資産状況の診断ポイントとは?

資産状況の経営診断で分かる問題点

資産状況の経営診断で分かる問題点

 

資産状況を経営診断する場合は、「貸借対照表」を用いて分析します。

 

資産状況を診断すると、資本効率、支払能力、安全性等の項目についての適正度合いの判定ができます。

 

また、診断結果と適正指標を照合することで改善点と改善目標が明確になり、効率的な会社経営が可能となります。

 

資産状況の適性診断は、毎月1回の頻度で行うのが良いでしょう。

 

 

資産状況の経営診断で重要なポイントは?

 

資産状況を経営診断するうえで重要な点は、「診断方法」と「診断結果の判定」です。

 

当然のことながら、診断方法が間違っていれば、正しい診断結果は出てきません。

 

また、診断方法が正しくても、診断結果の判定を誤れば、同様に正しい診断結果は出てきません。

 

従って、正しい診断方法と診断結果の判定を理解することが正しい診断結果を導き出す要点となります。

 

 

資本効率

 

資本効率の適正診断は「総資本回転率」から求めることができます。

 

総資本回転率(回) = 売上高(年商) ÷ 総資本

 

総資本回転率とは、資本効率を計る経営指標のことです。

 

例えば、会社の設立時点の資本は、資本金の資金である現金しかありません。

 

会社経営が始まると、現金が商品に姿を変え、商品が売上となり、再び、資金、いわゆる現金に戻ります。この資本→商品→売上→資本、という一連の流れを、資本の回転といいます。

 

少ない資本で大きな売上を獲得することができれば、資本効率の高い経営ができているということになります。

 

概ね、1回転以上が標準水準です。

 

但し、設備投資が多く固定資産の比率が高い業種業態と、設備投資が少なく固定資産の比率が低い業種業態では標準水準に差があります。

 

標準水準を下回っている場合に考えられる主な問題点は以下の通りです。

 

・投じた資本の割に売上が伸びていない

 

・資産の中に、不良性の資産が含まれている
 (例えば、遊休資産、不良性の売掛金、水増し在庫等々)

 

 

支払能力

 

支払能力の適正診断は、「当座比率」から求めることができます。

 

当座比率 = (当座資産 ÷ 流動負債) ×100

 

当座比率とは、支払能力を計る経営指標のことです。

 

例えば、当座資産よりも流動負債が大きく下回っていれば支払能力が高く、当座資産よりも流動負債が大きく上回っていれば支払能力が低いと判断できます。

 

概ね、90%~119%が標準水準です。

 

標準水準を下回っている場合に考えられる主な問題点は以下の通りです。

 

・赤字経営に陥っている

 

・過剰投資を行っている

 

・借入金過多に陥っている

 

 

安全性

 

安全性の適正診断は、「自己資本比率」から求めることができます。

 

自己資本比率 = (自己資本 ÷ 総資本) ×100

 

自己資本比率とは、会社の資本力や安定経営の度合を計る経営指標です。

 

例えば、返済義務のある他人資本よりも自己資本の方が上回っていれば会社の安全性が高いと判断できます。

 

概ね、20%以上が標準水準です。なお、40%以上だと倒産リスクが殆どありません。

 

標準水準を下回っている場合に考えられる主な問題点は以下の通りです。

 

・赤字経営に陥っており、年々自己資本が減少している

 

・借入金を中心に設備投資を行っており、年々自己資本が減少している

 

 

資産状況の経営診断の要点は「資本効率」「支払能力」「安全性」

 

この他にも、資産状況を診断する方法はありますが、主に、「資本効率」、「支払能力」、「安全性」の3つ要点を十分に把握していれば、経営判断を大きく誤る可能性は低いです。

 

貸借対照表に対して苦手意識を持っている経営者は少なくありません。

 

 

貸借対照表は資産状況の経営診断のみならず、様々な経営分析資料として活用できます。

 

安定経営を目指すのであれば、経営診断手法と共に貸借対照表を読み解く能力も身につけたいところです。

 

 

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