経営者の成功を支える判断力と決断力|社長の判断と決断が会社を形作る

経営者の成功を支える判断力と決断力

 

経営者に求められる仕事の代表格は「判断」と「決断」である。

 

経営者が物事を判断し決断する。そして、その判断と決断の正否を常に検証する。これが経営者の最たる仕事であり、会社経営を成功に導く法則でもある。

 

この記事では、経営者の成功を支える判断力と決断力について、詳しく解説する。

 

 

社長の判断と決断が会社を形作る

 

経営者が物事の良否を判断し、その判断をベースに物事を最終決断するところから、会社の業績が形作られる。

 

つまり、経営者の判断と決断が正しければ会社は発展するが、判断と決断を誤れば会社は衰退する。

 

経営者にとって、会社の成長と衰退を左右する判断と決断ほど重要な仕事はなく、判断しない経営者、或いは、決断しない経営者のもとで会社が成長することはない。

 

会社を成長させるためには、日々、スピード感を持って、正しい判断と決断を行使しなければならないのだ。

 

また、会社を成長発展させるには、正しい判断と決断を継続することが重要になる。

  • こう判断すれば会社が良くなる
  • こう判断すれば会社が悪くなる

など等、経営者が確かな判断基準を持って決断を下すことが、会社成長の確かな法則になる。

 

 

判断力と決断力を左右する物事の本質

 

経営者の判断力と決断力を磨くには、経営者が率先して物事の本質を理解することが不可欠になる。

 

なぜなら、物事の本質を誤ると、会社経営の判断と決断を誤るリスクが高まるからだ。

 

物事の本質に則った根拠が不足するほど判断と決断の根拠(基準)が曖昧になり、失敗リスクが高まる。

 

正しい判断と決断の根拠(基準)になり得る物事の本質を抑えるコツは難しくない。

 

例えば、

  • 現場の仕事は覚える必要はないが、現場の苦労や気持ちは理解しなければならない
  • 簿記や経理作業は覚える必要はないが、会社の数字の重要性は理解しなければならない
  • 職人作業や機械技術を覚える必要はないが、作業原理や機械原理は理解しなければならない

など等、会社経営に関わる様々な領域の仕事の本質(重要性)を理解することが、判断と決断の根拠(基準)を明快にするコツになる。

 

仕事の本質の理解が深まるほど、経営判断と決断を誤るリスクは低くなる。

 

例えば、会社の数字の本質(重要性)を理解している経営者は、会社の数字をベースとした判断と決断を意識するので、会社の利益を大きく損なうことがない。

 

また、仕事の本質を理解している経営者は、現場の苦労が分かっているので、的を得た現場改善ができ、会社の生産性を大きく低下させることがない。

 

 

判断力と決断力を磨く重要な要素

 

経営者が判断力と決断力を高めるためには本質的思考が不可欠になるが、特に抑えるべきは「数字・商品・顧客」になる。

 

会社の数字・商品・顧客の本質を深く理解している経営者の判断と決断は、大概正しい。

 

この3つの要素の理解度が高いほど判断と決断の精度が高まり、会社経営の成功率が高まる。逆に、この3つの要素の理解度が浅いと判断と決断の失敗リスクが高まる。

 

資本力の乏しい中小企業ほど、判断ミスや決断ミスが致命傷になる。

 

会社の日常業務の本質に加えて、会社の数字・商品・顧客の本質を理解した上で物事を正しく判断し決断する。

 

この原則の則った判断と決断が実践できれば、経営者の判断力と決断力が高まり、会社の成長スピードが一段と加速する。

 

また、直感的に、こっちがいい、或いは、あっちがいい、というような直観力も研ぎ澄まされる。

 

禅僧の開祖である達磨大師は「面壁九年」の末に悟りを開いたと云われている。

 

経営者も意識的に会社の仕事、数字、商品、顧客とじっくり向き合うこと大切で、素晴らしい判断や決断は、そうした姿勢から生まれるものだ。

 

伊藤のワンポイント
 

判断と決断は経営者の重要な仕事です。そして、判断と決断のスピード・質・検証の三要素を高める努力も不可欠です。その為にすべきことは、仕事・数字・商品・顧客の本質を理解することです。そして、本質を理解するために社員や現場と交流を深めることも重要です。正しい答え(本質)は現場に転がっているものです。