断の重要性を徹底解説

中小企業の経営診断とは?

中小企業の経営診断とは?

 

会社の健康状態を診ることを、「経営診断」といいます。

 

人間の身体と同じように、会社も定期的に健康状態を診断することで業績悪化という名の病気を予防することができます。

 

業績悪化が進行して赤字経営という自覚症状が出てからの治療(会社再建)は、経営者にも社員にも大きな痛みを伴います。

 

更に赤字経営という自覚症状を放置して、末期症状(債務超過等の倒産状態)まで業績悪化が進行してしまうと、会社生存の可能性は極めて低くなってしまいます。

 

経営診断は、中小企業の安定経営を支える有効な取り組みです。

 

 

経営診断は黒字経営であっても効果がある!!

 

経営診断は、過去・現在・未来の会社の経営課題を浮き彫りにします。

 

従って、経営診断は、黒字経営であっても様々な効果をもたらします。

 

例えば、黒字経営の段階で経営診断を行い、事前に赤字経営のリスクを摘み取ることができれば、大きな痛みを伴うことなく良好な経営状態を維持することが可能となります。

 

万が一、赤字経営の小さなリスクが見つかったとしても、それを除去するための的確な経営改善を事前に講じることができます。

 

更に、会社の強みを伸ばしたり、会社の弱味を改善したり、会社の成長発展に欠かせない経営改善を効果的に行うこともできます。

 

従って、会社の経営診断は安定経営に欠かせない大切な要素のひとつといっても過言ではありません。

 

中小企業の経営診断の主な手法と目的をご紹介いたします。

 

 

資産状況の経営診断

 

資産状況の経営診断は、「貸借対照表」を用いて分析します。

 

支払能力、自己資本、資本効率、安全性等を分析し、会社の経営基盤が盤石か否かを判定します。診断結果と適正指標を照合することで改善点と改善目標が明確になります。

 

また、資産査定(デューデリジェンス)を併せて行うことで、会社の真の資産状況(本当の体力)を把握することが可能となります。

 

 

損益状況の経営診断

 

損益状況の経営診断は、「損益計算書」を用いて分析します。

 

成長性、収益性、売上収縮、利益水準、経費バランス等を分析し、会社の収益体質が盤石か否かを判定します。診断結果と適正指標を照合することで改善点と改善目標が明確になります。

 

 

資金繰りの経営診断

 

資金繰りの経営診断は、「貸借対照表」と「損益計算書」を用いて分析します。

 

1年先までの資金繰りを予測し、資金の過不足を判定します。資金に余裕があれば投資計画の検討ができます。逆に、資金に不足があれば、事前に資金の調達計画を検討することが可能となります。

 

 

内部の経営診断

 

内部診断は、会社の内部状態を社員面談を通じて分析します。

 

会社の強みや付加価値の発掘、会社の深刻な問題点、経営者の能力評価、役職者や社員の能力評価等の情報収集を行い、経営体制、組織体制、管理体制が盤石か否かを判定します。

 

会社の成長原資(付加価値)が見つかれば、そこに経営資源を集中して更なる成長を狙うことが可能となります。会社の深刻な問題点や経営者等の問題点が見つかった場合は、問題点を是正するべく経営改善の手を事前に講ずることが可能となります。

 

なお、社員面談は第三者機関に依頼するしかありません。

 

なぜなら、一般社員は、経営者や経営幹部に対して、会社の強みや小さな問題点は意見できても、深刻な問題点や経営者の欠点、経営幹部の能力評価等々、経営批判に繋がる意見はできないからです。

 

 

経営診断の適正なペースは?

 

資産、損益、資金繰り、内部診断の他にも、会社経営に影響を及ぼす、経営方針(戦略・戦術含む)の適性診断、株主構成の適正診断、不正会計の調査等々の経営診断も重要です。

 

中小企業の場合は、「資産、損益、資金繰り」の経営診断は毎月ペースで、「内部診断」は3年~5年に1回のペースで行うのが良いでしょう。

 

経営診断は会社の健康状態を計る目的のほか、客観的な会社評価の側面もあります。

 

定期的に経営診断を行うことが望ましいですが、毎回経営診断を外注していたらコスト高になってしまいます。

 

従って、経営者自身が正しい経営自己診断能力を身につけてることが大切です。そして、経営者自身で会社を自己診断し、自身の経営能力を省みることも、時には必要です。

 

足元を見つめる謙虚さがあれば、経営能力は益々磨かれます。

 

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