管理会計の基本を徹底解説

中小企業を成長させる管理会計の基本

中小企業を成長させる管理会計のススメ

 

管理会計とは会社の数字を、有益な情報に変換、管理、運用し、企業の経営力を高める会計手法のことです。

 

言ってみれば管理会計とは「会社の数字を良質な情報に変換させるフィルター」のようなものです。

 

管理会計は決して難しいものではありません。

 

例えば、当期と前期の売上を比較して算出する売上成長率のモニタリングも立派な管理会計です。

 

中小企業の安定経営を図るうえで、管理会計ほど優れた効果を発揮する手法はありません。

 

 

管理会計は複雑な会社の数字を有益な情報に変換する優れもの

 

管理会計に欠かせない主な根拠数字は決算書に記載されています。決算書の主たる資料は、貸借対照表と損益計算書の2つで構成されています。

 

そして、会社の資産状況は貸借対照表で、損益状況は損益計算書でそれぞれ把握することができます。

 

決算書に記載されている数字は事実ですので、資産がいくらある、負債がいくらある、売上がいくらある、利益がいくらある、等々のそれぞれの実績金額を把握することは可能です。

 

しかしながら、資産と負債のバランスが適正なのか、売上の成長率は適正なのか、利益の水準は適正なのか、等々の経営の適正度合いを実績金額だけで判断するのは困難です。

 

例えば、利益水準ひとつとっても、適正度合いを計る方法が様々あります。

 

利益には、売上総利益、営業利益、経常利益、当期純利益の4種類あります。そして、利益水準を測定する際の比較対象は、売上高に対する比率と、売上総利益に対する比率の2種類があります。

 

このように、利益の適正度合いを計る方法だけでも、4×2=8通りもの方法があります。

 

情報の中で最も忠実に経営の実態を表しているのは会社の数字です。

 

管理会計は幾通りにも及ぶ膨大な会社の数字(経営データ)を良質な情報に変換することを可能にします。

 

経営者の正しい判断と決断を支えるのは良質な情報ですので管理会計ほど経営をサポートするツールはありません。

 

 

管理会計を導入すると経営力が格段に上がる!!

 

管理会計を会社に導入すると、経営者が適切に判断できる環境が飛躍的に向上します。

 

実績に裏付けされた良質な情報ですので、経営者としての経験が多少劣っていても、経営判断を大きく誤るリスクが軽減されます。

 

また、管理会計は四則演算(加減乗除・+-×÷)の世界です。

 

従って、簿記や会計の知識ゼロであっても誰でも習得することができます。

 

 

管理会計は失敗のリスクを低下させる!!

 

下表は、中小企業の管理会計導入率と赤字経営の比率を表したグラフです。

 

 

中小企業の管理会計導入率は20%程度、一方、管理会計未導入の会社は80%と云われています。中小企業の7割が赤字経営と云われていますので、管理会計未導入と赤字経営は相関がとれています。

 

管理会計未導入の会社の経営者は数字を重視せず、経験と勘に頼った経営を行っていると思われますが、経験と勘に頼った経営では、長期的な会社経営を実現するのが難しいです。

 

やはり、数字と経験をバランスよく織り交ぜた経営を行わないと、失敗のリスクは拭えません。

 

中小企業は少しの変化で会社が傾くことがあります。

 

管理会計を導入すると、小さな変化をいち早く察知することができます。

 

業績悪化の小さな芽をいち早く察知することができれば大きく会社が傾くことはありません。

 

従って、管理会計は危機管理面でも優れた効果を発揮します。

 

 

管理会計は長期運用しないと効果が上がらない!!

 

管理会計を運用するうえで活用する経営指標の適正水準は業種業態、業績、企業文化や経営者の方針によって変化します。

 

それぞれの企業に合った適正水準は、管理会計を長期的に運用していくことでみえてきます。

 

適正水準が明確になってくると、経営改善の効率が飛躍的に向上します。

 

また、赤字経営に転落するリスクも著しく低下します。

 

 

管理会計の優れた効果とは?

 

管理会計のメリットは様々ありますが、主だったものを挙げると下記の通りです。

 

 

経営がみえる

業績と適正値(目標値)とのかい離が一目瞭然で把握できます。また、常に会社の健状状態を把握する事により、より正確な経営判断が可能となります。

 

 

将来がみえる

1年後の業績予測が可能となります。良い面も、悪い面も事前に対策を講じることが可能となり、より効率的な経営が可能となります。また、将来がみえることで漠然とした不安が払しょくされ、穏やか且つ冷静な経営判断と先を見据えた会社経営が可能となります。

 

 

課題がみえる

具体的な経営課題が浮き彫りになります。重要度別に優先順位をつけて経営課題に取り組むことで、よりスピーディーに、会社を成長させることが可能となります。

 

 

効果がみえる

経営改善効果の数値変化が把握できます。経営改善効果の検証と実行サイクルも効率よく回せますので、手ごたえをしっかり感じながら経営改善に取り組むことが可能となります。

 

 

経営者が数字に強くなる

経営者の業績理解が深まり、適切に経営判断ができる力量が自然と身に付きます。

 

 

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