損益状況の診断ポイントとは?

損益状況の経営診断で分かる問題点

経営診断で分かる損益状況の問題点

 

損益状況を経営診断する場合は、「損益計算書」を用いて分析します。

 

損益状況を診断すると、成長性、収益性、経費水準等の項目についての適正度合いの判定ができます。

 

また、診断結果と適正指標を照合することで改善点と改善目標が明確になり、効率的な会社経営運営が可能となります。

 

中小企業の損益状況の適性診断は、毎月1回の頻度で行うのが良いでしょう。

 

 

損益状況の経営診断で重要なポイントは?

 

損益状況を経営診断するうえで重要な点は、「診断方法」と「診断結果の判定」です。

 

当然のことながら、診断方法が間違っていれば、正しい経営診断結果は出てきません。

 

また、診断方法が正しくても、診断結果の判定を誤れば、同様に正しい診断結果は出てきません。

 

従って、正しい診断方法と診断結果の判定を理解することが正しい診断結果を導き出す要点となります。

 

 

成長性の適正診断

 

成長性の適正診断は「売上高成長率」から求めることができます。

 

売上高成長率 = 〔(当期売上高-前期売上高) ÷ 前期売上高〕 ×100

 

例えば、売上成長率が0%以上であれば、売上が成長していると判断できます。

 

概ね、0%~5%が標準水準です。6%~20%の範囲であれば超優良水準です。

 

標準水準を下回っている場合に考えられる主な問題点は以下の通りです。

 

・市場規模、顧客数が縮小している

 

・新商品、新市場の開拓が停滞している

 

・営業力が低下し、競合他社が台頭している

 

 

収益性の適正診断

 

収益性の適性診断は、「売上総利益高営業利益率」から求めることができます。

 

売上総利益高営業利益率 = (営業利益 ÷ 売上総利益) ×100

 

例えば、売上総利益高営業利益率が0%未満だと、赤字経営ということになります。

 

概ね、10%が標準水準です。11%~20%の範囲内であれば超優良水準です。

 

標準水準を下回っている場合に考えられる主な問題点は以下の通りです。

 

・付加価値商品の構成が低下している

 

・価格競争に巻き込まれ利益が圧迫されている

 

・営業効率が低下し投下した経費の割に売上と利益が確保されていない

 

 

経費水準の適正診断

 

経費水準の適性診断は、「売上総利益高経費率」から求めることができます。

 

売上総利益高経費率 = (経費 ÷ 売上総利益) ×100

 

例えば、売上総利益高経費率が100%以上だと、赤字経営ということになります。

 

概ね、90%が標準水準です。80%~89%の範囲内であれば超優良水準です。

 

標準水準を下回っている場合に考えられる主な問題点は以下の通りです。

 

・ムダムラを見逃している

 

・売上総利益の割に経費が過分にかかっている

 

・経費効率(組織体制、コスト意識等)が低下している

 

 

損益状況の経営診断の要点は「成長性」「収益性」「経費水準」

 

この他にも、損益状況を診断する方法はありますが、主に、「成長性」、「収益性」、「経費水準」の3つ要点を十分に把握していれば、経営判断を大きく誤る可能性は低いです。

 

損益計算書を読める経営者は多いですが、損益状況を詳細診断できる中小企業経営者は多くありません。

 

せっかく馴染みのある損益計算書です。

 

普段から経営分析の資料として身近に活用すれば有益な情報を得ることができます。

 

なお、損益計算書が読めない経営者は、まず読み解く努力から開始して、数字を把握できるようになってから損益状況の診断を始めると良いでしょう。

 

ちなみに、損益状況を診断する以前に、会社が赤字経営の場合は、待ったなしで会社の経営改善を推し進める必要があります。

 

なぜなら、赤字経営の行く末は倒産だからです。

 

会社が倒産すると、経営者はもちろん、社員の生活基盤も一瞬で失われます。会社が倒産して支払いが滞った場合は取引先にも迷惑をかけてしまいます。

 

倒産を避けるためには赤字経営を脱却し黒字経営を継続しなければいけません。

 

損益状況の経営診断は、赤字経営を予防するためにも、中小企業経営者が身につけておきたい能力のひとつです。

 

➡NEXT「中小企業の経営診断/秘訣と効果」へ

 






 


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