経営診断のススメ|秘訣と効果

中小企業の経営診断/秘訣と効果

中小企業の経営診断/秘訣と効果

 

中小企業が経営診断を日常化すると安定経営を実現しやすい環境が整います。

 

しかしながら、経営診断の本来の目的と効果を理解しないと、十分に効果を活かせないことがあります。

 

中小企業の経営診断の効果を活かすには秘訣があります。

 

また、経営診断の効果も多岐にわたっています。

 

経営診断の主な秘訣と効果を紹介します。

 

 

経営診断最大の効果は「正常値が見つかる」こと

 

中小企業の場合、業種業態、売上規模、経営姿勢、企業文化等々、経営を取り巻く環境が十人十色です。

 

従って、経費バランスや利益水準等々、様々な経営指標の正常値は、会社によってまちまちとなります。

 

経営診断を行うと、その会社に適した様々な経営指標の正常値を見つけることができます。

 

正常値は、会社のあるべき姿の標準値でもあります。従って、正常値が明確になると、正しい数値目標が定まり、効率的に経営改善を推進することができます。

 

 

経営診断の効果「異常値が見つかる」

 

経営診断を行うことで経営指標の正常値が見つかるということは、裏を返せば、異常値が見つかるということでもあります。

 

人間の身体も健康診断や人間ドックを通じて正常/異常の判定を行いますが、会社も同じです。違うのは、正常値の範囲設定が会社によって違うことぐらいです。

 

経営診断の結果、異常値が見つかった場合は、異常の深刻度をしっかり吟味し、対策を真剣に考えないと、病状は悪化するばかりです。

 

病状の悪化を食い止めることができなければ、待ち受けるのは死、いわゆる倒産です。

 

 

経営診断の効果「強みと弱みが見つかる」

 

経営診断に用いる経営資料は財務諸表ばかりではありません。顧客毎の収益、動向等の各種数値も用いて行います。

 

様々な角度から経営診断を行い、会社全体から顧客の取引状況に至るまで、正常値と異常値が明確になると、会社の強みと弱みが見えてきます。

 

会社の強みと弱みが明確になると、自ずと、経営方針や経営戦略も明確になります。

 

会社の成長の原動力は、会社の強みです。会社に強みがなければ会社は成長しません。会社の強みが成長すれば会社も成長します。

 

 

経営診断最大の秘訣は「継続する」こと

 

経営診断は年に1回では意味がありません。

 

最低でも月次決算のたびに、毎月行わないと意味を成しません。

 

会社の正常値も異常値も、会社の強みも弱みも、会社の成長、或いは時間の経過と共に変化していきます。

 

入ってくる情報(インプット)が変われば、導き出される答え(アウトプット)が変わるのは当たり前のことです。

 

例えば、たった1回の経営診断で、全ての経営指標や経営方針を決めてしまい、盲目的に会社を経営していては、失敗するのは時間の問題です。

 

従って、継続性のない経営診断は、やる意味がありません。

 

 

経営診断の秘訣「変化を見つける」

 

経営診断で会社の数字を追いかけていると、些細な変化に気が付くことがあります。

 

変化には、良い変化もあれば悪い変化もありますが、変化を先取りすることができれば、安定した経営を実現することができます。

 

例えば、良い変化を先取りすることができれば、経営方針や戦略を練り直し、成長のスピードを加速させることができます。逆に、悪い変化を先取りすることができれば、更に悪化しないような対策を事前に講ずることができます。

 

また、会社の正常値も異常値も、会社の強みも弱みも、会社の成長、或いは時間の経過と共に変化していきます。

 

変化に気が付くことができれば、経営方針と経営戦略を最適化することができます。

 

会社経営は紙一重の連続です。変化を見落とすと大事に至ることもあります。

 

 

経営診断の秘訣「行動する」

 

経営診断を行ったことに満足してしまい、実際の行動が伴わなかったら意味がありません。

 

未来を変えるのは、行動のみです。そして、会社の経営方針や戦略を決定し、行動に落とし込むことができるのは経営者のみです。

 

経営者が行動しなければ、会社の未来は一ミリも変わることはありません。

 

 

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